EURYTHMICS

2007年11月13日

Ultimate Collection/EURYTHMICS

Ultimate Collection/EURYTHMICS

今日は、昨年発表されたユーリズミックス [ Eurythmics ] のベスト盤『Ultimate Collection』を紹介します。

実は、先週の土曜日、夜11:30からNHK衛生第2で「黄金の洋楽ライブ 」で、ユーリズミックスの83年のロンドン公演がオンエアされたという情報を聞きまして、思い出しちゃったんですよ。

83年と言えば、ユーリズミックスの名前を一躍有名にした2ndアルバム『Sweet Dreams (Are Made of This)』を発表した年ですから、まさにこれから…という時期ですね。

恐らく、一度は観たことのある映像だと思うのですが、残念ながら、我が家ではNHK−BSを観ることができないので確認できておりません(涙)。

ま、終わった話はさておいて、ユーリズミックスは、元々「なつかしの故郷」「二人だけのデート」などのヒットで知られるザ・ツーリスト [ The Tourists ] というバンドに在籍したデイヴ・スチュワート [ David A. Stewart ] とアニー・レノックス [ Annie Lennox ] からなる2人組。

ちなみに、グループ名の由来は、スイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズの提唱した音楽理論の名前からとったものだそうです。

実は、この2人、ザ・ツーリスト時代には恋人同士だったらしく、1980年、ユーリズミックスとして新たな音楽活動を始めるために、恋愛関係を解消しています。

そんなことなら始めから付き合わなければ良いのに…、なんて思ってしまいますが(笑)、お互いの音楽性を認め合った上での新グループの構想だったらしいので、ま、わからなくもないですね。

その後、1981年に、コニー・プランク [ Conny Plank ] のプロデュースによる1stアルバム『In the Garden』でデビュー。

このアルバムでは、カン [ CAN ] のホルガー・シューカイ [ Holger Czukay ] やヤキ・リーベツァイト [ Jaki Liebezeit ] 、DAFのロバート・ゲール [ Robert Gorl ] などが参加し、クラウト・ロックの影響を感じさせるノイエ・ドイチェ・ヴェレ風味のポップスに挑んでいるのですが、少々マニアックだったのか、玄人受けは良いものの、セールス的にはイマイチでした。

『In The Garden』に収録の「Never Gonna Cry Again」のプロモ映像

しかし、83年発表の2ndアルバム『Sweet Dreams (Are Made of This)』に収録のタイトル曲「Sweet Dreams (Are Made of This)」や「Love Is a Stranger」が世界的に大ヒット、「男装の麗人」と呼ばれたアニーのボーイッシュな短髪と、デイヴの無表情かつ、ボサボサ頭にヒゲとサングラスというルックスも手伝って、一躍有名になりました。

個人的にはこの頃が最も好きな時期で、中でも「Sweet Dreams(Are Made of This)」は、楽曲、PV、共に一番印象に残っています。

「Sweet Dreams(Are Made of This)」のプロモ映像
「Love Is A Stranger」のプロモ映像

ちなみに、ユーリズミックスは、82年にミュート・レコード [ Mute Records ] からデビューしたヤズー [ Yazoo ] と共に、無機的な演奏に有機的なボーカルを融合した新しい形のポップス、つまり、エレポップのバッキングにソウルフルなボーカルを乗せた「エレクトリック・ソウル」の代表として、音楽雑誌などでよく取り上げられたものですが、現在チャートを賑わしているR&Bのたぐいは、この「エレクトリック・ソウル」の影響を少なからず受けているように思います。

そういう意味では、彼らに勲章をあげたいくらいなんですが、当時のソウル・ファンからは「人間味のない冷たい音楽」や「素人が機械の力を借りて簡単に作った音楽」というような認識しかされていなかったように思います。

続く84年には『Sweet Dreams (Are Made of This)』の延長線上にある3rdアルバム『Touch』と、ジョージ・オーウェル『1984』の映画化のために書き下ろしたサントラ『1984 (For the Love of Big Brother)』を発表、同時にシングル「Who's That Girl?」「Right by Your Side」「Here Comes the Rain Again」「Sex Crime(Nineteen Eighty-Four)」などをチャートに送り込み、その人気を不動のものにしました。

