2006年08月12日

The Best of HOWARD JONES

HOWARD JONES BEST

イングランド州サウザンプトン出身のハワード・ジョーンズは、幼年期からピアノを習い、十代の頃にはすでにプログレバンドでキーボードを演奏していたそうです。

王立北部音楽院を中退した後、ピアノの講師をしながら地道に音楽活動を続け、30歳目前の1983年にシングル「New Song」で念願のソロデビューとなりました。

「New Song」のプロモ映像

デビュー当時は、まだ髪の毛も薄くはなく、チェックのシャツにベレー帽をかぶるといった可愛らしい格好をしていたのに加えて、このポップでキャッチーな曲調であったため、少々ミーハーなイメージでとらえられていたのですが、実は実力派のキーボーダーで苦労人だったのです。

そう考えると、1stアルバム「Humans Lib(邦題:かくれんぼ)」の過剰なまでにコマーシャルでポップな曲調が、「あえて」のことだというのも見えてきますね。

ハワード・ジョーンズのデビュー当時のライヴでは、右手のRoland JUNO-60でメロやストリングス系を、左手のYAMAHA DX-7でチョッパーっぽいベース音を弾きながら、バックのシーケンサーの演奏に合わせて歌うといった、たった1人のライヴで注目を集めました。

また、ライヴにはパントマイムダンサーのジェド・ホイルがハワードの周りでパフォーマンスを繰り広げ、たった1人のライヴという視覚的に弱い部分を補っているのもグッド・アイデアでしたね。

その後は、実弟のマーティン・ジョーンズ(顔がそっくりでワカメちゃんカットだったのが印象的です)をベースに迎え、ギターやドラムなども従えたバンド編成でのライヴとなりました。

このベスト盤は、1stアルバムから92年に発表した5枚目の「In The Running」までのシングルになった曲を中心に編集したもので、彼の卓越したポップセンスを余すところなく収録したアルバムです。

全英チャート1位に輝く1stアルバム「Humans Lib」からは特にヒットソングが多く、デビューシングルとなった「New Song」を始め「What Is Love?」「Pearl in the Shell」「Human's Lib」などがチャートを賑わしたものです。

「What is Love」のプロモ映像

1985年発表の2ndアルバム「Dream Into Action」に先駆けて発売されたシングル「Things Can Only Get Better」は、アメリカのチャートでもヒットし、フィル・コリンズとの共作「No One Is to Blame」は全米1位に輝きました。

「Things can only get better」のプロモ映像
TV番組での「No One Is To Blame」のライヴ映像(口パク?)

ドナルド・フェイゲンのカバー「IGY」もハワードらしいなかなかいかしたアレンジで、私的には原曲よりもこちらの方が好きなくらいです。

ちなみに、ハワードはこのベスト盤発表後、残念なことにメジャー契約が打ち切られ、その後のアルバムは彼の自主レーベルからの発表となっており、現在では主にピアノなどの生楽器の音を重視したアコースティック路線の作品を発表しています。

また、最近の来日公演ではブルーノートなどの比較的小さなホールでピアノの弾き語りという形式のライヴを行っており、まだまだ現役でがんばっておられます。

いまさらなんて言わずに、彼のポップセンスに久しぶりに浸ってみてはいかがですか?
/BLマスター

uknw80 at 16:54│Comments(26)TrackBack(1)HOWARD JONES 

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この記事へのトラックバック

1. The Best of Howard Jones  [ 1-kakaku.com ]   2007年01月17日 02:09
ハワード・ジョーンズのアルバムを手元においておくなら、この1枚だ。ジョーンズは80年代のシンセ・ポップの生みの親で、その歌は口ずさむのと同じくらい簡単にダンスすることができた。本作のリズムは、まるでニュー・ウェイブという名のトウロモロコシの粒を油で熱した...

この記事へのコメント

1. Posted by yk   2006年08月13日 01:05
1stは良く聴きましたね。当日「ニュー・ソング」がピーガブの「ソルスベリー・ヒル」の盗作だという物義があったのを思い出します
2. Posted by のほほん   2006年08月13日 21:10
昨日の今日ですが、
ハワードジョーンズもかなり好きでした♪
1stの「What is Love」が特に大好きです。
これだけは、何とか、
歌詞を見ないで当時は歌えたもんですが・・
私は今ではちょっと無理っぽいですw
でも、今でも大好きな80年代の1曲です。
3. Posted by こば   2006年08月13日 23:32
ご無沙汰してました。
ハワードジョーンズ、デビューまで苦労されてたのは知ってたのですが、あれだけ有名になってもメジャー契約打ち切られたりってあるんですね。そう考えると音楽業界ってやっぱりシビアですよね。
4. Posted by BLマスター   2006年08月14日 12:05
ykさん、まいどです。
そういえば、よく似ているような気がしますね。
ピーガブの方がカントリーっぽさがありますが・・・。
今まで気がつきませんでしたよ。
5. Posted by BLマスター   2006年08月14日 12:44
のほほんさん、まいどです。
最近は80'sの曲も増えましたから、ひょっとすると、ハワード・ジョーンズも何曲か、カラオケに入ってるかも知れませんね。

