※この記事は過去のメールマガジンで書いたものを
加筆、訂正したものです。

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今回のテーマは 「能力について」 書きたいと思います。 少し考えてみましょう。

何かを上手くできるっていうことは
どういうことを基準にしているのでしょう?

人は何をもって能力が高いとか低いとか言うのでしょう? 私のコースを受けた人なら、 コース中に話していることもありますので、
聞いたことがある人もいるかもしれません。 忘れている人、覚えている人もいると思いますが、 少し考えてみましょう。 能力が高まると判断できることは二つあります。 1つめは 【一つのことがより少ない力でできた時】 です。 例えば立ち上がる動きを考えてみましょう。 それを精一杯してしまえば、もう歩く余裕はもてません。 体は立つことにすべての力を使い、ガチガチです。 これは立つ能力が低いと言えます。 逆に楽に立つことができれば、他の活動もできます。 また立ち上がりができても、同様に立位を取るだけで精一杯では、 歩くことはもちろん人と話すことや、呼吸を行うことでさせ、 難しくなるでしょう。 おそらくすぐに疲れ果ててしまいます。 楽に立位をとることができるからこそ、体重を移動したり、 立ちながら人と話したりすることができるのです。 ここで、「能力」と医療現場のリハビリやケア について考えてみましょう。 多くのリハビリテーションや介助の現場では、 何かをすることを一生懸命させようとします。 たくさんの力を使うことを要求します。 頑張れといいながら、一生懸命患者さんに 何かをさせがちです。 しかしそれでは、 いつまでたっても一生懸命することを学習するだけです。 体は動きにより癖がつきますから、 筋肉も体もどんどん硬くなってしまいます。 ガチガチになって、かろうじて何かをすることができても 決して能力が高くなったとは一概に言えないのです。 目指す目標は、 同じことをより少ない力で行うことを学習することです。 患者や利用者のセルフケアの向上を図ろうと思うと、 リハビリや介助の中で、 骨格をうまく使い少ない力で動けるように学習してもう必要があります。 そうすることで、年をとり筋力が低下しても、 できること、していることを保つことができるのです。 立ち上がりを少ない力で行う。 立位を少ない力をとる。 そうすれば、疲れにくくなりますから、 他に違うことができる余裕ができます。 余裕がでれば自然と日常生活の中で、
楽しくなることも増えるでしょう。 このような考えかたは基本動作だけではなく、 何かを学ぶときは同じです。 仕事でさえ、新人のときは目の前のことで精一杯で 周りを把握する余裕なんてありませんが、 慣れてくると、 他の人をサポートしたり、業務の改善をしたり、 他のことをする余裕が生まれます。 「少ない力で行う」というのは 何かを無理にするのとは対極のやり方です。 頑張ってできたことは、頑張らなくてもできることかもしれません。
特に日常生活において頑張らずにできることで健康的に過ごせます。 患者さんが頑張って何かをしている時 頑張らないようにように同じことができるよう
試行錯誤すると何か発見があるかもしれません。 キネステティクス(R)を使ったり、呼吸に注目したり、 私のフェルデンクライスメソッド(R)のコースで学んだ 学びの方法を変えてみるとよいかもしれません。 色々と楽しめば、今度は支援する人の能力も上がっていくでしょう。 ただ頑張ることがダメだということではなありません。 頑張っていることに【気づいてない】ということが問題です。 完全に頑張らないように生活するのはとても難しいことです。 しかし力が入りすぎていることに気づいていれば、 頑張っていることをやめることもできるし、 この瞬間だけ少し無理することを選択することもできる。 また今していることを注目することで、もっと楽にできる可能性がある ということに気づくかもしれない。 ただ、ダラーんとしたのが、リラックスだとは思わないでください。 それについても機会があれば、書いてもみたいと思います。 大切なのは何かを無理に変えることではなく、 【自分のしていることに気づくこと】です。 まずそこからスタートです。 やっぱり長くなりましたので、 能力のついてのもう一つの要素は次回か、その内に。