PROPAGANDA

2009年03月27日

Laughter,Tears and Rage [ Deluxe Edition ] /ACT

Laughter,Tears and Rage/ACT

今日紹介するアクト [ ACT ] の『Laughter,Tears and Rage(邦題:ラフター、ティアーズ&レイジ)』は、元プロパガンダ [ Propaganda ] の歌姫、クラウディア・ブルッケン [ Claudia Brucken ] (ドイツ語ですので正確には2つ目の”u”の上に点が2つ付きます)と、70年代後半からテクノの元祖的な活動をしてきたアーチスト、トーマス・リア [ Thomas Leer ] の2人による結果として短命で終わってしまったユニットの1988年発表の唯一のオリジナル・フル・アルバム。

今回紹介している『Laughter,Tears and Rage [ Deluxe Edition ] 』は、今年1月にZTT Japanから「ZTT アーカイブス 復刻シリーズ 第3弾」として発表された4作品のうちの1枚で、1988年発表の通常盤(LP発売時11曲、CD発売時14曲)にボーナストラックを追加した22曲入りの盤に加えて、2004年にZTTのサイトからのみ7,500枚限定発売され即完売となったCD3枚組の英国盤『Laughter, Tears and Rage: The Anthology』から選りすぐりのレア曲やリミックスを13曲収録したボーナス盤を追加した2枚組、合計35曲収録の日本限定盤(日本語のライナー・ノーツが付属、歌詞、歌詞対訳なし)です。

実は、本作、前々から取り上げたいと思っていたアルバムの1枚だったのですが、発表当時のセールスが悪かったせいか流通量そのものが少ない上、解散後になって再評価されたため長らく廃盤状態が続いていたんですよ。

その後発売された3枚組の限定版はあっという間に売り切れてしまいましたし、たまに出る中古盤は2〜3倍のプレミアのついたものばかりでなかなか手が出せません。

ま、それでもLP盤は持っていたので、そこに収録された分だけでも紹介させていただこうかと考えていたんですが、そうこうしている間に、ZTT Japanから豪華な内容の復刻版が安価で発売されたというわけなんです。

昔、12インチ盤を苦労して探しまわったのは何だったんだ!と、うっすら疑問を感じつつも(笑)、そりゃもう嬉しくて、早速、購入しました(笑)。


さて、内容をレビューする前に、アクトの2人について紹介しておこうと思うのですが、クラウディア・ブルッケンに関しては、当ブログで何度も取り上げておりますので「Propaganda」もしくは「Claudia Brucken」のところをお読みいただくとして、今回は相方のトーマス・リアーについて簡単に紹介しておきます。

トーマス・リアーは、1970年代後半からMTR(マルチ・トラック・レコーダー)による多重録音でテクノ・ポップと呼ぶには少々実験的な作品を発表してきたアーチストで、シンセサイザー、ピアノ、ギター、ベース、ボーカルなどを1人でこなすマルチ・プレイヤー。
コアなファンには「シンセ職人」や「実験くん」(笑)なんて呼ばれ方もしているようです。

そのスジの方(笑)に有名な彼の作品としては、テクノの裏名盤との誉れも高いロバート・レンタル [ Robert Rental ] と共同名義の『The Bridge』(1979) 、ソロ名義では、デビュー・シングルの「Private Plane」(1978)、12inch2枚組で発表された『Contradictions』(1982)、サンプリングを多用した『The Scale of Ten』(1985)、などがあります。

なお、『The Bridge』は、TGことスロッビング・グリッスル [ Throbbing Gristle ] の自主レーベルであるインダストリアル・レコード [ Industrial Record ] 、『Scale of Ten』はメジャーのアリスタ [ Arista Records ] から発表されているものの、『Contradictions』の方はなぜかネオアコの総本山とも呼ばれるチェリー・レッド・レーベル [ Cherry Red Records ] から発表されているため、ネオアコ系のアーチストという誤解を受けていたりもするのですが(笑)、私の知る限りはテクノ、アンビエント、ハウス、インダストリアルなど、どちらかと言えば電子楽器を多用した音楽ジャンルのアーチストです。

そんなトーマス氏がクラウディアと組んだのは1987年のこと。

クラウディアは85年にプロパガンダを脱退し、同年、元ヘヴン17 [ Heaven 17 ] のボーカルで後にABC☆でマーティン・フライ [ Martin Fry ] の右腕となるグレン・グレゴリー [ Glenn Gregory ] との共同名義でZTTからシングル(12inch)「When Your Heart Runs Out Of Time」(写真下)を発表。

Glenn Gregory & Claudia Bruckenこのシングルは、後にクラウディアの夫となるポール・モーリィ [ Paul Morley ] のアイデアにより企画されたものなんですが、プロパガンダの重量感のあるダークな音楽性とはかけ離れたムーディーな作品だったせいかセールス的には伸び悩み、単発の企画ものの域をでることはありませんでした。
(このシングルにはこっそりギターでミッジ・ユーロ [ Midge Ure ] の名前がクレジットされているんですよ。ま、これぞミッジ!というプレイではありませんが…。笑)

