Malcolm Mclaren

2007年02月07日

MALCOLM McLAREN profile 1984(DVD)/MALCOLM McLAREN

MALCOLM McLAREN profile 1984

このブログでは、恐らくトレバー・ホーン [ Torevor Horn ] と並んで1、2を争うほど登場している名前が、このマルコム・マクラレン [ Malcolm McLaren ] でしょう。
彼らを避けて80's UK New Waveは語ることはできないのです。

それほど80年代の英国音楽シーンにおいて重要な存在であるという証拠であり、数々のブームを作り上げてきた演出家でもあるのです。

彼らを比較するのもおかしな話ではあるのですが、特にマルコムはトレバー・ホーンと違って本来ミュージシャンではありませんから、演出家、もしくは仕掛人という言葉がしっくりときます。

70年代半ば、元々デザイナーであったマルコムは、楽器の演奏が著しく下手な若者たちを持ち上げ、セックス・ピストルズ [ Sex Pistols ] というバンドを作り上げます。
当時、アイドル・バンドのボーカルであったミッジ・ユーロ [ Midge Ure ] をピストルズに誘ったという話も残っていますね。

この時点で重要だったのが、ファッションとの融合と、ゴシップ記事の逆利用でしょう。

ピストルズの衣装(?)をデザインしたのは、当時マルコムと付き合っていた無名時代のヴィヴィアン・ウエストウッド [ Vivienne Westwood ] 。
ガーゼや、安全ピンを多用した定番パンク・ファッションを世に出したのは、今やパリコレでも有名なヴィヴィアン、その人だったのです。
これ以降、ファッションと音楽は今まで以上に切っても切れない関係になっていきました。

ゴシップに関しては「女王陛下くそくらえ」というメッセージを盛り込んだ曲でわざと放送禁止となり、ニュース記事を利用して広告を行い、彼らがジャンキーであることなどを公言することでゴシップ記事に話題を提供。
果ては、自ら悪徳マネージャーを演じ「偉大なるロックンロールの詐欺師」として、本来、裏方であるべきマネージャーが表舞台に登場し、彼らの映画「The Great Rock'n Roll Swindle」で重要なポジションを演じています。

Sex Pistols「God Save The Queen」のライヴ映像

次にマルコムがマネージメント(戦略的プロデュース?)したのが、アダム & ジ・アンツ [ Adam & The Ants ]

当時、デビューしたものの、いまいちインパクトに欠けるパンク・バンドだったのですが、彼らの方からマルコムにマネージメントを依頼することで2ndアルバムでアフリカンビート+パイレーツに大化けしました。
この時、マルコムが行ったのは、メンバー・チェンジと音楽的な方向性の転換、ヴィヴィアンによるファッション面での転換で、やはり商業的には大成功を収めています。

Adam & The Ants「Dog Eat Dog」のライヴ映像


しかし、この2ndアルバム1枚でアダムはマルコムを解雇、続いてマルコムはビルマ系の少女アナベラ・ルウィン [ Annabella Lwin ] をスカウトし、エスニック・ファンク調のバンド、バウ・ワウ・ワウ [ Bow Wow Wow ] を作り上げます。

バウ・ワウ・ワウではレコード全盛の時代にカセットというメディアで1stアルバムを発表したり、アナベラという未成年をヌードにしてジャケットを撮ったりすることで、やはりそれなりの話題性を作っていますが、私としては、マルコムがマネージメントを担当したバンドの中でピカイチのテクニックとセンスを感じています。

Bow Wow Wow「W.O.R.K」のライヴ映像

その後、ワールズ・エンドやヴィヴィアンのショップの常連であったボーイ・ジョージを発掘し、今度は自らをセルフ・マネージメントすることでソロ・デビュー。

ソロ作においても、いち早くスクラッチ・サウンドやヒップ・ホップを取り込んだ『Duck Rock』(1983)、オペラとエレポップを融合させた『Fans』(1985)、ワルツやクラシックとエレポップを融合させた『Waltz Darling』(1989)、パリをテーマにフランス在住のアーチストたちと組んだ『Paris』(1994)など、アイデアとセンスのみで勝負をかけニューウェーブの歴史に大きな軌跡を残しています。

「Buffalo Gals」のプロモ映像
「Madam Butterfly」のプロモ映像
「Waltz Darling」のプロモ映像

今日紹介している『MALCLOM McLAREN profile 1984』というDVDは今月21日に発売される、イギリスの人気TV番組サウスバンクショー [ THE SOUTH BANK SHOW ] の貴重映像をDVD化したもの。

