Ravishing Beauties

2007年05月07日

Automatic/Channel Light Vessel

Automatic/Channel Light Vessel

チャンネル・ライト・ヴェッセル [ Channel Light Vessel ] は、ロジャー・イーノ [ Roger Eno ] 、ケイト・セント・ジョン [ Kate St. John ]、ビル・ネルソン [ Bill Nelson ]、ララージ [ Laraji ] 、たちばなまゆみの5人によるスーパー・ユニットで、今日紹介するのはこのユニット名義の2枚のうち、最初に発表された『Automatic(オートマティック)』というかなりの名盤です。

一応、メンバーについて簡単に解説させていただくと、ロジャー・イーノはアンビエント・ミュージックの巨匠と言われるブライアン・イーノ [ Brian Eno ] の実弟で、主にピアノ・プレイヤーとして知られていますが、一般的な楽器はほとんど演奏出来るかなりのマルチ・プレイヤーです。
ブライアン・イーノの『Apollo』で実質的なデビューを飾り、精神病患者のためのメディテーション・ミュージックとして制作された『Voices』でソロデビュー、以降は数々の映画音楽なども手掛け、本作を発表したレーベル、オール・セインツ [ All Saints Records ] を主催しています。

ケイト・セント・ジョンは、オーボエ、サックスを主に担当していますが、ヴァイオリンやピアノなども演奏し、時にはヴォーカルもこなします。
同級生であったヴァージニア・アストレイ [ Virginia Astley ]ニッキー・ホーランド [ Nicky Holland ] らと共にラヴィッシング・ビューティーズ [ Ravissing Beauties ] としてデビューし、ドリーム・アカデミー [ The Dream Academy ] のメンバーとしても活動、その後はオール・セインツの記念すべき一作目となったロジャー・イーノとの共作や、ヴァン・モリソン、ティアーズ・フォー・フィアーズ、元スミスのモリッシーらの作品やツアーにも参加している才女です。

ビル・ネルソンはビー・バップ・デラックス [ Be Bop Deluxe ] の活動や、YMO、特に高橋幸宏氏とのコラボで有名な、主にギタリストとして知られる、これまたマルチ・プレイヤーで、本作ではボーカリストとしても活躍しています。
ビルのギターの特徴はE-Bowと呼ばれる特殊な奏法による個性的な音色で、解りやすく説明するなら磁石でギターの弦を振動させて鳴らすという特殊なもの。
このサウンドは本作はもちろんのこと、私の崇拝するデヴィッド・シルヴィアン [ David Sylvian ] のいくつかの作品でも聴くことができます。

ララージは、ブライアン・イーノのアンビエント・シリーズで有名になったパーカッショニストで、ワールド・ミュージック・ブームでさらにその名を広めました。
一般的にアフリカ出身だと誤解されることが多いようですが、アメリカのペンシルヴァニア出身で、ワシントンのハワード大学卒業後、一時的にニューヨークでコメディアン、役者としても活動していたことがあるそうです。

たちばなまゆみはもちろん日本人で、金子飛鳥の主催する飛鳥ストリングスというグループでオーケストラから小さな編成のコンサートまで数々の演奏を行ってきたチェロ奏者です。
本作ではチェロ演奏の他、歌も歌っており、 クレジット上は [ Ghost Girl Voice ] (つまり、女幽霊声?)と記載されていたのがちょっと笑えちゃいました。

本作は、ロジャーの兄ブライアン・イーノの主催するオパール [ Opal ] の姉妹レーベルにあたるオール・セインツから1994年に発表されており、このレーベルのショーケース的なユニットと言っても良いでしょう。

メンバーそれぞれの個性が曲ごとにクローズアップされており、非常にバラエティーに富んだオムニバスのような感覚の作品ですが、よく聴けばはっきりとこの5人の個性的な音色が見事に混じり合い、決して散漫な印象を感じさせることはありません。

