12月1日(土)

さて、今日はカタタマ(片玉)についてのお話です

いわゆるタマタマが1つしかない男の子のことですね
正しくは「停留睾丸(ていりゅうこうがん)」 と呼びます
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もともと睾丸というのはお腹の中で発生します
それが成長するにしたがって
どんどん下の方へ降りてきます
それがお腹から出てきて
最終的に股のところの袋に収まるわけなんです 

しかし何かしらの異常で
きちんと股まで睾丸が降りてこない子がいます
 お腹の中にまだある場合は「完全陰睾」
股の付け根でとまっちゃう場合は「鼠径部陰睾」
とも呼びます

どちらにしろ降りてこない睾丸は危険です
なぜかというと・・・
精巣腫瘍(がん)の発生率が10倍以上も高くなるからです!

もともと 睾丸・精巣は暑さに弱いです
なので人間でも動物でも身体から離れた袋にぶら下がっているんですが
 お腹の中などで止まってしまうと
初めはどんどんと萎縮していきます
さらに時間が経つと・・・
暖かすぎて細胞の突然変異が起きます 
そうやって変異した細胞が増殖して腫瘍(がん)になるんですね

また停留睾丸は遺伝性の病気であることが分かっています
無理な繁殖が根本にあるのでしょうか?
遺伝性の病気である以上、子供を産ませることもしてはいけません

そのため停留睾丸の子は去勢手術を強く勧めています
普通の子と違って
股を切ったり、お腹を切ったりする必要はありますが
腫瘍などの怖い病気を防ぐためです

ちなみに先日去勢手術を実施した猫ちゃん
猫では珍しく停留睾丸でした
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右側:お腹の中に会った精巣
左側:正常な精巣 

明らかに右側の方が小さいのが分かります
年を重ねて放っておくと
さらに小さくなったり
周りの臓器と癒着して手術が難しくなることも あります

去勢手術は重要です
そして普通の子以上にカタタマの子は 重要です
去勢手術が済まれていない方は一度タマタマを触ってみてください

「カタタマ」ではないですか?


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