久々に、洋楽80'sのくくりでカラオケ大会とかやってみたくなって来ました。
6. Posted by BLマスター   2006年08月14日 12:47
こばさん、まいどです。
確かにシビアですね。
たいがいは、捨てる神あれば拾う神ありって感じなんですが・・・。
まあ、彼の場合は独立しちゃいましたから、やりたいことはやれているようですね。
7. Posted by HeyDJ   2006年10月21日 19:36
5 セカンドあたりの頃はすごい人気でしたよね。日本では1stアルバム発売後でミニアルバムが出てましたね。あのノンストップ仕立ては良く出来ていたと思います。
8. Posted by BLマスター   2006年10月23日 16:57
HeyDJさん、まいどです。
1stの頃はまだミーハー的な人気がありましたから、日本ならすぐにやっちゃうネタですね。
しかし、ハワード・ジョーンズはかなりの凄腕ソングメーカーですから、どの作品を聴いても実に良く出来ています。
髪の毛と共に、人気も薄くなってしまいましたが、ブルーノートでのピアノライヴなどを見ていると、いっそジャズに転向した方がいいような気もします。
9. Posted by HeyDJ   2006年10月24日 00:59
5 あの企画は元々日本のみだったのが好評で本国にも逆輸入の形でリリースされたようです。ほかにもミニアルバム出てたからCDにして欲しい…。
10. Posted by BLマスター   2006年10月24日 10:42
HeyDjさん、まいどです。
メジャー契約を打ち切られていますから、ちょっと難しそうですね。
新作で一発大当たりすれば、商魂逞しいレーベルなら旧作の再販に乗り出してくれるかと思うんですが、今のハワードはヒット曲を出すのとは違う方向に興味があるようですので、おそらくあり得ないと思います。
あとは、誰かがハワードのカバーで一発当てるのを待ってみましょう。
11. Posted by HeyDJ   2006年11月01日 01:10
5 ハワードジョーンズは初期にはシングルのカップリングはアルバム未収録だったけどいい曲ありましたね。2ndCDにも追加収録された『バウンスライトバック』なんか気に入ってます♪
12. Posted by BLマスター   2006年11月01日 14:16
HeyDJさん、まいどです。
ハワード・ジョーンズは特に初期がすばらしいですよね。
どの楽曲もシングルに出来るくらい優れていると思います。
シングルのB面だからといって、まったく手抜きしていないところが好感が持てました。
13. Posted by HeyDJ   2006年11月02日 12:06
5 特にアメリカと違いUKは日本と国の規模が近いせいか、昔からシングルセールが中心だった為と思われますがシングルヒットのアーティストが多いんですよね。特にUKの80s末あたりはチャートに入る曲は日本以上にジャンルバラバラで…w。それだけにコレクター泣かせです。
14. Posted by BLマスター   2006年11月02日 14:16
HeyDJさん、まいどです。
なるほど・・・。
日本で言えば、ロックと、演歌と、アイドルが共存している感じですね。
でも、所詮チャートってそんなものなのかも知れません。
大多数の人にウケる曲のランキングってわけですものね。
15. Posted by HeyDJ   2006年11月04日 11:54
5 チャート論ではないですが、今はまとめてランキングする、ってのは意味がなくなってきてますよね。大容量の携帯プレイヤーなんかがある以上下手すれば自分が持ってる音源全部持ち運べるしね。
16. Posted by BLマスター   2006年11月04日 13:52
HeyDJさん、まいどです。
そうですよね。
すべてダウンロードだけで曲を買い、ソフトは一切買わないという方もいらっしゃるくらいですから・・・。
しかし、そのやり方はシンプルで場所も取らない上、曲を探す際にも楽なんですが、私のようなコレクター体質の人間は、どうも手元に形として残しておくことにこだわってしまいます。
やっぱり、古いんですかね。
17. Posted by HeyDJ   2006年11月04日 20:26
5 いや、わかりますよ。私も同じですのでw。自分でいろいろ編集とかやりたいからレコードプレイヤーも2台あるしね。30代以上の音楽ファンなら現物派だと思いますよ(^.^)。
18. Posted by BLマスター   2006年11月05日 18:27
HeyDJさん、まいどです。
