2006年08月29日

The Age of Plastic/BUGGLES

BUGGLES

バグルズ(Buggles)は、ティナ・チャールズ・バンドというバンドにいたトレバー・ホーンと、ジェフリー・ダウンズからなるユニットです。
なお、ジェフ・ダウンズはその前にロイ・ウッドのウィザードに参加していたそうです。

79年に発表したこの歴史的名作である1st アルバム「The Age of Plastic (邦題:プラスティックの中の未来)」は、パンク時代の末期に後のニューウェーヴの下地となるテクノ・ミュージック的手法を用い、地味ながら音楽業界に一石を投じました。

このアルバムからは、今でもいろんなシチュエーションで流されることの多い「Video Killed The Radio Star (邦題:ラジオ・スターの悲劇)」という大ヒットシングルが生まれています。

「Video Killed The Radio Star」のプロモ映像
2004年の「Video Killed The Radio Star」のライヴ映像

また、1981年8月1日12時1分、アメリカで開局したMTVが最初にオンエアしたミュージックビデオが「ラジオ・スターの悲劇」でした。

バンドとしては、結果として一発屋的な扱いを受けることも多いものの、ニューウェーヴ時代の幕開けを告げた歴史的名作として今でも語り継がれるアルバムとなりました。

「Living in the Plastic Age」のプロモ映像
「Elstree」のプロモ映像
TV番組での「Clean Clean」のライヴ映像

今やプロデューサー業の方が有名なZTTレーベルの創始者でもあるトレバー・ホーンですが、この頃から皮肉や遊び心をたっぷりと盛り込み、職人技とも言えるポップでメランコリックな近未来的無機質サウンドを構築していたのです。

このアルバムに関しては、比較的チープな音色のテクノ・サウンドで構成されていますが、後のプロデュース作品はかなり大袈裟な空間処理がなされていることが多いので、同じような手法のようには聴こえないかも知れません。

しかし、考えてみれば、この後トレバー・ホーンがプロデュースしたアーチストは、殆どが大ヒットしており、また、一発屋化しています。
また、プロデュースされたアーチストの、その後のインタビューを読んでいると、必ずと言っていいほど、トレバーの楽曲への過剰な介入について話をしています。
これは、良くも悪くも、トレバー・ホーンの『売るための方法論』が確立しており、いまだにその技術を用いて職人的なプロデュースがなされているという証なのかも知れませんね。

このアルバムの発表後、トレバーとジェフリーの二人はそろってイエスに加入するという暴挙に出ました。
しかし、イエスは畑違いの二人を入れたことで従来のファンから総スカンをくらい、解散に追い込まれてしまいました。

二人は再びバグルスとして1981年に2ndアルバム「Adventures in Modern Recording (邦題:モダン・レコーディングの冒険)」を発表することになるのですが、このアルバムの制作途中にジェフリーがエイジアに参加のため脱退、残りはトレバーが殆ど1人で仕上げています。

「Adventures In Modern Recording」のプロモ映像

また、この頃にはすでにフェアライトを導入しており、1st に比べれば音的にはかなりのグレード・アップをしているものの、ヒットシングルは生まれず、バグルズは自然消滅してしまいます。

その後トレバーは、ABCを始め、自ら立ち上げたZTTレーベルの面々や、総スカンをくらったイエス、最近ではタトゥーやベルセバまで次々とヒット曲を生み出す大御所プロデューサーとなりました。


なお、今作はオリジナルレコーディングマスターもので、3曲のボーナストラックを収録したお買い得版となっています。
何はなくともとりあえずこの歴史的名盤だけはぜひ押さえておいて下さい。
/BLマスター

追記:
トレバー・ホーンのことが書いてある一部のサイトや本で、トレバー・ホーンの昔在籍したバンドが「カメラ・クラブ」となっていることがあるのですが、「カメラ・クラブ」にいたのは、トーマス・ドルビーとマシュー・セリグマン(ドルビーのバンドを経て後にトンプソン・ツインズ)で、「バグルス」の二人はティナ・チャールズ・バンド、ジェフ・ダウンズはその前にロイ・ウッドのウィザードに参加してたそうです。
TYさんのご好意、ご指摘により、加筆、訂正させていただきました。


uknw80 at 15:30│Comments(4)TrackBack(0)◆ZTT レーベル | ☆一発屋系

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この記事へのコメント

1. Posted by TY   2006年09月13日 20:43
カメラ・クラブにいたのは、トーマス・ドルビーとマシュー・セリグマン(ドルビーのバンドを経て後にトンプソン・ツインズ)ですね。バグルスの二人はティナ・チャールズ・バンド。ジェフ・ダウンズはその前にロイ・ウッドのウィザードに参加してましたね。
2. Posted by BLマスター   2006年09月14日 10:51
TYさん、コメントありがとうございます。
あらっ、そうなんですか。
シンコーミュージックの「UK New Wave」という本の中で、中さんという方が「カメラクラブというバンドにいたトレバーホーンが・・」と書いておられたので、鵜呑みにしていました。
TYさんのご指摘がなければ、そのまま信じ込んでいるところでした。
ご指摘に感謝して、加筆、訂正させていただきます。
また、何か間違いがありましたら、ご指摘くださると嬉しく思います。
3. Posted by TY   2006年09月14日 17:03
ちなみにカメラ・クラブは「ラジオ・スター〜」の共作者のブルース・ウーリーのバンド。唯一のアルバムでは「ラジオスター〜」や「クリーン・クリーン」を演ってます。なのでバグルスの方が一応カヴァーという事になりますね。バグルスよりバンドっぽい演奏になっています。
4. Posted by BLマスター   2006年09月14日 21:30
TYさん、またまた、貴重な情報ありがとうございます。
共作者が在籍し、同じく「ラジオスター〜」を演っていたので誤解があったんでしょうね。
私はカメラ・クラブ版を聴いたことがありませんので、ぜひ、どこかで探して聴いてみることにします。
詳しい情報に感謝致します。

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