当時、プロパガンダの大ファンだった私にとってみれば、確かに肩すかしをくらったような印象を持ちましたが、今になって聴いてみれば、キャバレー・ミュージック〜日本のムード歌謡をエレポップ風に味付けしたようなシングルで、これはこれでなかなか面白い作品ですので、ZTT Japanさんには何らかの形で再発をお願いしたいところです。

このシングルがこの後のクラウディアのポップス・フォーマットでの音楽活動におけるひな形的な作品となり、今日紹介しているアクト〜ソロ、そして元OMD [ Orchestral Manoeuvres in the Dark ] のポール・ハンフリーズ [ Paul Humphreys ] と結成したワン・トゥー [ One Two ] などにも影響を及ぼしているのかも知れません。

プロパガンダの音楽性を、インダストリアル、ゴス、エレポップの中間的なポジションに位置するダークなポップスと表現するならば、アクトはその流れをよりポップに軌道修正し、曲によってハウスやジャズ、サイケ、50年代のキャバレー・ミュージックなどのエッセンスを加えた80年代後半のダンサンブルなポップス、と表現することができます。

良く言えば多彩な、悪く言えば的を絞り込めていないアルバムと言うこともできるわけですが、そもそもコンセプチュアル・アルバム的な要素はほとんどなく、シングルをまとめたベスト盤的な風合いを持ったアルバムですので、プロパガンダの面影さえ追わなければ、それはそれで楽しむことが出来ると思います。

とはいえ、プロパガンダ的な要素が皆無というわけではありません。

鼻にかかった妖しいクラウディアの歌声は何ら変わっていませんし、曲によっては、『A Secret Wish』に収録されていても違和感のない曲もあります。
また、『A Secret Wish』をプロデューサーであるスティーヴ・リプソン [ Stephen Lipson ] がほとんどの曲をプロデュースしているわけですし、ゴージャスなストリングスやパーカッション、ダークなメロディー・ラインなどの部分であの独特の雰囲気が継承されているように感じる曲もありました。さらには、ZTTレーベルの創始者であるトレヴァー・ホーン [ Torevor Horn ] がプロデュースした楽曲も収録されています。

しかし、ジャパン=シルヴィアン&フリップではないのと同じく、プロパガンダ=アクトではありません(…と、またシルヴィアンを例にあげるマスター。笑)。
やはり、全くの別物と認識した上でお聴きになられることをオススメします。

さて、本作の内容ですが、基本的には88年に発表された『Laughter,Tears and Rage』(LP発売時11曲)に未収録曲と別ミックスを24曲追加した2枚組です。

Disc 1の収録曲は以下の通り。
いつものように、タイトルにアンダーラインが入っているものはYouTube映像をリンクしておきましたので、興味を持たれた方は曲タイトルをクリックしてご覧ください。

1. Absolutely Immune
2. Chance
3. Laughter
4. I Can't Escape From You
5. Short Story (Thinker)
6. Poison
7. Under The Nights Of Germany
8. Heaven Knows I'm Miserable Now
9. The 3rd Planet
10. Gestures
11. Bloodrush
12. A Friendly Warning
13. Certified
14. Where Love Lies Bleeding
15. (Theme From) Laughter
16. Snobbery And Decay
17. I'd Be Surprisingly Good For You
18. (Theme From) Snobbery And Decay
19. Absolutely Immune (Seven Inch Mix)
20. White Rabbit
21. Dear Life
22. (Theme From) I Can't Escape From You

なお、DISC 1のプロデュースは、「2. Chance」がトレヴァー・ホーン、「12. A Friendly Warning」がアクト、「15. (Theme From) Laughter」がグレッグ・ウォルシュ [ Greg Walsh ] 、それ以外の曲はすべてステファン・リプソンが担当しているようです。

なぜか発表当時のアルバムには、アクトの楽曲の中で最もヒットしたシングル「Snobbery And Decay」が収録されていなかったのですが、これが耳馴染みのあるシングル・バージョンに加えて別バージョンまで収録されたのは嬉しいことですね。

また、生ピアノをフィーチャーしたジャズ〜シャンソンっぽい楽曲や、ボディ・ビート風のミックス、スミス [ The Smith ] のカバー曲「Heaven Knows I'm Miserable Now」なども追加されており、ただでさえ守備範囲の広いアクトの音楽性をいっそう広げています。

ただ、やはりアクトに関しても従来のZTTの手法は継承されていますので、フランキーやAON同様、数々の12inchシングルで多種多様なバージョンが発表されています。

