8月26日(日)

獣医師といえば・・・
犬・猫からハムスターや小鳥まで
そして診療範囲も眼科から外科など
多くの知識が要求される総合診療のような仕事です

私事ですがその中でも
心臓病(循環器)に興味を持って学会に通ったり
日々勉強しているのですが
小動物は年をとると心臓病になることが多いです

聴診時に雑音と呼ばれる異常音が聞こえたり
リズムがおかしかったり(不整脈)・・・
症状として咳をしたり、運動を嫌がったり
ひどい場合には失神してしまうことも・・・
放っておくと心臓病は確実に進行してしまうので
適切な治療を早期から始めることが重要です

そこで問題となってくるのが「心臓病」いう言葉

例えば「肝臓病」という診断を自分が聞かされた際
いったい肝臓がどうなってるの?と思いませんか?
C型肝炎? 胆管肝炎? 肝臓癌? 肝硬変??

もちろん治療するためには「診断名」をつけることが必須ですよね
そうでないとまったく逆の治療をしてしまうこともあり得ます

しかし「心臓病」にかぎっていえば
皆さん、それが「診断名」と思っている方が多いです

この子は心臓病があるんです、という方は多くいられますが
この子は〇〇〇〇といった心臓病なんです、といえる方は珍しいです

それでは治療計画が立てられないため
やはり確定診断するための検査が必要となってきます
主な検査としては
心電図検査、レントゲン検査、超音波検査、血圧測定、たまに血液検査などです

当院に通われているダックスフンドのお爺ちゃん
以前から心臓病があると言われていましたが
どういった心臓病かは分からない(それが病名だと思われていた)ので
治療もままならずという状況でした

そこで一つ一つ順をおって検査を行っていきました
心電図検査では不整脈(リズムの乱れ)はなく
血圧測定も問題無し

そしてレントゲン検査では心臓の全体的なサイズや肺の評価を行います
以下のどちらの写真も胸を横から撮影してみた写真です
真ん中にある白い楕円形の大きなものが「心臓」
その周囲の黒い部分が「肺」
そして首を通って心臓の上まで続いている管が「気管」です

正常なダックスフンド     心臓病のダックスフンド
unnamed     マロン

右側の写真では明らかに心臓が大きくなっているのが分かります(心拡大)
またその大きくなった心臓が気管を圧迫しています
しかし肺は黒い色をしているので問題ないですね

このように現在の状況を把握していくことが大事です
しかしこれでも「心拡大のある心臓病」ということは分かりますが
診断名はついていません
そこで次の検査(超音波検査)にすすんでいきます

今回は「心臓病」といっても一つではないんだということ
そして診断をきっちりとつけることで適切な治療ができるということを
分かっていただければ嬉しいです
次回は超音波検査について書こうと思います

心臓病??・・・2