マルコム自身の回想を軸に、ニューヨークでのラジオ出演や、プレパンク時代の映像などを収録しており、マルコム・マクラレン本人に加え、当時のマクラレンを知る証言者、元ピストルズのスティーヴ・ジョーンズ、アダム・アント、アナベラ・ルウィン、トレヴァー・ホーンなどが多数出演しているとのことで、非常に興味深い内容です。

他にもピストルズの映画やライヴ映像、アダム &ジ・アンツやバウ・ワウ・ワウ、カルチャー・クラブ、そしてソロ作のプロモーション・ビデオの映像など、様々な貴重映像も満載だそうなので、この値段なら買いですよね。

また、同時に、同じレイアウトでシリーズものとして発売されるのが、『Vivienne Westwood 1970s-1990』というDVD。

こちらにもやはりピストルズの映像やマルコムのインタビュー、当時のロンドンの音楽とファッションの結びつきを物語る貴重映像が満載だそうなので、興味を持たれた方は本作と合わせて見てみるのも面白いかも知れません。


マルコム・マクラレン。
彼なくして、パンク・ムーブメントは生まれなかったでしょう。
そして、パンク・ムーブメントは進化した電子楽器という武器を身に付け、「ニューウェーヴ」という名の音楽的変種(雑種?)を生みました。

この流れを作った張本人であるマルコムの軌跡を再確認してみる良い機会なのではないでしょうか。
/BLマスター

uknw80 at 21:19|PermalinkComments(2)TrackBack(1)

2006年11月07日

Spunk: The Official Bootleg/Sex Pistols

Sex Pistols Spunk

先月末、今になって、セックス・ピストルズのブートレグ(海賊盤)がリマスター盤として正規の日本盤でCD化されました。

これは、1977年11月に発表された彼らの1st『Never Mind The Bollocks(邦題:勝手にしやがれ)』の数ヶ月前に海賊盤として出回った、デビュー前のデモを初めてCD化(しかもオリジナル・フォーマット)したもので、ボーナストラックとして1976年の「アナーキー・イン・ザ・UK」のストリート・デモなど3曲を追加されています。

本来、この「80's UK New Wave」でニューウェーヴ以前のパンクを取り上げることは筋違いではあるのですが、このあたりでパンクが与えたその後の音楽への影響について書いておきたいと思います。

「パンク」とは何だったのか。
もちろん、パンクの種別や、思想、ルーツについて語るつもりはさらさらありません。

まず、それまでの商業音楽と大きく違うところは、『ヘタクソ』ということです。
歌は当然のこと、楽器の演奏テクニックに関しても一年前に初めてギターに触りました、という程度の演奏能力でも「パンク」という名の下で平気でステージに立っていられたのです。

しかし、社会に対する不満をぶちまけたようなその自由な表現や、ありあまるパワー、ステージ上での安っぽくも過激なストリートファッションは、やはり、今までの商業音楽にはありえなかったことであり、当時の若者の心を?むには充分な要素を持っていました。
恐らく、当時の立派な大人であるリスナーからはかなりの批判があったことでしょう。

そんな中、当時最強のお騒がせバンド「SEX PISTOLS」は特に目立っていました。
わざと放送禁止になるようなキーワードをアピールし、結果的にBBCで放送禁止になることがニュースとなり人々の関心を集めたり、自らジャンキーであることをネタにするといった逆説的な宣伝方法により彼らの知名度は一気に上がりました。

これは、マルコム・マクラレンの行った対マスコミ向けの「売るための戦略」でもあるわけなのですが、こういったマスゲーム的な行為自体がニューウェーヴだったとも言えなくはないでしょうか。

逆に言えば、面白い手法や売り方をすれば、既存の様式にとらわれることなく、ヘタクソだろうが楽器が演奏できなかろうが、自己表現ができ、リスナーにも受け入れられるということが分かったというわけです。

これ以降、パンクに触発され自己表現をしようとする若者や、パンクに触発され別の手法で自己表現しようとする若者たちによって、少数派のリスナーに向けた音楽が数多く生まれました。

それは、過去に出来上がってしまった音楽ジャンル的な様式から考えれば、「雑種」もしくは「変種」とも言えるものであり、多種多様に枝分かれしたその様式は一つのわかりやすいジャンル名にまとめることは困難を極め、結果的に「ニューウェーヴ」(新しい波)という漠然とした名前がつけられました。
言わば「新しければ何でもアリ」なジャンルがニューウェーヴなんですね。