さすがにそれら全てを聴いて来たわけではありませんので、どの曲がどのシングルにカップリングされていたのか、すべてを把握することはできないのですが、付属のライナーノーツにボーナス・ディスク(Disc 2)に収録された楽曲のみ、簡単な解説がありましたので、DISC 2に関してはそちらをそのまま引用させていただき、一部、私の補足を加えて紹介することにします。

ちなみに、こちらもタイトルにアンダーラインが入っているものはYouTube映像をリンクしておきましたので、興味を持たれた方は曲タイトルをクリックしてご覧ください。

1. Snobbery and Decay (The Naked Civil)
多数リリースされた同局のリミックスのうち、限定の12インチ(12XACT28)に収録されたヴァージョン。原曲、他ヴァージョンとくらべ、これぞZTTというエレクトリックなリミックスとなっている。
(イントロ部分だけを聴くとプロパガンダのリミックス曲を思い出してしまいますが、ひょっとすると同じバスドラの音やベース音を使っているのかも知れません。途中に聴こえるオケヒットにはニヤけてしまいます。笑)

2. Strong Poison
同じく(12XACT28)に収録されたアルバム収録曲「Poison」のリミックス。80年代後期ならではのエレクトロなリズム強化は聴きもの。

3. Absolutely Immune II (Trevor's Twelve Inch Mix)
同曲の限定12インチ(VIMM1)に収録されたトレヴァー・ホーン自身によるリミックス・ヴァージョン。
(このバージョンは、ミックスがトレヴァー・ホーン、プロデュースがステファン・リプソンを担当しているようです。)

4. Chance (Throbbin' Mix)
トラブルにより発売中止(発売中止前に少数は流通したようだ)になった同曲の12インチ(BETT1)のためのリミックス・ヴァージョン。各種制作されたが、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッドを彷彿とさせるエレクトリック・ディスコなヴァージョンとなっている。
(トラブルにより発売中止となったのは、88年に発表しようとした「Chance」のシングル。アバ [ ABBA ] の楽曲の一部をサンプリングして使おうとしたところ、裁判沙汰になり敗訴、このことにより、発売したばかりの同曲のシングルは回収、この後発表されたアルバムにはサンプリングした部分をカットしたミックスが収録されました。
なお、余談ですが、アバは最近まで、一切のサンプリング行為 {※} を許しておらず、他でも裁判を起こしているのだとか。しかし、96年にフージーズが「Rumble in the Jungle」でアバの「The Name Of The Game」、2005年にマドンナが「Hung Up」でアバの「Gimme Gimme Gimme」のサンプリング使用を許可されています。ま、許可される基準は曖昧ですが、いずれにせよ、今でもアバの曲をサンプリングして使用する承諾を得るのは至難の業のようです。{※ カバー曲ではなく、曲の一部をサンプリングして別のトラックに乗せるという意味です。念のため。} )

5. Winner '88 (Extended)
同12インチ(BETT1)のカップリングのためのリミックス・ヴァージョン。

6. I Can't Escape From You (Love and Hate)
12インチ(TIMM2)のためのリミックス・ヴァージョン。ポップでメランコリックな原曲の魅力がさらにアップされている。

7. Under the Nights of Germany (Trial Edit)
アルバムに収録された同曲のエディット・ヴァージョン。

8. States Of Logic
「Absolutely Immune II」の12インチ(VIMM1)にカップリングされたアルバム未収録曲。

9. Body Electric
2004年の限定盤3CDのボーナス・ディスクに収録された完全未発表曲。

10. Heaven Knows I'm Miserable Now (Lucky's Skank 1)
「 I Can't Escape From You」の12インチ、CDシングルのカップリングとなったザ・スミス [ The Smith ] のカヴァー曲。
(ちなみにスミスの原曲はこちら→The Smith「Heaven Knows I'm Miserable Now」

11. Winner '88 (Instrumental)
2004年の限定盤3CDのボーナス・ディスクに収録された当時未発表のインスト・ヴァージョン。ACT風エレクトリック・ボディ・ミュージック!

12. (We Give You Another) Chance
同曲の12インチ(BETT1)のカップリングとなった別リミックス・ヴァージョン。

13. Gestures (Improvised)
2004年の限定盤3CDのボーナス・ディスクに収録された当時未発表のリミックス。アルバムに収録された約4分の原曲を10分を超える大作に。90年代以降のクラブ・ミュージックを先取りした先進的ヴァージョンとなっている。

なお、DISC 2のプロデュースは「4. Chance (Throbbin' Mix)」はトレヴァー、「Winner '88 (Extended)」「9. Body Electric」「10. Heaven Knows I'm Miserable Now (Lucky's Skank 1)」「11. Winner '88 (Instrumental)」がアクト、それ以外の曲は全てステファン・リプソンが担当していようです。


ところで、私は今回の復刻シリーズで、本作とアン・ピガール [ Anne Pigalle ] の『Everything Could Be So Perfect…』の2枚を購入したのですが、それぞれ以前のCDのジャケットと見比べてみてちょっとした違いに気がつきました。

