ロビンガスリー

2007年01月12日

HEAD OVER HEELS/Cocteau Twins

e005cc86.jpeg

■83年発表2ndアルバム

ウィル・ヘッジーが脱退し、エリザベスとロビンの夫婦ユニットになって最初のアルバム。

幻想的、耽美的という言葉はこのアルバムの為にあるのではという個人的な感慨があります。
次作『Tresure』が一般的に彼らの代表作と謳われておりますが、
コクトー・トゥインズと謂えば私的にはこのアルバムですね!。

最初に今作を耳にしたのは、当時ロックマガジン田中浩一氏の主催していたロック講座に措いてだったのですが、度胆を抜かれました。
冒頭のドッギャーンと鳴り響くドラム音の衝撃は忘れられません。
そしてエリザベスの一人ブルガリアン・ヴォイスとロビンの作り出す極度なエコー・リヴァーブ処理された音場構築がファンタスティックで、しかもアグレッシヴ!

汚物をキラキラした美しい絵に反転させる手法でのジャケット・デザインの印象が象徴している様に、所謂暗黒サウンドとも捉えられるドロドロとした重い音場空間を"美"に転換させたこのサウンドの妙は、如何ともし難い恍惚感を醸し出し、聞き手を幻想の世界に引き込んで行きます。

コクトー・トゥインズ、当時に措いて(後年の彼らに詳しく無いので)
ドラム・パートはセッション・ミュージシャンと打ち込みで処理されています。惜しむらくに彼らのライヴを見た事無いのですが、アルバム同様ドラマー不在でバッキング・テープでのドラムだった様です。そしてエリザベスはライブに措いて、お腹を叩いての熱唱であったと音楽誌で読んだ記憶があります。

今アルバムからの曲の映像紹介です
Musette and Drums - Full version, Live 1983

私、無宗教派なのですが、エリザベスの歌声には、所謂"聖″なるものを感じます。前述しましたがホント一人ブルガリアン・ヴォイスなのです。聞き手の反応を意識しての感覚が皆無な如くナチュラルでエンジェリックな彼女の歌唱と、今作後サウンドがソフィスティケイトされる前のこの時期のダークなバック・サウンドとの対比が絶妙で、しかも両方が素晴らしく活きている所が魅力であります/星

uknw80 at 00:46|PermalinkComments(4)TrackBack(4)

2006年09月15日

Four-Calendar Cafe/Cocteau Twins

Cocteau Twins Four-Calender

コクトー・ツインズは1982年にスコットランドで結成された、ベガース・バンケット傘下の4ADというレーベルの看板バンドの一つでした。
ちなみに、Wikiによれば、コクトー・ツインズというバンド名は、意外なことにシンプル・マインズの初期テクノ時代の未発表曲に由来しているらしいです。

ベガース・バンケットは77年にマーティン・ミルズによって設立され、ゲイリー・ニューマンのバンド、チューブウェイ・アーミーの「Replicas」の大ヒットにより基盤をかため、バウハウスや、カルト、ザ・フォールなどの作品をリリースしていたことで有名なインディーズレーベルです。
4ADは、そのベガースの傘下で、アイヴォ・ワッツ・ラッセルが主宰となり80年に設立、このコクトー・ツインズを始め、デッド・カン・ダンスやバウハウス(すぐにベガースに移籍)などの、耽美系やゴシック系と言われるアーチストを主に輩出し、本家ベガースを抜き去るほどの勢いで大きくなったインディーズ・レーベルです。

今日紹介する、コクトー・ツインズの93年に発表した7thアルバム「Four-Calendar Cafe」は、9年に渡って所属していた4ADを91年に離れ、フォノグラム系列のフォンタナというメジャーレーベルに移籍後、初のアルバムです。

今まで大ヒット曲がないにもかかわらず、玄人受けのするのんびりしたインディーズらしいスタンスで活動させてくれていた古巣を出て、売り上げ重視のメジャーに移籍することもないのに・・・と思いながら、このアルバムを購入したことを今でも覚えています。

4ADとの間に何があったのかは知りませんが(一説にはロビン・ガスリーの薬物中毒のせいで、アイヴォ・ワッツともめたという話もありますが)、本来、メジャーに移籍するというのはコマーシャリズムを追求するということに繋がります。
コクトー・ツインズのスタンスを考えれば、米国チャート1位などを狙うようなバンドではありませんから、むしろ大手のインディーズである4ADに居る方が自分達らしい曲作り、活動ができるはずです。