ある意味でYMOっぽくもあり、アート・ロックっぽいビル・ネルソンのポップ感を持つ楽曲や、ララージ的なワールド・ミュージック感覚溢れる楽曲、ケイト・セント・ジョンの持つ清楚で上品なイメージの室内学的楽曲、ロジャー・イーノらしいピアノをメインにおいた環境音楽的メディテーション・ミュージック、たちばなまゆみの持つクラシカル、かつ重厚な雰囲気の楽曲、こういったバリエーション豊かな楽曲がこの5人の演奏によって、非常にうまく一つの作品として完成されているのです。

おかげで、ショーケース的な役割を持たせているにもかかわらず、よくあるレーベルのオムニバス作品のような詰め合わせ的なイメージを全く感じません。

そもそも、このユニット結成のきっかけとなったのは、オール・セインツ・レーベル第一弾作品、ロジャー・イーノ with ケイト・セント・ジョンの『The Familiar』の発表に合わせて、ラフォーレ・ミュージアム原宿で行われた「オール・セインツ・デイ」と銘打たれたレーベルのお披露目ライヴ的イベントのアンコールでこの5人が揃ったことだそうです。

レコーディングに関してはピーター・ガブリエルの所有するリアル・ワールド・スタジオでたった5日間という短い期間でインプロビゼーション(即興)に重きを置いて制作されたものに、その後、楽曲ごとにテーマを見つけ出し、さらに別のスタジオで各自がソロパートを付け加える形で肉付けされたとのこと。

驚くべきは、本来ならヘッドホンでドンカマ(ガイドリズムなど指針となる音を含むその時点までの録音物)を聴きながら録音が行われるところですが、本作はスピーカーから流れる音に合わせて何度も演奏を繰り返し録音されたそうです。

言わば、ジャズ・ミュージシャンの録音方法のようなスタイルで全体が制作されたというわけですね。

こういった録音方法は、デヴィッド・シルヴィアンのソロ作品でも行われているのですが、本作においては音楽的なメイン・キャラクターが不在なため、5人それぞれが全く同等の立場として制作されており、非常に面白いコラボレーション作品となっています。

クレジット上、歌もの3曲の歌詞はビルとケイトによるものながら、作曲に関しては全曲チャンネル・ライト・ヴェッセル名義となっており、その公平で民主的な作業過程を物語っていますね。

なお、上のジャケット写真の左が発表当時のジャケットの『Automatic』で、右が現行のボーナストラック1曲を含む再発もののジャケットの『Automatic』です。

ちなみに、私の持っている日本盤『オートマティック』は左のジャケットと同じでボーナストラックが2曲追加されていました。

残念ながら、YouTubeでこのユニットの映像を発見することは出来ませんでしたが、アマゾンの再発バージョン『Automatic』で、1,2,4,5,を試聴可能でしたので、興味を持たれた方はぜひお聴きになってみて下さい。

それぞれのファンの方なら、決して裏切られることはないと思いますよ。
/BLマスター

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2006年10月29日

Remembrance Days/The Dream Academy

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■87年発表2ndアルバム

1. Indian Summer
冒頭のこの曲が、今まさにその季節であることも踏まえてのアルバム・レヴューでもあります。

メンバーの略歴等はマスターがレヴューしたベスト盤の項参照下さい。

今作の映像紹介もそちらにありますが、試聴がてらに御覧して欲しいので、重複しますがリンク貼っておきます。
「Indian Summer」のプロモ映像
「The Lesson of Love」のプロモ映像

重複しない事を少し・・・。
今作の日本盤ライナー、やたら詳しくバイオ載ってまして、ニックとギルバートはドリーム・アカデミー以前にThe Actというバンドを組んで、『Too Late At Twenty』というアルバムを発表しています。

しかしニック・レイアード・クルウズという男も凄いヤツでして、ジョン・レノンと70年代前期に知り合い、初体験がジョンの家だったという事でありまして・・・。大物は違うなぁって思いますね。

恐らくニックの彼女だったと憶測(あくまで個人的にですので)される、ケイト・セント・ジョン。
私が今まで見た(と言っても勿論実際ではありません)女性の中で最高の美女は彼女ですねぇ。
と、いきなり音楽性とずれた話をしてしまいました、軌道修正をば。