使われている写真が同じであることは間違いないのですが、裏表共に少々画質が荒く、わずかにレイアウトを変更した上で紙ジャケ化されています。

恐らく、昔のジャケットからカラーコピーした写真をトリミングしてサイズに合うように拡大したのでしょう。

オリジナル盤を持っている私としてはこの点だけが残念なのですが、それでも復刻盤発売に際してのZTT Japanさんの苦労が感じ取れました。

できれば表ジャケットくらいはオリジナルに忠実であって欲しいところですが、ZTTレーベルの作品はレアな12インチ盤が多いだけに、今後もこのような復刻盤は企画していただきたいと思います。

いずれにせよ、非常にお得な盤であることは間違いありませんので、興味を持たれた方はこの機会に手に入れて下さい。
/BLマスター



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2007年12月06日

Love : And A Million Other Things/Claudia Brucken

Claudia Brucken

今日紹介するのは、元プロパガンダ [ Propaganda ] の歌姫、クラウディア・ブルッケン [ Claudia Brucken ] が1991年に発表したソロとしてのデビュー・アルバム『Love : And A Million Other Things(邦題:愛は万華鏡のように…)』です。

実は、このアルバム、前々から取り上げたかったのですが、廃盤になっている上、アマゾンでもずっと品切れ状態だったため記事にできず、中古でも入荷してくれないかなと心待ちにしていたんですよ。

先日、アマゾンで、久しぶりに「クラウディア・ブルッケン」と検索してみたところ、もちろん中古品ではあるものの、妙なプレミアが付くこともなく2枚も入荷しているではないですか。

恐らく、本来ならプレミアがついていてもおかしくないCDだけに(私の価値観ですが…)、このチャンスを逃してしまっては二度と記事にすることはできません(笑)。

そんなわけで、緊急に記事を書かせていただくことにしました。


クラウディア・ブルッケンは、先述の通り、元プロパガンダのメイン・ボーカリストとして84年にZTTレーベルからデビュー、ドイツ特有の重厚な雰囲気と、ZTT特有の派手なサンプリング・サウンドが見事に融合し、緊迫感に満ちた独自の音世界とそのキャラクターで確固たる地位を築き上げています。

ま、プロパガンダについては、以前の記事、『A Secret Wish』、『Wishful Thinking』、『Outside World』のところで取り上げておりますので、詳しくはそちらをご覧下さい。

クラウディアは85年に、ZTTレーベルの中核を成す人物の一人、ポール・モーリィ [ Paul Morley ] と結婚(ちなみに、プロパガンダが送ったデモテープを聴いて気に入り、ZTTに勧誘したのもポールです)。

それが引き金になったのかどうかはわかりませんが、彼女は86年10月にプロパガンダを脱退、その後、夫ポールの企画で、トーマス・リアー [ Thomas Leer ] と87年にアクト [ Act ] というユニットを結成、『Laughter, Tears and Rage』というアルバムを発表しています。

アクト「Absolutely Immune」のプロモ映像
アクト「Snobbery & Decay」のプロモ映像

しかし、軽いポップス指向の曲やジャジーな曲がシングルカットされているため、重厚なプロパガンダのイメージとのギャップが大き過ぎたのか、ごく一部のファンに受け入れられただけで、これといったヒットも無く、1枚こっきりであっという間に姿を消してしまいました。

その後、89年には、自らのアイデアによる『Primadonna(プリマドンナ)』というアルバム・タイトルでソロ・プロジェクトの構想が固まり、それが形を変えて本ソロ作『Love : And A Million Other Things(邦題:愛は万華鏡のように…)』となったようです。

とはいえ、本作の発表までの間には、いろんな紆余曲折があったのでしょう。
クレジットをよく見ると、異なる2つのユニットによって制作されていることがわかります。

一つは、プロパガンダの初ライヴに、ドラマーとしてゲスト出演した元ジャパン [ Japan ] のスティーヴ・ジャンセン [ Steve Jansen ] から派生したと考えられる、ジャパン系の人脈で構成されるスティーヴ・ナイ [ Steve Nye ] と、もう一人の共作者ジョン・ユリエル [ John Uriel ] を中心とするユニット( 2,6,9 )、もう一つは、ボム・ザ・ベース [ Bomb The Bass ] 、イレイジャー [ Erasure ] 、ニュー・オーダー [ New Order ] などの作品で知られるパスカル・ガブリエル [ Pascal Gabriel ] を中心とするユニット( 1,3,4,5,7,8,10,11 )です(11は日本盤のみのボーナス・トラック)。

2つのユニットの大きな違いは、スティーヴ・ジャンセンの生ドラムが入っているかどうかという点ですが、全体を通して聴く限り特に違和感はなく、一つの作品として自然な流れが形成されているように感じます。