「Who's That Girl」のプロモ映像
「Right By Your Side」のプロモ映像
「Here Comes The Rain Again」のプロモ映像
「Sex Crime」のプロモ映像

しかし、翌年85年に発表したアルバム『Be Yourself Tonight』以降、徐々に電子楽器の音が少なくなり、エレポップからホワイト・ソウル・スタイルへと変化を遂げて行きます。

ボーカルの本質は大きく変わっていないのですが、バックの音が、いわゆる昔のテクノで言うところの「ピコピコ音」ではなくなってきたわけですね(笑)。

ひょっとすると、時代とともに、本来のソウル・ミュージックが徐々に電子楽器を導入するようになり、逆に、電子楽器が徐々に生楽器と聴感上の見分けがつかなくなってきたため、それぞれのジャンルの境目がなくなってしまったのかも知れませんが、当時の音楽シーンをみれば、「ブルー・アイド・ソウル」と言われるムーブメントが生まれていることから、ある意味、流行のスタイルの一つであったとも見ることができます。

この『Be Yourself Tonight』からは、「Would I Lie to You?」を筆頭に、「There must be an Angel(Playing With My Heart)」でスティーヴィー・ワンダーが参加したり、「Sisters Are Doin' It For Themselves」でアレサ・フランクリンとデュエットするなど、大物アーチストとのコラボでも話題を集め、その後も『Revenge』(1986年)『Savage』(1987年)『We Too Are One』(1989年)というアルバムを発表、「Missionary Man」「Beethoven (I Love to Listen to)」「I Need a Man」などのシングルをチャートに送り込み、安定したヒット・メーカーとしての地位を確立しました。

「Would I Lie To You?」のプロモ映像
「There must be an Angel(Playing With My Heart)」のプロモ映像
「Sisters Are Doin' It For Themselves」のプロモ映像
「Missionary Man」のプロモ映像
「Beethoven (I Love to Listen to)」のプロモ映像
「I Need A Man」のプロモ映像

しかし、アニーの出産と子育て、さらに、徐々に溝の深まった2人の音楽性の違いなどを理由に、ベスト盤『Greatest Hits』(1991年)とライヴ盤『Live 1983-1989』(1993年)を残して93年に解散、その後、アニーはソロ・アルバム『Diva』や『Medusa』を発表し世界的に大ヒット、デイヴはプロデュース業や映画音楽を手掛ける傍ら、自らのバンド、スピリチュアル・カウボーイズ [ Spiritual Cowboys ] や、元スペシャルズ [ The Specials ] のテリー・ホール [ Terry Hall ] とのユニット、ヴェガス [ Vegas ] などでも活動し、その幅広い音楽性を見せつけてくれました。

その後、解散から6年後の99年に突如再結成され、ニュー・アルバム『Peace』を発表、全盛期ほど話題にはないものの、ユーリズミックスらしい良質なポップスを聴かせてくれました。

再結成時のシングル「I Saved the World Today」のプロモ映像
再結成時のシングル「17 Again」の映像

本作『Ultimate Collection』は、そんなユーリズミックスの2ndアルバム『Sweet Dreams (Are Made of This)』から再結成盤『Peace』までの代表的な楽曲をほぼ網羅、さらに、まったくの新曲まで追加したお得なベスト盤です。

かなりの数のシングルを発表しているだけに、全てを網羅しているわけではありませんが、彼らの歴史を振り返るには充分な内容ですね。

ちなみに、彼らのプロモビデオをまとめた同名のDVD『アルティメット・コレクション DVD』も同時発売されています。

収録曲もだいたい同じなので、DVDとCDのコンパチ・プレーヤーで聴いておられる方はこちらを手に入れられる方がお得かも知れませんね。

ところで、「There Must Be an Angel」のサビって、「マスビー・チョメチョメエンジェー」って聴こえませんか(笑)?

