8月14日(水)

先日も皮膚の寄生虫である「毛包虫」について紹介しましたが
今回も皮膚に寄生する虫の話です

今回紹介するのは・・・
「センコウヒゼンダニ症」
別名「疥癬(カイセン)」とも呼ばれます

この寄生虫は皮膚の中にトンネルを作って寄生するために
非常に強い痒みを引き起こします
また犬同士感染を引き起こしますので同居犬も同時に治療する必要があります

今回の症例はラブラドールのワンちゃんです
以前より非常に強い痒みがあり
抗生剤や軟膏、ステロイド等で治療をおこなってきたが改善が見られないとのことで来院されました

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これが初診時の写真になりますが
顔周りや肘関節、耳の先(耳介)に脱毛が見られます
とても痒いのか診察を待っている間にもずっと身体を掻いていました
 
このように特徴として耳介や肘、踵といったところに病変が発生しやすいです
しかしアトピー性皮膚炎とも症状が似ているので
間違って治療されていることもあります
しかし痒みが何度も言うように非常に強いため
ステロイドなどの強力な炎症止めを使ってもなかなか症状は良くなりません

今回もなかなか従来の治療に反横しないために
この寄生虫を疑って皮膚掻爬試験という検査をしたところ・・・
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センコウヒゼンダニが見つかりました

ですのでこの寄生虫に対する駆虫薬を投与して
二次的に生じている細菌感染症も併せて治療することで改善してくれました

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顔や耳の先の毛も綺麗に生えてきてくれて痒みも収まってくれました
これで快適に過ごせそうで何よりです

このように皮膚病に限らず病気というのは原因に対して治療していく必要があります
痒みがあるから痒み止め
痛みがあるから痛み止め
こういった治療は根本からの解決にならないことも多く
結果として長く病状を引き延ばしてしまうかもしれません
ワクチンなどの予防も同じですね

検査や予防を行うということはもちろん費用もかかりますし時間もかかります
動物にとって負担になることもあるかもしれません
しかし結果としては動物を早く苦しみから救ってやれるのではないでしょうか?

当院ではできる限り状態を把握してから治療するようにしています
そのため検査が合ったり時間がかかったりもあるかもしれませんが
こういった考えで治療しているんだということを分かってもらえると嬉しいです


では今日はこの辺で・・・・ 
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