ちなみに、クレジットによれば、本作で言うクラウディア・ブルッケンとは、クラウディア・ブルッケン&ザ・シルヴァー・オブ・フラワーズ(スティーヴ・ナイ+パスカル・ガブリエル+ジョン・ユリエル)というグループのことだそうで、この4人で作曲が行われているとのこと。

恐らく、別々のユニットで制作された楽曲をこの4人でまとめたのでしょうね。
そう考えると2つのユニットの出す音に違和感が無いことにも納得がいきます。

なお、クレジットによれば、7曲目のみ、アクトで相方を努めたトーマス・リアーの作曲のようですので、ひょっとするとこの曲だけはアクト時代のアウト・テイク(未発表曲)なのかも知れません(本作にトーマスは参加していません)。

曲調的には、ZTTレーベルの関与がなくなったせいか、プロパガンダ時代に比べると若干重厚さに欠ける気もするのですが、その分ダンサンブルな曲が増えているように感じます。

とはいえ、あくまでもプロパガンダ時代と比較しての話でして、当時流行していたポップな曲に比べれば、充分に重たさは感じていただけると思います。

アルバムに先駆けて発表された第一弾シングル「Absolut(e)」は、しっかりと踊れるテンポのディスコライクな曲ですが、第二弾シングルの「Kiss Loke Ether」に関しては、若干ムーディーながら、プロパガンダ時代を思い出させる重たさも併せ持っています。
(シングル「Kiss Like Ether」のカップリング曲「I, Dream」が一番プロパガンダっぽいのですが、残念なことに、このシングル以外には未収録です。)

「Absolut(e)」のプロモ映像
「Kiss Like Ether」のプロモ映像
(なぜか、この曲にはクレジット上、参加していないはずのスティーヴ・ジャンセンが後ろでドラムを叩いています。笑)

そして、何より、彼女独特の鼻にかかった声からはプロパガンダの面影も感じられますので、本作の前年に発表された新生プロパガンダの『1-2-3-4』を聴くよりは、よほどプロパガンダらしい雰囲気を感じ取ることができることでしょう。

しかし、いくら優れたアルバムとはいえ、あくまでもプロパガンダ名義のアルバムではありません。

プロパガンダの全盛期の音を期待して購入するのはやめたほうが良いと思います。。


この後、クラウディアは、同じく元ZTTレーベルに在籍したアーチスト、アンドリュー・ポピー [ Andrew Poppy ] との共作『Another Language』(2005)や、元O.M.D.のポール・ハンフリーズ [ Paul Humphreys ] と結成した新ユニットワントゥー [ OneTwo ] で『Instead』(2007)というアルバムを発表するなど、今でも精力的に活動しているようですが、個人的にはプロパガンダのアルバムの次に好きなのが本作『Love : And A Million Other Things』です。

ワントゥー「Cloud9」を使った映像
(デペッシュ・モードのマーティン・ゴアがギターを弾いている曲です)
アソシエイツのビリー・マッケンジーのトリビュート・ライヴでのワントゥーの映像

残念ながら、本作をアマゾンで試聴することはできませんが、プロパガンダが、いや、クラウディアの声が大好きだったという方には、ぜひ聴いていただきたいアルバムです。

なお、アマゾンで曲目が紹介されていませんでしたので、下記に紹介しておきました。
欲しいと思われた方は、妙なプレミアが付かないうちに手に入れて下さい。

1. Kiss Like Ether
2. Baby Sigh
3. Absolut(e)
4. Suicide - Song For a Ghost
5. Unforgivable
6. Moments of Joy
7. Fanatic (The Nail in My Soul)
8. Love: In Another World
9. Always...
10.Surprise
11.Absolut(e)〜Shooting Star(日本盤のみ)


ところで、いつだったか、音楽系のブログを書いている方が、クラウディアの声がエヴリシング・バット・ザ・ガール [ Everything But The Girl ] のトレーシー・ソーン [ Tracey Thorn ] の声に似ているという話を書いておられるのを読んだことがあります。

お〜、言われてみれば、確かに似たところを感じます。

どちらも個人的に大好きなシンガーなのですが、そう考えてみれば、私の好きな女性シンガーのツボは「鼻にかかっていること」なのかも知れません(笑)。
/BLマスター

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2007年06月19日

Outside World/PROPAGANDA

Outside World/PROPAGANDA

本作『Outside World』は、2002年に ZTTレーベルから発表された、プロパガンダ [ PROPAGANDA ] のリミックスとアウトトラック(未発表曲集)をまとめた編集盤です。

個人的な意見ですが、プロパガンダは80年代半ばの ZTTを象徴するような音作りだと思うんです。

当時、最先端のサンプリング技術を駆使した実験性とポップ性を兼ね備え、重たくダークなイメージ戦略と、ジャーマン・テクノの要素、さらに、適度な音遊びの要素を盛り込んだすばらしいプロデュースの業。