なぜか、これを聴くたび、山城新伍の「チョメチョメ」が懐かしく思い出されてしまいます。

/BLマスター

uknw80 at 21:18|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

2006年09月19日

SWEET DREAMS (are made of this)/EURYTHMICS

EURYTHMICS SWEET DREAMS

ユーリズミックスは、ザ・ツーリストのメンバー、アニー・レノックスとデイヴ・スチュワートの2人によって1980年に結成されたエレクトロニック・ポップ・デュオ。

本作は1983年に発表したユーリーズミックスの2作目にあたり、タイトル曲「Sweet Dreams」や「Love is a Stranger」の大ヒットにより、一躍スターダムにのし上がるきっかけとなった作品です。

「Love Is A Stranger」のプロモ映像
「Sweet Dreams(Are Made of This)」のプロモ映像
「The Walk」のプロモ映像
1987年の「Sweet Dreams」のライヴ映像
グラミー賞での「Sweet Dreams」のライヴ映像(プレスリー風のカツラかぶってます)

この作品のような、「エレクトロ・ポップ+ソウルフルな白人ボーカル」という公式を使ったバンドとしては、ほぼ同時期にヤズー(YAZOO)がデビューしており、当時珍しかった「無機質なバッキングと有機的なボーカル」というスタイルは、後の商業的なポップスに大きな影響を与え、この2バンドの功績の大きさを痛感させてくれます。

「SWEET DREAMS」のプロモーション・ビデオで、オレンジ色の短髪のアニー・レノックスのユニセックスな美しい容姿もさることながら、サングラスをかけて無機質に演奏するデイヴ・スチュワートとのコントラストは、暗く重々しい曲調と相まって、非常に頭の中に残る印象的なものでした。

実はこの作品の下地は、コニー・プランクプロデュース、CANのホルガー・シューカイやヤキ・リーベツァイト、DAFのロバート・ゲールらも参加した1stアルバム「In The Garden」である程度まで出来上がっており、1stの仕上がりのヨーロピアン・デカダンス的な部分はそのままに、さらにエレクトロ・ポップ感を追求し、聴きやすくしたものが本作です。

さらに本作にはボーナス・トラックとしてルー・リードのカバー「Satellite Of Love」や、「Love Is A Stranger」「Sweet Dreams」のリミックスなど6曲を追加したスペシャルエディションとなっています。

ユーリーズミックスは、この作品以降、徐々にテクノチックなサウンドが抑えられ、より肉感的なサウンドを追求するようになり、アレサ・フランクリンとのデュエット曲など、エレクトロ・ポップというカテゴリーでは収まりきらなくなって行きます。
そういったソウルフルな一面ももちろんユーリーズミックスの魅力ではあるのですが、個人的には個性のはっきりしたこのアルバムとその前後の作品が一番好きです。

この後もユーリーズミックスはソウルフルな楽曲で、次々とヒットを放つのですが、アニー・レノックスの出産・育児の問題、互いの音楽志向に対する相違が生まれ解散。
レノックスはソロ・シンガーとしてシーンに復帰、アルバム「DIVA」などのヒット作を生み、スチュワートはプロデュース業や映画音楽を手掛けると共に、自らのバンド、スピリチュアル・カウボーイズや元スペシャルズのテリー・ホールとのユニット、VEGASなどで活躍。

しかし99年に入り再結成され、我々昔からのファンに加え、カバー曲や、最近のサンプリング・ネタとして彼らを知った新たなリスナーをも取り込み、それぞれのソロ活動の傍ら、ユーリーズミックスとしての活動しているようです。

エレクトリック・ポップ系のバンドが原曲であるカバー曲は、ピコピコしていて原曲らしいイメージがないのか、どうも軽視されがちですが、YAZOOの「Only You」にしても、EURYTHMICSの「Sweet Dreams」や「Must Be~Angels」にしても楽曲自体がすばらしいので、ぜひ原曲の良さも理解していただきたいと思います。
/BLマスター

uknw80 at 15:58|PermalinkComments(6)TrackBack(0)
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