また、テクノロジーが進化することで、楽器の演奏が出来ない者にもその機会は与えられ、奇をてらったファッションと共に成熟していったように思います。

言い方を変えれば、本来ミュージシャンではない人たちの手によって、既存の様式の壁が取り払われたわけです。

この時代、多種多様に増殖したニューウェーヴ・バンドと共に、多くのインディーズ・レーベルが設立され、彼らの手によって育てられたバンドはさらに多くの枝分かれを生み、80年代後期にはジャンルのカテゴライズすら難しくなっていきます。

90年代に入ってからは、いくら新しいものをやっていても「ニューウェーヴ」という言葉は使われなくなってきました。

現代ではすでにオールドウェイヴ化しているにもかかわらず、80年代のこういったバンドを総称して「ニューウェーヴ」と呼んでいることになんだか違和感を感じつつも、この呪縛から離れられない筆者でした。
/BLマスター

uknw80 at 17:34|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2006年08月22日

Kings of the Wild Frontier/ADAM&THE ANTS

ADAM Kings of the Wild Frontier

マルコム・マクラーレンがSEX PISTOLSの後、昨日レヴューを書いたBOW WOW WOWの前にプロデュースしたのがこの「ADAM AND THE ANTS」。
もちろん、アルバムを音楽的にプロデュースしたのではなく、対マスコミ戦略的にプロデュースしたという意味なのですが、他の2バンドと違うところは、バンド側からプロデュースを依頼したところです。

ADAM & THE ANTS(1stの表記では ADAM & THE ANTZ)は、ピストルズに刺激を受けたアダム・アントが1976年にパンクバンドとして結成し、当時パンクの女王といわれたミス・ジョーダンに認められ、デレク・ジャーマン監督の伝説的パンク映画「ジュビリー」(1978年)に出演、この映画のサントラ・アルバムに彼らの曲も2曲収録されました。

これがきっかけとなり、同じく78年にデビューシングル「Young Parisians」を発表することとなったのですが、この頃はメンバーの入れ替わりが激しく、後にBOW WOW WOWに引抜かれるマシュー・アッシュマン(G,Piano)とデイヴ・バルバロッサ(D)、この後モノクローム・セットに参加するアンドリュー・ウォーレン(B)により録音されています。

続く79年には1stアルバム「DIRK WEARS WHITE SOX」の録音が行われ、シングル「Zerox」を発表、80年にアルバムが発表になるまでの間にマルコムにバンドのプロデュースを依頼しています。

「Zerox」のプロモ映像

また、アダムのワンマンなやり方が嫌だったのか、マルコムのプロデュースが決まる頃には元のメンバーはすべて脱退し、代わりに、以降、解散後もアダムの右腕となるマルコ・ピローニが参加することになりました。
マルコはピストルズのシド・ヴィシャスの友人で、スージー&ザ・バンシーズや、ザ・モデルズなどにも参加したイタリア系の個性的なギタリスト。
おそらくはマルコムが引っ張って来たのではないかと思われます。

その後、マルコがその広い人脈で元モデルズなどのメンツを集め、シングル「CAR TOROUBLE」を経てメジャーレコード会社であるCBSに移籍し、この2ndである傑作アルバム「Kings of the Wild Frontier (邦題:アダムの王国)」(1980年)は製作されました。

なお、今日紹介しているアルバムでは黄色い枠がつき、当時のものと曲順が変わっているのですが、追加曲もあり、格安なのでその辺りは許してやって下さい。

アダム&ジ・アンツは、このアルバムでマルコムの仕掛けた「脱パンク」=「デコラディブなパイレーツスタイル」に変貌をとげ、斬新なまさに「アダムの王国」を作り上げることとなったのです。

ヴィジュアル面では、もちろん当時のマルコムの彼女であったヴィヴィアン・ウエストウッドがピストルズの時と同じく、マルコムの指示でプロデュースしています。

音的にも大きな変化があり、ディストーションの効いたパンク系のギターからマカロニ・ウエスタン調のギター音に変わり、2人のドラマーによるアフリカンビートの上に低いトーンのコーラスや、妙なかけ声をのせ、独創的な(こんな海賊はいないはず)海賊音楽を演じています。