どこを切り取っても、私的には、ZTTレーベルで一番好きなグループです。

ZTTレーベルの他のグループと比較すると、ZTT在籍時代の アート・オブ・ノイズ [ The Art Of Noise ] は、実験性が高くポップスの王道から外れた、言わばプロトタイプ、反対に、 フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド [ Frankie Goes To Hollywood ] は、AONで培ったサウンドと売れる仕組みを見事に組み込んだ量産型、そしてプロパガンダはちょうどその間に位置し、両者の要素をバランスよく取り込んだ、通受けのするオタク・アイテムという感じでしょうか。

車に置き換えて言うなら、AONがモーター・ショーに出品された実際には販売しないショー用のコンセプト・カー、FGTHが時代の感性を敏感に捉えた一般に販売される車、プロパガンダは、昔ニッサンで販売されたBe-1、パオ、フィガロのような限定車といった感じですね(ちょっと無理があるかな?笑)。

また、金属的な映画(なんじゃそりゃ?)に例えれば、AONが『鉄男』のような実験的要素の強い作品、FGTHが『ロボコップ』のようなハリウッド映画、プロパガンダが『キューブ』のような若干マニアックな映画のような雰囲気を感じます。

つまり、AONは、実際にはポップスとして成立しないような新しい要素だけを前面に出した極端な音楽であり(不思議なことに一般的にも認知されてはいますが…)、FGTHは、その新しい要素を取り込みつつも、ポップスのカテゴリーから外れることのないエンターテイメント性の強い音で広く一般に受け入れられる音楽、プロパガンダは、さらにそこに音遊びとジャーマン・ニューウェーヴ的なダークなイメージを追加することで、一部のマニアックなファンにウケる要素を盛り込んだ音楽を、それぞれ作って来たのではないかと思うわけです。

もちろん、これらの音作りやイメージ戦略は、それぞれのグループが作り上げたものではなく、ZTTレーベルという、音とイメージのデザイン工房が、彼らの元々持っていた個性の上に過剰なまでのプロデュースを行ったことにより生まれたものなのですが…。

今回は、少々、例えが強引でしたが、先ほどの映画的なたとえで言うなら、本作『Outside World』は、オリジナル・メンバーでの唯一のアルバム『 A Secret Wish』という映画の「未公開映像」や「メイキング映像」「ボーナス映像」を網羅した限定版DVDに同梱されるボーナスディスク的存在です。
要は、本編を観た方だけが楽しめる特典というわけですね。

ゆえに、『 A Secret Wish』や『 Wishful Thinking』を聴いて大好きになった方にはたまらない魅力の作品ですが、本作をベスト盤代わりに購入しようと思っておられる方にはオススメできません。

さて、本作の収録曲は以下の通りです。

1. Das Testament des Dr Mabuse (13th Life mix)  6:34
2. Lied  2:48
3. p.Machinery (Beta mix)  9:33
4. Duel (Bitter Sweet)  7:38
5. The Lesson  4:18
6. Frozen Faces (12" version)  5:30
7. Jewel  6:54
8. Complete Machinery  10:56
9. Das Testament des Dr Mabuse (DJ promo version)  9:52
10. Femme Fatale (The Woman With The Orchid)  3:24
11. Echo Of Frozen Faces  10:28

ちなみに、1.9.10.はトレヴァー・ホーン[ Trevor Horn ] 、2.4.5.6.7.8.11.はスティーヴ・リプソン[ Stephen Lipson ] 、そして3.だけはこの2人の共同プロデュース名義になっています。

ちょっと面白いのは、5.「The Lesson」が「Dr.Mabuse」のデモ音源的な音をバックに、ボーカル部分の電気的処理の実験をしているところを録音したもののようなのです。
それこそ、メイキング的音源なわけで、ポップスの王道からはかなり外れた実験的な楽曲なのですが、コアなファンには楽しんでいただけると思います。

あと、10.「Femme Fatale (The Woman With The Orchid)」は、現在では入手困難な1985年に発表されたZTTレーベルのショーケース的なアルバム『IQ6 Zang Tumb Tuum Sampled』という作品にのみ収録されていた曲で、ご存知、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Femme Fatale(邦題:宿命の女)」のカバー曲です。
彼らのオリジナル・アルバム『A Secret Wish』『Wishful Thinking』には未収録でしたので貴重な音源ですね。
しかも、ものすごくデキの良いカバーなので、プロパガンダのファンの方なら、これだけのためだけでも買いだと思いますよ。

また現在、本作と同じ内容のCDに、プロモ映像を収録したDVDを同梱した2枚組のアルバム→『Outside World』も発売されているのですが、残念ながらDVDの方はPAL方式のため一般のプレーヤーでは観ることができません。
しかし、一部のPAL方式のDVDが再生可能なプレーヤーかパソコンをお持ちの方なら非常にお買い得ですのでオススメです。

ちなみに、DVDには「Dr. Mabuse」が2バージョン、「Duel」が2バージョン、「P-Machinery」が1バージョン、そして「Mabuse」と「Duel」のTVコマーシャルが収録されているそうです。
「Duel」の映像が一つだけ足りませんが、恐らく下記の映像だと思います。