そう言っていただけると安心します。
私もお店でCDJを2台使って遊んでいるんですよ(笑)。
しかし、これからはCDの需要が減って来るんでしょうかね?
レコードがなくなるときも同じように感じたものですが・・・。
そう言う意味では恐ろしい時代です。
19. Posted by HeyDJ   2006年11月06日 00:52
5 未だにレコードが存在してるんだからCDはそう簡単に消えないでしょう。だけどプレス枚数は少なくなるかもしれないですね。HMVまでネットで音楽ソフト売る時代ですからね。←今月の『月刊日経エンタテインメント』に記事が出てました。
20. Posted by BLマスター   2006年11月06日 10:41
HeyDJさん、まいどです。
そうなんですよ。
レコードのときと同じく、プレス数が減れば、一枚あたりの単価が高くなりますよね。
そうなると、ダウンロードで曲を買う方がどんどん安くなり、さらにCDの需要がなくなる・・・というわけです。
そうなると、ジャケット・アートなんて必要ないですし、ライナー記事はウェブで見るということになるわけですよね。
これってなんか寂しくないですか?
21. Posted by HeyDJ   2006年11月06日 23:47
5 そうなんですよ。ただ周りにはレコード聴ける環境にあるヤツは全滅してますから私達はマニアって事になりますw。CDですら、最近は滅多に買わないとか言われるからね…。世の中がお手軽を良し、とする風潮だけにもう流れは止まらないですよね。あとは日本の場合SONYが完全に対応したら劇的に変わりそうです。
22. Posted by BLマスター   2006年11月07日 16:41
HeyDJさん、まいどです。
そうですよね。
30歳を過ぎたくらいから、CDやレコードを買う人間が極端に減るんですよね。
私の周りも、CDを買い続けているのは、このブログを一緒に書いているメンツくらいです。
レコードからCDに移行した時ですら、アルバムジャケットでの遊び的要素が無くなってしまうと懸念されたのに(今やCDはCDなりに遊べていますけど...)、もし、ネットでのダウンロードが主流になれば、ジャケット・アートに代わるものって何があるんでしょう?
何だか寂しいですよね。
23. Posted by HeyDJ   2006年11月09日 17:42
5 そうですね。ジャケットワークってのもアーティストの自己表現でそれも含めた作品ですからね。CDに変わりだした時期でもレコードで言うAB面が無くなり、必然的に通しで聴く事も考慮する、って語るアーティストもいました。さらに収録時間増に対する問題やら。←単純に増えるのは各曲に対してリスナーの意識が散漫になる恐れがある、とか。あまりに長尺だとコンセプトを打ち出してもマトモに聴かれないとか。
24. Posted by BLマスター   2006年11月10日 13:51
HeyDJさん、まいどです。
そういえば、ヴァージン・レコード第一段アーチスト、マイク・オールドフィールドは『チューブラーベルズ』で片面に長尺の曲1曲づつの計2曲のみ、CDになってからは『アマロック』で超長尺の曲1曲のみ収録というとんでもない構成のアルバムを発表していましたね。
確かに聴くのが辛い気もしますし、1時間もの間、意識をCDに向けていられないようにも感じます。
ところで、『アマロック』のような1曲1時間もある曲も1曲としてダウンロード配信するんでしょうかね。
クラシックなんかも同じようなところがありますが・・・。
25. Posted by hasebon   2007年05月23日 00:19
初めて国内版を買ったLPで懐かしいです。当時テレビ神奈川でNEW SONGバンバンながれてました。ヘブン17とかブロンスキー・ビートとかGO WESTとかぜひレビューしてくださいー。楽しみにしてます。
26. Posted by BLマスター   2007年05月23日 22:53
hasebonさん、まいどです。
おっ、リクエストありがとうございます。
ヘブン17は私の守備範囲なのでお任せ下さい。
ブロンスキー・ビートは、MOOOMさんにお任せしたいところですが、最近、仕事が異常に忙しいようで、記事を書いておられません。
近いうちに、お願いしておきますね。
あと、GO WESTは、私はまったく聴いていないんで、恐らく聴いておられるはずのSNOOOPさんにお願いしてみます。

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