今作の魅力は、ちょっと触れただけで壊れそうな繊細さと、躍動感に満ちた部分との美しい融合だと思います。
ソフトな曲は強力に癒し系でしてエンヤの先駆けとでも申しましょうか。
近い存在は初期〜中期のプリファブ・スプラウトですね。

ギター・オリエンテッドなネオアコとも言えず、古典的なPOPSとロックの狭間にキラッと光る宝石の様な存在と謂えると思います。
ブライアン・ウィルソンやトッド・ラングレンが模索した世界を踏襲した様な・・・。

1. Indian Summer 、4. Power to Believe 5.Hampstead Girl 、6. Here、7. In the Hands of Love、11. In Exile (For Rodrigo Rojas がニックとギルバートの共作
3. Humdrum 、8. Ballad in 4/4、9. Doubleminded がニックの独作
2. Lesson of Loveがニックとパトリック・レオナルド(誰なんでしょうか)の共作、
10. Everybody's Gotta Learn Sometimeは、ジェーム・ウォーレン作でジェームスがメンバーのkorgisのカヴァーです。(この曲、korgisの再結成でリメイク、ウォーレンのソロ・アルバムでもリメイクと、何度もリメイクされてまして、チョットひつこ過ぎって感じではありますが大名曲である事には変わりないです)
作詞は10のカヴァー曲以外、全てニック作です。

と、謂う事で才女ケイト・セント・ジョンはソング・ライティングにはタッチして無い様です、クレジット上に措いては。
しかし勿論、彼女はオーボエ、クラリネット、コーラスで、無くてはならない十分な活躍をしています。
そしてそのフレージング・センスの良さはジュリアン・コープの初期3作を聴くと如実に実感出来ます。

社会生活上でのイザコザに疲れた方達には特に、是非とも近くの公園ででも携帯プレイヤで今作を聴いて頂きたいです。
精神安定剤的な効用があるアルバムだと思います ので。
/星

追記:
最初に述べたライナーですが、メンバーのアンケート的なファイルも載ってましてニックが174cm・51kg、ケイトが171cm・55kg、ギルバートが174cm・64kgだそうですが、ホントなんでしょうかねぇ(笑)。因みに3者とも’59年生まれです。

uknw80 at 06:43|PermalinkComments(2)TrackBack(1)

2006年10月17日

Nicky Holland/Nicky Holland

Nicky Holland 1st

ヴァージニア・アストレイ [ Virginia Astley ]、 ドリーム・アカデミー のケイト・セント・ジョン[ Kate St John ]、ニッキー・ホーランド [ Nicky Holland ] の3人によるラヴィッシング・ビューティーズ [ Ravishing Beauties ] のことは以前にも2度触れてきました。
しかし、3人の中で、ニッキー・ホーランドに関してはまだ記事にしておりませんでしたので、92年度の作品ではありますが、書かせていただくことにします。

英国ハートフォードシャーに生まれたニッキーは音楽環境的に恵まれた裕福な家庭に育ち、英国ロイヤル・アカデミーに入学、ピアノと作曲を学びました。

そして、アカデミー在籍中の81年にクラスメイトのヴァージニア、ケイトと共にラヴィッシング・ビューティーズを結成。
ヴァージニアはフルート、ケイトはオーボエやイングリッシュ・ホルン、ニッキーはハープシコード系の音色をシンセサイザーで担当し、室内楽的で上品な音楽をやっていたようです。
このグループでは、ジュリアン・コープ率いるティア・ドロップ・エクスプローラーズの前座や、第一回のWOMADフェスティバルにも出演しています。

その後、元スペシャルズのテリー・ホールのバンド、ファン・ボーイ・スリーのアルバムやツアーでキーボードとミュージカル・ディレクターを担当、それ以降はスタジオ・ミュージシャンとして多くの英国ニューウェーヴ系アーチストの作品に参加しており、この「80's UK New Wave」の中でも何度か彼女の名前を書いてきました。