特に「Dr. Mabuse (First version)」は、 アントン・コービン [ Anton Corbijn ] が監督を務めた作品なので、見応えがあると思いますよ。

「Dr. Mabuse (First version)」のプロモ映像
「Dr. Mabuse」のプロモ映像
「Dr. Mabuse」のTVコマーシャル映像
「Duel」のプロモ映像
「Duel」のTVコマーシャル映像
「P-Machinery」のプロモ映像

ついでに、本作とは関係ありませんが、英国でのライヴにゲスト参加していた元 ジャパン [ Japan ] のドラマー、スティーヴ・ジャンセン [ Steve Jansen ] と、シンプル・マインズ [ Simple Minds ] のベーシスト、デレク・フォーブス [ Derek Forbes ] がしっかりと映っている『ZTTショー』というビデオの映像も発見しましたので、合わせて紹介しておきますね。

「Dream within a Dream」のプロモ映像

なお、一番上に紹介しているUK盤は、こちらの方が価格が安いので紹介しましたが試聴はできません。
試聴をしてみたい方は、US盤のこちら→『Outside World』からアマゾンに入っていただければ、全曲試聴可能です。

『A Secret Wish』が大好きな方は、ぜひ本作も聴いてみて下さい。
きっと満足いただけると思いますよ。
/BLマスター

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2007年01月05日

Wishful Thinking/PROPAGANDA

Wishful Thinking/PROPAGANDA

プロパガンダ [ PROPAGANDA ] は1984年にZTTレーベルからデビューしたドイツのグループで、当時のメンバーは、クラウディア・ブルッケン [ Claudia Brucken ] (V)、スザンヌ・フライタグ [ Suzanne Freytag ] (V)、マイケル・マーテンズ [ Michael Mertens ] (Per)、ラルフ・ドーパー [ Ralf Dorper ] (Syn) からなる男女4人組。

ライヴ時には、録音にも参加したシンプル・マインズのベーシスト、デレク・フォーブス [ Derek Forbes ] や、同じくシンプル・マインズのドラマー、ブライアン・マクギー [ Brian McGee ] 、他にもジャパンのドラマー、スティーヴ・ジャンセン [ Steve Jansen ] なども参加し、ツアーも行われました。

本作『Wishful Thinking』(1985) は、ZTTでの唯一のオリジナル・アルバム『A Secret Wish』のリミックス・アルバム的な作品ですが、単なるリミックスをかき集めたものではなく、原曲を一旦解体して再構築したような雰囲気の、立派に1枚の作品として聴くことのできるアルバムです。

A Secret Wish』は、ZTTの創始者トレバー・ホーン [ Trevor Horn ] と彼の右腕スティーヴ・リプソン [ Stephen Lipson ] という例のコンビでプロデュースされていますが、本作『Wishful Thinking』に関しては、元ジャーナリストでZTTの広報を担当し、後にクラウディアの夫となるポール・モーリー [ Paul Morley ] と、ポール・マッカートニーやペット・ショップ・ボーイズなどのアルバムにも参加したロバート・クラウシャー [ Robert Kraushaar ] がプロデュース(リプロダクション)に当たっており、元アルバムとは違った趣の姉妹アルバム的な作品に仕上げられました。

「Dr. Mabuse」のプロモ映像
「Duel」のプロモ映像
「P-Machinery」のプロモ映像
TV番組での「P-Machinery」のライヴ映像(口パク?)
TV番組での「Murder of Love」のライヴ映像

個人的には、オリジナルでスザンヌが歌うパンキッシュな「Jewel」と、シングルとしてもヒットしたクラウディアがボーカルの「Duel」という姉妹曲を一つの楽曲にミックスした5曲目の「Jewelled」が大好きで、他にも、メドレーのように楽曲を繋ぎ合わせたり、音遊び的に元曲のパーツをコラージュして貼り合わせたりしており、元曲のパーツだけで出来た小曲をはさんだりすることで全体を一つの作品としてまとめ上げてあります。(アマゾンで試聴可能です。)
そういった意味ではこちらの方がよりプログレ的な要素もあり、『A Secret Wish』を聴いたことのある方なら楽しんで頂ける作品だと思います。

このようなリプロダクションは、まさにフェアライトシンクラヴィア(当時の超高級、大容量のサンプリングマシンで、鍵盤こそついてはいましたが、どちらかと言えば音楽用のマルチトラック・ハードディスク・レコーダー的なもの)ならではの加工技術ですね。
現在ではこのような加工も比較的安い機材で試みることも出来るようになったわけですが、当時は一台数千万円もしましたから、プロのミュージシャンや大きな録音スタジオでもなかなか手が出るようなものではありませんでした。(ちなみに、この当時、日本でシンクラヴィアのフルセットを所持していたのは富田勲さんと加山雄三さんのみ。)

