THE POLICE

2007年02月13日

Greatest Hits/THE POLICE

THE POLICE BEST

ポリス [ The Police ] を 80's UK New Wave で取り上げるのはいささか無理があるような気がします。

ポリスは、非常にシンプルな3ピースのロックバンドであり、ジャズの要素も取り込んだそのレゲエ調のサウンドはニューウェーヴというカテゴリーからは少しずれたものであるからです。
しかし、かといって、レゲエやジャズ、もしくはロックやポップスというカテゴリーに収まるバンドでもない気がします。

そんなわけで、今日はこのオリジナリティー溢れる唯一無二なサウンドを奏でるバンド「ポリス」を無理矢理ニューウェーヴとして紹介させてもらうことにします。

ポリスは、アメリカ出身で元プログレバンド、カーヴド・エアー [ Curved Air ] に在籍したドラマー、スチュワート・コープランド [ Stewart Copeland ] と、ラスト・エグジット [ Last Exit ] というジャズバンド出身のベーシスト兼ボーカリストのスティング [ Sting ] 、ギタリストのヘンリー・パドゥバーニ [ Henry Padovani ] の3人で1977年に結成されました。
その後、元後期アニマルズ [ The Animals ] に在籍したギタリストのアンディー・サマーズ [ Andy Summers ] が加入し一時的に4人編成となるのですが、デビュー前にはヘンリーが脱退しトリオとなっています。

ちなみに、スティングというニックネームは、ポリス結成以前のライブなどで、蜂を連想させる黄色と黒の縞の上着を愛用していたことからスティング(Sting=「ちくりと刺す」の意味)と呼ばれるようになったそうです。

なお、ポリスのリーダーはスティングではなくスチュワートです。
スティングがボーカリストであり、解散後の活動も一番メジャーであることから誤解されることが多いようですが、メンバーを集め、このコンセプトを打ち出したのはスチュワートなのです。
なお、スチュワートの実兄マイルス・コープランドは I.R.S. Records に見出されポリスのマネージャーを、もう一人の兄、イアンはポリスのブッキング・エージェントを務めています。

彼らの出音の特徴は、非常にテクニカルでタイトなスチュワートのドラム、ジャズライクでシンプルなスティングのベース、学者的でテクニカルなアンディーのギターで、これらのサウンドがレゲエのビートを基調としたパンキッシュな楽曲に同居することで、唯一無二なポリス・サウンドが形成されています。

特に、スチュワートの叩き出すビートは、スネアではなくバスドラムで裏打ちするというレゲエから影響を受けた打法に、スネアのリムショットやサスティーンの短いスプラッシュ・シンバルを多用し、手数の多い巧みなハイハットと相まって、独自のテクニカルなプレイスタイルを作り上げており、個人的には最も大好きなドラマーです。

ポリスは1978年にシングル「Roxanne」でデビュー、続いて1stアルバム『Outlandos d'Amour』を発表し、1979年発表の2ndアルバム『Reggatta de Blanc(邦題:白いレガッタ)』に収録された「Message in a Bottle(邦題:孤独のメッセージ)」の大ヒットで一躍有名となり、続く「Walking on the moon」もヒット、その後も1980年に発表の3rdアルバム『Zenyatta Mondatta』から「De Do Do Do, De da da Da」や「Don't Stand So Close to Me(邦題:高校教師)」、1981年に発表の4thアルバム『Ghost in the Machine』から「Every Little Thing She Does Is Magic(邦題:マジック)」「Spirits in the Material Woald(邦題:マテリアル・ワールド)」、1983年に発表の5thアルバム『Synchronicity』から「Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)」「Synchronicity II」などのヒットをコンスタントに叩き出し、1984年に惜しまれつつも活動停止しました。

「Roxanne」のプロモ映像
「Message In A Bottle」のプロモ映像
「Walking On The Moon」のプロモ映像
「De Do Do Do, De da da Da」のプロモ映像
「Don't Stand So Close To Me」のプロモ映像
「Every Little Thing She Does Is Magic」のプロモ映像
「Spirits In The Material World」のプロモ映像
「Every Breath You Take」のプロモ映像
「Synchronicity II」のプロモ映像

本作は、これら5枚のオリジナルアルバムから、代表的な楽曲を16曲セレクトしたベスト盤で、彼らの歩んできた道のりを年代順に収録した非常にわかりやすいアルバムです。

スティングのソロ経由でこれから聴こうという方や、LPレコードで彼らのアルバム全てを持っているという方にも最適なアルバムと言えるでしょう。


その後、1986年に新作アルバムを制作するために再び3人は集まるのですが、結局は「Don't Stand So Close to Me 86'(邦題:高校教師'86)」を発表しただけで、これ以降は事実上解散という形になっています。

「Don't Stand So Close To Me '86」のプロモ映像

解散後のスティングに関してはもう解説する必要はないでしょう。

スチュワート・コープランドは解散後、ソロとして『The Rhythmatist』を発表、1986年にはジャズベーシストのスタンリー・クラーク、シンガーソングライターのデボラ・ホーランドと アニマル・ロジック [ Animal Logic ] を結成し、ワールドツアーも行っているのですが長続きはせず、映画のサウンドトラックや、ピーター・ガブリエルなど他のアーティストの作品に参加、その後も2000年にオイスターヘッド [ Oysterhead ] 、2005年にギズモ [ Gizmo ] というバンドも結成していますが、マニアックに走りすぎたせいか、(私のような)一部のファンに受け入れられるにとどまり、いずれもレコード・セールスに関しては伸び悩んでいます。

アンディー・サマーズは、ソロアルバムの製作やジョン・エサリッジ、ハービー・ハンコック、トニー・レヴィン、ジンジャー・ベイカー、スティングなど数々のアーチストのアルバム録音に参加、また、スチュワートと同じく映画やTV番組のサントラ制作もしており、写真家やギターにまつわる本のライターとしても活動しているようです。


ポリスとしては、2003年にアメリカクリーブランド市でロックの殿堂入りを果たし、このとき、一時的に再結成され、「Roxanne」、「Message in a Bottle」、「Every Breath You Take」の3曲を演奏しています。

「Roxanne」の2003年のライヴ映像
「Message in a Bottle」の2003年のライヴ映像
「Every breath you take」の2003年のライヴ映像

また、今年の年明け早々に再結成の噂が流れ、実際におととい、2月11日のグラミー賞授賞式でオープニングのライブを行いました。

今年のグラミー賞での「Roxanne」のライヴ映像

最新情報では5月28日のカナダ・バンクーバーを皮切りに、ポリスとして久しぶりのワールド・ツアーが決定しているそうで、秋には日本でもライヴを行う予定だとか・・・。

さらに、スチュワートが監督と脚本を務め、ポリスの結成から解散までを描いたドキュメンタリー映画『Everyone Stares: The Police Inside Out 』が、昨年、サンダンス映画祭に出品されており、日本では3月に公開されるようです。

う〜ん、今年はポリスから目が離せないですね。
とりあえずはベスト盤で予習、復習しておかなくては・・・。
/BLマスター

uknw80 at 15:26|PermalinkComments(6)TrackBack(1)
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