Virgin Prunes

2006年09月05日

...If I Die, I Die/Virgin Prunes

Virgin Prunes ...If I Die, I Die

ヴァージン・プルーンズ(Virgin Prunes)は、アイルランドの首都ダブリン出身のアート系ゴシックバンド。
フロントマンのギャヴィン・フライデー [ Gavin Friday ] とグッギ [ Guggi ] というダブルボーカルを中心に1978年に結成され、幽鬼の様な白塗りのメイクを施し、女物のドレスを纏った前衛的なパフォーマンスを武器にポジパン〜ゴスの重鎮として知られているバンドです。

アイルランドのロックバンドと言えば、最も有名なバンドが「U2」ですが、このヴァージン・プルーンズの面々は、U2のメンバーと幼年期を過ごした仲間で、ボノやエッジ、ギャヴィンやグッギといったニックネームはそのころのものらしいです。
また、U2の1st『BOY』と3rd『WAR』、そして以前紹介したベスト盤のジャケットに写っている少年はギャヴィンの弟であり、プルーンズのギタリストのディックはU2のエッジの兄弟(多分エッジの兄貴だったと思います)ということで、その親交の深さが伺えます。

しかし、U2が労働者問題や反戦をテーマにしたロックバンドであるのに対して、プルーンズは、狂気の演出家「アントナン・アルトー」の演劇論を踏襲した、演劇、文学、映像、美術などの総合パフォーマンス集団的な立場を取っており、両者の音楽的な考え方はまるで違う方向性を持っています。

とはいえ、デビューからその後を見ていると、U2は徐々に演劇性を帯びたライヴパフォーマンスへ、プルーンズは徐々にポップで聴きやすい音楽性(あくまでもプルーンズの中でのポップという意味です)へと、同化することはないにしても両者がお互いに影響を与え合っているところも感じさせてくれます。

今日紹介している82年の作品『...If I Die, I Die』はオリジナルアルバムとしては2ndにあたり(1st『New Form Of Beauty』の後、フランスのレーベルから、10インチ2枚組という変則スタイルで『Heresie』という作品を発表しています)、ワイアーのコリン・ニューマンをプロデューサーに迎えた彼らの代表作とも言える作品で、プルーンズらしいある意味で呪術的ですらあるドロドロした混沌の世界は残しつつ、1stの実験的で聴きにくい部分を若干抑え、彼らなりのポップさを表現した秀作です。

特にヒットチャートを賑わせた楽曲はないのですが、「Sweethome Under White Clouds」「Bau-Dachong」「Baby Turns Blue」「Ballad Of The Man」「Caucasian Walk」などはプルーンズなりのポップさが上手く表現されていて、彼らのステージングのサウンドトラックといった趣も感じさせてきれます。

「Ulakanakulot〜Decline and Fall」のライヴ映像
「Sweet Home Under White Clouds」のプロモ映像
「Caucasian Walk」のライヴ映像
「Pagan Lovesong」のライヴ映像

もちろん、演劇性のあるライヴ・パフォーマンスを売りにする彼らだけに、アルバムを聴くだけではその良さは伝わりにくいのですが、それでもこの独特の雰囲気が好きという方にとってはたまらない魅力を秘めています。

1987年に解散後、ギャヴィンはソロデビューし、プルーンズに比べればポップな曲調ではあるものの、歌詞的には内省的な作品を発表し、根強いファンからは支持を集めているようです。

Gavin Friday「I Want To Live」のプロモ映像

また、メンバーのビンティーはプリンセス・タイニィミート [ Pricess Tinymeat ] というソロ・ユニットとして活動し、ジャケットに使った少女の全裸写真が問題になりました。

このアルバムの発表当時は、このルックスやパフォーマンスのせいで聴かず嫌いだった方も多いかと思われますが、大人になった今こそ、彼らの芸術性に触れてみる良い機会かも知れません。
/BLマスター

uknw80 at 14:38|PermalinkComments(4)TrackBack(0)
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