そういった意味では、電子楽器などを使用し、パソコンやハードディスク・レコーダーで録音、加工をされている方にも技術的なお手本として興味深く聴いて頂くこともできると思います。

この後、プロパガンダとしては、マイケル・マーテンズ以外の3人のオリジナル・メンバーが脱退し、代わりにゲスト扱いだった元シンプル・マインズの2人が正式メンバーとして加入、新たにアメリカ人の女性ボーカリスト、ベッツィー・ミラー [ Betsi Miller ] を迎え、ヴァージンから2ndアルバム『1234』(1990) を発表するも、前作のようなインパクトを与えることは出来ずにそれっきりで自然消滅、2000年に一度だけマイケルとクラウディアの2人でライヴのために再結成されたようですが、以降は活動している話は聞きません。

一方、クラウディアは、ネオアコの総本山とも言われるチェリー・レッド・レーベルからソロ作品を出していたトーマス・リーア [ Thomas Leer ] とアクト [ Act ] というユニットを結成、ZTTから『Laughter, Tears and Rage』(1987) を発表し、以降はソロとしても『Love And A Million Other Things (邦題:愛は万華鏡のように・・・)』(1991) を発表、最近では同じく元ZTTの在籍アーチスト、アンドリュー・ポピー [ Andrew Poppy ] と共に『Another Language』(2005)、OMDのポール・ハンフリーズ [ Paul Humphreys ] と共に『Item』(2005)というアルバムを発表するなど、精力的に活動しています。

また、ラルフはプロパガンダ結成以前に在籍していたインダストリアル系バンド、ディー・クルップス [ Die Krupps ] に戻り、その後はややメタル寄りなサウンドを展開、スザンヌはスピリット・フィール [ Spirit Feel ] というユニットでボーカルを担当し、ゲストでクラウディアを招いたようですがこちらは未確認のため詳細は分かりません。

現在では本作の他に、ZTT時代の未発表曲や未発表テイクをまとめた『Outside World』や、DVDとCDをセットにした『Outside World』(ただし、PAL方式のDVDですのでご注意ください)なども発表されているので、興味を持たれた方は聴いてみられてはいかがでしょう。

しかし、このZTT在籍時代のプロパガンダ、私にとっては忘れられないグループです。
/BLマスター

uknw80 at 20:14|PermalinkComments(2)TrackBack(2)

2006年07月04日

A Secret Wish/PROPAGANDA

PROPAGANDA

ドイツのデュッセルドルフで結成されたプロパガンダなのでUK New Waveに入れてしまうのはどうかという思いもあったのですが、なにしろ80年代に一世を風靡したZTTレーベルのアーチストですのでツッコミなしでよろしくお願いします。

メンバーはリードボーカルのクラウディア・ブリュッケンら、男性2人女性2人の4人組で、どちらかというと重たいプログレ寄りなエレクトロポップなので、マニアックなイメージを持った方も多いのではないでしょうか。

これは1985年に発表した1stで、少しドイツ訛りの鼻声で歌うクラウディアと、ZTTレーベルの定番であるドラマティックなアレンジと大袈裟すぎるくらいの空間処理が大変気持ちのいいアルバムで、特にデビューシングルとなった「Dr. Mabuse」はドイツ人らしい重たさの感じる名曲でしょう。

また「P-Machinery」で、こっそりJAPANのデヴィッド・シルヴィアンがゲストとしてキーボードを弾いているのですが、その絡みなのでしょうか、英国でのツアーでは同じくJAPANのドラマーでシルヴィアンの実弟スティーヴ・ジャンセンがドラムを叩いています。
また、1回こっきりとなってしまった来日公演ではスティーヴの参加はなかったものの、シンプルマインズのベースさんとドラムさんが参加しており、ZTTの幅広い人脈が感じられました。

ちょっと画質は悪いですが、スティーヴ・ジャンセンがドラムを叩く貴重な PROPAGANDAのライヴ映像がこれです。→ 「P-Machinery」

残念なことに、この1枚を残してクラウディアは脱退〜ZTTから離れVirginに移籍〜新メンバーを入れて2ndを発表するも、あまりに無難な曲調で再び売れることは無く消えてしまいました。

一方、クラウディアはZTTのポール・モーリーと結婚し、ACTというユニットや、ソロ名義でのアルバムを発表、こちらの方がプロパガンダらしいサウンドを継承することとなりました。
最近では、アンドリュー・ポピーらと共同名義でアルバムを発表するなど、再び活発に活動しているようです。

このアルバムの他には、ZTTお得意の12inchをまとめた作品がリリースされていて、ZTTらしさを感じさせてくれるものとなっています。

なお、この1stも全曲アマゾンで試聴できますので、未聴の方はぜひ聴いてみて下さい。
/BLマスター

uknw80 at 11:44|PermalinkComments(6)TrackBack(1)
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