そんな矛盾も、このアルバムを聴いて納得がいきました。
メジャーに移籍したにもかかわらず、以前からのコクトー・ツインズの音は健在で、悪く言うなら、ワンパターンとも言えるくらい今までと同じスタンスで曲作りを行っています。

恐らくは、フォンタナとの契約の際に、今までのやり方のままでいいということになったのではないかと思います。

とはいえ、さすがにメジャー。
プロモーション・ビデオの制作や細かい音の録音技術に関してはかなり向上しており、薄いベールがかけられたようにモヤッとした以前の音と比べると、透明感のある水晶のようにくっきりとした音になっており、私的には、よりいっそう幽玄さを増したような気がします。

また、エリザベス・フレイザーの表現力豊かなボーカルはもちろんのこと、ディス・モータル・コイルのプロジェクトで出会い、3rdアルバム「Treasure」に参加したサイモン・レイモンド(B)がメンバーとして曲作りにまで加わっており、非常に気持ちのよい英国風のベースラインを聴かせてくれます。

このアルバムからは「Evangeline」「Bluebeard」がシングルカットされており、いずれも大ヒットとはいかないまでも、玄人受けし、そこそこのセールスを記録しています。

「Evangelin」のプロモ映像
「Bluebeard」のプロモ映像
「Bluebeard」のライヴ映像
「Pur」のライヴ映像

コクトー・ツインズは、このアルバムの後、96年に8thアルバム「Milk and Kisses」を発表、しかし、1987年、9枚目のアルバムの制作途中に突然解散を表明し、途中であった楽曲はお蔵入りとなってしまいます。

2005年になって、4月の「Coachella Valley Music and Arts Festival」で再結成し演奏すると発表されましたが、エリザベスの個人的理由によりキャンセルされ、未だに再結成はされていません。

ワンパターンとはいえ、非常に気持ちのよいロビンのギターとエリザベスの歌声、そしてサイモンの英国丸出しのベースラインとバシャっという音のスネア、久しぶりに新譜を聴いてみたいものです。
/BLマスター

uknw80 at 17:04|PermalinkComments(10)TrackBack(0)

2006年06月30日

Blue Bell Knoll/Cocteau Twins

cocteau Twins 6

スコットランド出身のコクトー・ツインズは、1982年に4ADレーベルからデビューした、天使の歌声と称され多くのフォロアーを持つエリザベス・フレイザーとロビン・ガスリーのユニットです。

実は、コクトー・ツインズをとりあえず1枚紹介するにあたって、1982〜1990年までのベスト盤というのがあったのですが、私にとってのベスト曲である「Blue Bell Knoll」「Athol-Brose」「Carolyn's Fingers」という3曲が収録されていなかったため、あえてこの「Blue Bell Knoll」というアルバムの紹介と
なったわけなのです。

私的にはベスト盤よりもベストなアルバムがこれで、コクトー・ツインズの万華鏡のようにカラフルな音世界を堪能できる作品だと思います。

「Carolyn's Fingers」のプロモ映像
「Blue Bell Knoll」のライヴ映像
「Carolyn's Fingers」のライヴ映像

3作目まではそれまでの4ADのイメージに近いややゴシック調なサウンドで人気を集めてきたのですが、それ以降も徐々に天使度は増し、1988年に発表されたこの6枚目では、これぞコクトー・ツインズという、ある種、荘厳で神がかり的な耽美ワールドを完成させました。

このアルバムでは、エリザベスの、包み込むような優しいファルセットボイスとゴシック調の低い声というみごとなコントラストと、幻想的なディレイと深いリバーブのかかったコクトー・ツインズ独特のギター、イギリスっぽいメロディアスなベース、印象的なバシャッという音のスネアが全編に渡って聴くことができます。

個人的な感想ですが、これ以降の作品も間違いなくすばらしいとはいえ、正直言ってどれもこのアルバムの延長線上にあるように思います。

それだけ、このアルバムがコクトー・ツインズの方向性を決定づけた重要な作品であるとともに、彼らの魅力が凝縮された極上の作品ということですね。

未聴の方はぜひ聴いてみて下さい。
/BLマスター

uknw80 at 15:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
来場者数
Artists Categories
amazonでサーチ
amazon
CM-Click
BOSE
ボーズ・オンラインストア

クワイアットコンフォート

L1 model I system
石橋楽器店


Sony Music Shop
Sony Music Shop

Sony Music Shop
Tag Cloud
amazon