彼女にとって転機になったのはティアーズ・フォー・フィアーズとの出会いでした。
TFFのローランド・オーザバルがラヴィッシング・ビューティーズのファンだったらしく、ファン・ボーイ・スリーのツアーで泊まっていたホテルにたまたま居合わせたローランドが話しかけたことをきっかけに、83年から4年間もの間、ツアーやアルバムに参加しました。
なお、オリータ・アダムスのヒット曲「リズム・オブ・ラヴ」は、もともとTFFのアルバムに収録する予定でニッキーとローランドが共作したものです。

また、この頃、たまたま同じアパートを借りていた坂本龍一と出会い、その後のBEAUTYツアーに参加もしています。

その後、ウィルソン・フィリップスの「ホールド・オン」やロバート・パーマーなどに楽曲を提供しているデヴィッド・バトウ [ David Batteau ] と結婚し、現在もニューヨークで生活しているようです。

本作は、92年に発表されたニッキー・ホーランドのファーストアルバムで、それまでの長い音楽活動の集大成ともいえる作品です。

プロデューサーのデレク・ナカモトは日系アメリカ人だけで編成されたヒロシマというバンドの初期メンバーで、夫であるデヴィッド・バトウの友人、ミキシングはニッキーのファンでもあり、妹が同級生だったという大御所ヒュー・パジャム、作詞作曲に関してはほとんどが彼女が行っているものの、共作者としてロイド・コール、ブルー・ナイルのロバート・ベル(一部をプロデュースしています)、そして夫のデヴィッド・バトウなどが名を連ねています。

肝心なサウンドの方は実に心地の良い上質なポップスで、ロイヤル・アカデミーやラヴィッシング・ビューティーズで培った室内楽的な要素やケルティックな要素を含みながらも、表面上はニューヨークっぽさを感じさせる都会的でクール、かつ美しい作品で、上品な彼女らしさを感じさせてくれます。
例えて言うならジュリア・フォーダムの「ハッピー・エバー・アフター」あたりと非常に近いイメージで、声の方もニッキーの方がやや線が細いものの似た感じがします。

この後は97年に2ndアルバム『Sense and Sensuality』を発表し、さらにバート・バカラックのカバー曲「I just don't know what to do with myself」でジュリア・ロバーツ主演の映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』のサントラにも参加しています。

ヴァージニア・アストレイ、ケイト・セント・ジョンのファンの方はもちろんのこと、ドリーム・アカデミーやファン・ボーイ・スリー、ティアーズ・フォー・フィアーズ、中期の坂本龍一、ブルー・ナイルなどがお好きな方にはぜひ聴いてもらいたいアーチストです。

残念なことに、ニッキーの映像はラヴィッシング・ビューティーズを含め全くYouTubeで発見することが出来ませんでした。
それでもアマゾンに入れば、約半数の曲を試聴することが出来ます。
興味を持たれた方はぜひ一度聴いてみて下さい。

しかし、それにしてもこの中古盤は 80円!安すぎます。
/BLマスター

uknw80 at 15:55|PermalinkComments(2)TrackBack(1)

2006年09月23日

Somewhere in the sun...Best of The Dream Academy

Dream Academy BEST

ドリーム・アカデミー(The Dream Academy)は1985年にデビューした、非常に清楚でお上品な雰囲気を漂わせるバンド。

メンバーは、ニック・レアード・クルーズ [ Nick Laird-Clowes ](V、G)、ケイト・セント・ジョン [ Kate St John ](V,Oboe,etc)、ギルバート・ゲイブリエル [ Gilbert Gabriel ](V,Key,B)の3人で、評論家筋からは非常に高い評価を受けていました。