このアルバムからは、「Kings Of The Wild Frontier(邦題:アダムの王国)」「Dog Eat Dog」「Ant Music」がシングルカットされ、いずれも全英チャート4位以内に入るというかなりの大ヒット、アルバム自体も12週もの間トップテン入りするという快挙を成し遂げました。

「Kings Of The Wild Frontier」のプロモ映像
TV番組での「Kings of the Wild Fronteir」のライヴ映像(口パク?)
「Dog Eat Dog」のプロモ映像
「Ant Music」のプロモ映像
「Killer In The Home」のライヴ映像
初来日時の「Don't Be Square Be There」のライヴ映像

この後、アダムの経歴の中で最もヒットしたシングル「STAND AND DELIVER」が制作され、マルコムはお役御免となりますが、勢いづいた彼らは3rd「PRINCE CHARMING」でもなかなかの好成績を残すものの解散への道をたどることとなります。
このアルバム以降についてもいずれレヴューを書くつもりですのでお楽しみに・・・。

「Stand and Deliver」のプロモ映像

結局、マルコムのやり方は、確実に時代の寵児にすることができるものの、一過性のもので長く続かないということができ、そういう意味ではトレバー・ホーンのプロデュース作品との共通点を見いだすことが出来ます。

しかし、既存の音楽の枠を壊し、新しいムーブメントを作る技術という点では凄いとしか言いようのない卓越したセンスを持っており、彼らが後の音楽シーンに与えた影響はかなりのものなのではないでしょうか。

まさに80年代を代表する名(迷?)プロデューサーです。

そんなマルコムがプロデュースした「アダムの王国」の歴史的な遺跡を世界遺産として訪れてみませんか?
新しい発見があるかも知れませんよ。
/BLマスター

uknw80 at 13:23|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2006年08月21日

Aphrodisiac: The Best of BOW WOW WOW

BOW WOW WOW

マルコム・マクラーレンが、ピストルズ、アダム&ジ・アンツの後にプロデュースしたことでも有名なBOW WOW WOW(バウ・ワウ・ワウ)。

当時、マルコムが、当時14歳だったビルマ系のボーカリスト、アナベラ・ルウィンをコインランドリーでナンパしたというゴシップも有名なのですが、果たして真実かどうか疑問が残るところです。

他のメンバーは、マシュー・アッシュマン(G)とデイヴ・バルバロッサ(D)をアダム&ジ・アンツから引抜き、リロイ・ゴーマン(B)を加えた4ピースの至ってシンプルな編成で、このジャカジャカドカドカした賑やかな曲を演奏していたわけなんです。

サウンド的に言えば、アダム&ジ・アンツの延長線上にあるようにも感じるのですが、アダムの方はマカロニウエスタン調のギターとベースにダブル・ドラマーによるアフリカン・ポリリズムのビート、BOW WOW WOWの方は、さすがにギター的には似たところはあるものの、バリバリのチョッパーベースに、タムタムをティンバレスに置き換え、手数の多いドラムを叩くエスニック・ファンクという違いがあり、マルコムのプロデュースしたバンドの中では最もテクニックのあるプレイヤーで構成されているバンドであると言えます。

BOW WOW WOWのデビューは1980年にEMIから珍しくもカセットというメディアで「C30,C60,C90 GO!」LP1枚分発表され、日本では2ndにあたる「See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang Yeah, City All Over! Go Ape Crazy! (邦題:ジャングルでファン・ファン・ファン)」というアルバムから発売されることとなりました。

「C30, C60, C90 GO!」のプロモ映像

また、このアルバムのジャケットはマネの絵をモチーフにしてあり、当時16歳であったアナベラをオールヌードで撮影したことが問題となり、英国では警察も介入する事態となりました。。

おそらくは、カセットテープによる1stの発表も、長いアルバムタイトルも、未成年をヌードにしマスコミを騒がせたことも、マルコムの売るための戦略だったのではないかと思います。

このアルバムからは、雨乞いの踊りのようなダンスが印象に残るPVの「CHIHUAHUA(邦題:チワワは素敵な愛言葉)」がシングルとして発表され、話題になりました。
他にも同アルバムから「Go Wild in the Country」「See Jungle! (Jungle Boy)」などがシングルカットされ、いずれもそこそこヒットしています。
ちなみに、私的には「See Jungle! (Jungle Boy)」が大好きです。

「Chihuahua」のプロモ映像
TV番組での「go wild in the country」のライヴ映像

この後、3rdアルバム「I Want Candy」を発表、日本では資生堂のパーキージーンのTVCMで「Teenage Queen」=「Baby Oh No」の歌詞を一部変えて使用され、続いて日本のみで発売された5曲入りのミニアルバム「BOW WOW WOW」もかなりのセールスがあったようです。