ニックは、ポール・サイモンに曲作りを直接伝授してもらったという経験があり、既存のポップスの構造とは根本的に違う、まるで美しい映画のサントラを思わせる楽曲を制作する、透明感のある歌声の持ち主。
ケイトは、ロンドンの名門音楽学校在籍中に、幼年時代から仲の良かったヴァージニア・アストレイ、ニッキー・ホーランドとともに「ラヴィッシング・ビューティーズ」という名前のグループを結成し第一回のWOMADフェスティバルにも出演、その後、持ち前の美貌からモデルもやっていたほどの女性で、ヴァイオリンやピアノ、サックスなども演奏出来る才女です。
ギルバードもピアノ、キーボードだけでなく、ベースなど、他の楽器をも演奏するマルチプレイヤーで、ドリーム・アカデミーでも重要な役割を担っています。

そんな彼らのデビュー曲は、英国庭園を思わせる透明感のある楽曲「Life In A Northern Town」で、電子楽器全盛の最中、新鮮なアコースティック感がウケてか、いきなりのヒットとなり、一躍有名になりました。

「Life in a Northern Town」のプロモ映像

少し前には、上原多香子出演のFUJIのカメラのCMにカバー曲が使われたり、最近ではリック・スプリングフィールドがカバーするなど、今ではすっかりスタンダード曲になってしまった感もあるので、ドリーム・アカデミーをご存じない方でも「♪ヘ〜イヨ〜、マン・マン・マン〜」という一節はくらいはご存知かも知れません。

また、「Life In A Northern Town」を含むデビューアルバム「The Dream Academy」は、ピンク・フロイドのデイヴィッド・ギルモアをプロデュースに招いた、薄くもモヤのかかったようなイギリスの伝統的なクラシカル音楽のなかに、様々なエッセンスを凝縮した叙情的な作品で、他にも「 Love Parade」などが有名です。

続いて、87年に発表した2ndアルバム「Remembrance Days」は、プロデューサーにヒュー・パジャムらを迎え、1stの流れを継承した中によりくっきりとした輪郭を感じさせてくれる秀作で、「Indian Summer」「Lesson of Love」などの美しいシングルを生みました。

「Indian Summer」のプロモ映像
「The Lesson of Love」のプロモ映像

90年に発表された「A Different Kind Of Weather」は実はまだ聴いたことがないのですが、今日紹介のベスト盤から察するに、基本的な雰囲気は1st、2ndを踏襲しているように感じます。
なお、このアルバムには、美しいジョン・レノンのカバー曲「Love」を収録しています。

「Love」のプロモ映像

しかし、残念なことにこのアルバム発表後ドリーム・アカデミーは解散、その後、各メンバーはソロ活動に入ることになります。

ニックは、トラッシュモンク(Trashmonk)というバンド(?)を結成し、アルバム 「Mona Lisa Overdrive」を発表、他にもピンク・フロイドのアルバム「対」(94年)にも参加したりしています。

ケイトは、95年に、フランスワーズ・アルディのカバーを収録した初のソロアルバム「Indescribable Night(邦題:夜のいたずら)」(これもかなりの名盤です)を発表、他にもブライアン・イーノの実弟であるロジャー・イーノとのコラボや、ヴァン・モリソン、ビル・ネルソン、ララージなど、数々のアーチストのアルバムでその名前を見つけることができます。
また、最近ではHaLoやLolita∞Complexといった日本のインディーズ・バンドの作品にも参加しているそうですが、そのあたりまではさすがに未確認です。

しかし、このドリーム・アカデミー、今聴いても実に清楚で、清涼感があり、かつドラマティックで叙情的。
現在では、ほとんどが廃盤となっており、入手が難しくなっているのが惜しまれます。

このベスト盤は、やはり、少々のプレミアがついており、買うのには躊躇がありますが、アルバム未収録のシングル「Please, Please, Please」なども収録しており、往年のファンにはたまらない内容となっています。

「Please, Please, Please」のプロモ映像

彼らの作品をお持ちの方は、久しぶりにじっくり聴いて、すがすがしい気分に浸ってみてはいかがでしょう。
/BLマスター

uknw80 at 14:46|PermalinkComments(0)TrackBack(1)

2006年08月17日

Hope in a Darkened Heart/Virginia Astley

Virginia Astley

ヴァージニア・アストレイをご存知でしょうか?
実は私もこれを含めてメジャーの3枚のアルバムしか持っていないので、細かく語ることは出来ないのですが、このアルバムは大好きでかなり聴きこみました。

そもそも、このアルバムを聴くきっかけになったのは、私の崇拝するデヴィッド・シルヴィアンが1曲だけゲスト参加していたり、坂本龍一がプロデュースしていたから・・・ということだったのですが、おかげでこんな美しい音楽を知ることができて嬉しく思います。

ヴァージニアは幼年時代から仲の良かった2人のお嬢様と、ロンドンの名門音楽学校在籍中に「ラヴィッシング・ビューティーズ」という名前のグループを組んでいて、ティア・ドロップ・エクスプローラーズのツアー・サポート(前座?)や、第一回のWOMADフェスティバルにも出演しているそうです。

その仲の良かったお嬢様というのは、この後モデルに転身し、ドリーム・アカデミーにも参加したケイト・セント・ジョンと、ファン・ボーイ・スリーのディレクションをし、ストロベリー・スウィッチブレイドのレコーディングやティアーズ・フォー・フィアーズ、坂本龍一などのツアーメンバーもしていたニッキー・ホーランドなんです。

いかにも育ちの良さそうな「お嬢様」3人ですので、さぞかし上品な音を奏でるグループであったことは想像がつきますね。

また、ヴァージニアの実姉は、元ザ・フーのピート・タウンゼントの嫁であり、そのピートのアルバムのプロデュースをしているジョン・アストレイも兄弟であるとのことで、かなりの音楽一家であるようです。

また、スキッズの「JOY」というアルバム、ティアドロップ・エクスプローラーズのトロイ・テイトのソロや、ピート・タウンゼントのソロにもフルートやピアノで参加、スキッズのリチャード・ジョブソンの詩の朗読アルバム「The Ballad of Etiquette」ではバックの音楽の殆どを彼女が演奏しています。

さらに、2人のバイオリニストとセッション・チームを組み、スージー&ザ・バンシーズや、ワー!、マーク・アーモンド&ザ・マンバスなど数々のレコーディングにも参加しました。

彼女の経歴を書き出すと非常に長くなってしまうので、このくらいにしておきますが、とにかくすごい経歴です。
このブログを読んで下さっている方なら、一度は彼女の参加した曲を耳にしているのではないでしょうか?

ヴァージニア自身のデビューは82年にインディーズから発表されたシングル「A Bao A Qu」からで、その後数枚のシングルと2枚のアルバムを発表し、今作「Hope in a Darkened Heart(邦題:サム・スモール・ホープ)」で、晴れてメジャー(ワーナー)でのデビューとなりました。

それまでの作品が比較的クラシカルな(ある意味で弦楽四重奏的な)作品であったのに比べて、10曲中6曲が坂本龍一プロデュースということもあって(しかも86年度の作品ということもあって)、ずいぶんエレクトロニクスを多用したものとなっています。

しかし、彼女のお嬢様的な上品さはきっちりと表現されていて、ドラムらしい音はほとんどなく、ゆったりとした暖かみのあるバッキングと、天使のような歌声で心地良く癒してくれるかなりの名盤です。

また、龍一がプロデュースしていない曲は、彼女の既存のシングルからのものであるにもかかわらず、散漫になることなく1枚のアルバムとして成立させているところは見事です。

彼女の作品の中で最も売れたシルヴィアンとのデュエット「Some Small Hope」もその中に溶け込み、まるで厳かなクリスマスソングのような雰囲気をかもし出していますし、2曲目の「A Father」は日本で不二家ネクターのTVCMにも使われ、天使っぽさの演出に一役買いました。

美しいイングリッシュ・ガーデンの風景を思わせる、やさしく温かい楽曲でみなさんも癒されていてはいかがでしょう。
/BLマスター

uknw80 at 13:49|PermalinkComments(5)TrackBack(0)
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