「I Want Candy」のプロモ映像
「W.O.R.K」のライヴ映像
「Baby Oh No」(Teenage Queen)のプロモ映像

しかし、1983年に発表した4thアルバム「When the Going Gets Tough, the Tough Get Going」は飽きられてしまったのか勢いを失い、セールスの不調からバンドは解散、アナベラはソロシンガーとなるもののほとんど売れることなく、いつの間にか忘れ去られていきました。

「Do You Wanna Hold Me?」のプロモ映像
TV番組での「Do You Wanna Hold Me?」のライヴ映像
TV番組での「The Man Mountain」のライヴ映像

その後、2000年以降、英国で80's再結成ブームのようなものがあり、BOW WOW WOWも2003年に再結成されています。

再結成時の「See Jungle! (Jungle Boy)」のライヴ映像
再結成時の「Cowboy」のライヴ映像(ノーダウトのドラマーが参加!)
今年のツアーでの「I Want Candy」他のライヴ映像

今聴くと、こういったプリミティヴな音を出すバンドが見当たらないため、かなり斬新な曲調で新鮮に感じられますが、かなり突出したキワモノバンドであったことは間違いありません。

このベスト盤には21曲もの楽曲を収録していて、思い当たる曲はほとんど網羅している上、激安で超お買い得となっています。
欲を言えば、「CHIHUAHUA」の12inchバージョンよりも通常バージョンを収録して欲しかったところですが、ZTTレーベル登場以前のものなので楽曲自体が大幅に変わっているということはなく、いわゆるロングバージョンなだけですので問題はありませんでした。

この機会に久しぶりにキワモノバンドの音を聴いてみませんか?
/BLマスター

uknw80 at 11:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年07月08日

Duck Rock/Malcolm Mclaren

マルコム Duck Rock

このマルコム・マクラーレンという人はトレバー・ホーンと並んで、70年代後半から90年頃までの、UK NEW WAVEを代表する演出家と言って良いでしょう。

一番有名なのが「SEX PISTOLS」のプロデュースで、ろくに演奏技術もない不良たちを持ち上げ、わざとBBCで放送禁止になることで宣伝効果を狙うという手法などを用い、ダークスターを作り上げた腕はたいしたものです。
また、当時の彼女であったビビアン・ウエストウッドに安いパンクファッションを企画させピストルズに着せることで、彼女自身をも有名にしてしまいました。

マルコムは、もちろんそういう演出をした自分を売ることも忘れず、ピストルズの映画「Rock'n Roll Swindle」では彼自身もそのまま悪徳マネージャーとして登場し、反感と羨望を買うことでオーディエンスの脳裏にその名を強く植え付けたのです。

また、その後は「ADAM & THE ANTS」や「BOW WOW WOW」も同様に売り出し成功を収めています。

そんなマルコムが、自分自身をアーチストとして初めて売り始めたのがこの「Duck Rock」(邦題:俺がマルコムだ)なんです。

きっかけは、80年にニューヨークでアフリカ・バンバータと出会い、ブロンクスのヒップホップ文化を紹介するため制作した?とされるシングル「Buffalo Gals」(82年発表)が予想以上に売れたということでしょう。

その翌年83年、エスニックなエッセンスをたっぷり織り交ぜた上で、当時は高価で稀少だったフェアライトというサンプリングマシーンやスクラッチをふんだんに使って発表されたラップ/ヒップホップ的なアルバムがこれです。

また、今作のプロデュースはZTTを立ち上げる寸前のトレバー・ホーンなので、このタッグなら面白くないはずがありません。
当時、最先端であったといえるこの作品はファッションショーやクラブディスコなどでも使われまくりました。

ちなみに、スクラッチを使用したアルバムの元祖という名前を巡って、マルコムとハービー・ハンコックが訴訟を起こしたことがあったのですが、どちらが勝ったのかは覚えておりません。(多分、ハービーが勝ったと思うのですが... )

しかし、昨今のラップ/ヒップホップの大流行に、このアルバムが大きく影響を与えているのは間違いないことで、まさに歴史的名盤と言うことができると思います。

これもアマゾンで全曲試聴できますので、ぜひヒップホップのルーツの一つをお聴き下さいませ。
/BLマスター

uknw80 at 14:31|PermalinkComments(1)TrackBack(0)
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