5月8日(木)

お久しぶりです
皆さんはゴールデンウィークどのように過ごされましたか?

当院は関係なく診療を続けておりましたので 
まとまった休みはとれなかったのですが
最終日は研修医時代を過ごした病院の新人歓迎会にお邪魔していました

少しだけ社会人たるものについて偉そうに語らしていただきましたが
自分もまだまだ未熟でこれからも精進していかなければと思っています

さて話は変わって症例のお話です

今回は「軟口蓋過長症」のワンちゃんについてです

軟膏蓋とは俗名「のどちんこ」のことで
喉の奥の方、気管の入り口や声帯のそばにあります

短頭種(ブルドッグやパグ、ペキニーズなど)はもともと
鼻が狭かったり、気管が変位していて細かったり、呼吸をするのが下手な動物です
そして極めつけとして軟口蓋が普通の子よりも長く
気管の入り口でフタをしてしまっているため換気をしにくくなっています

なので夏では熱中症等を起こしやすく
興奮しただけでもチアノーゼを起こしてしまうことが良くあります

今回のワンちゃんはブルドッグの男の子で
普段から興奮するとチアノーゼを起こしてしまいます
病院を大好きでいてくれる非常に良い子なんですが
院内に入るとテンションが上がってしまってチアノーゼを起こしてしまうくらいです

そこで去勢手術の際に
一緒に伸びすぎた軟口蓋を切除する手術をおこないました

P4221430
これは口を開けた写真ですが
鉗子で引っ張ってきているのが軟口蓋(のどちんこ)ですね
非常に長いです

鉗子をはなしてみると・・・
P4221432
このように喉の奥が全く見えません
これでは息がしづらいのは当たり前です

そこで超音波メス「ソノサージ」を用いて
切除していきました
P4221433
術後の写真ですが
これで喉の奥までスッキリっと見えるようになりました
一般的にはハサミで切除して断端を縫合糸で縫うという手術ですが
デメリットとして出血があったり、患部が炎症を起こして腫れてしまうことがあります

今回はソノサージのおかげもあって手術も数分で終了
術後の腫れも少なく即日退院となりました

数日後、傷口のチェックに来てくれましたが
以前のように呼吸がし辛いこともありませんし
何よりチアノーゼを起こすことなく元気にはしゃぐことが出来ていました
P4261450 P4261453
これで今年の夏は熱中症のリスクも減って快適に過ごせそうです

このように軟口蓋過長の手術を当院ではリスクも少なく行うことが出来ます
そして本人達も息がしやすく元気に遊ぶことが出来ます
短頭種はもともと麻酔のリスクもありますが
やってよかったと心から思える手術でした

短頭種のワンちゃんを飼っておられる方で
フガフガいってたり、すぐにチアノーゼを起こしてしまう子は一度検討してみてくださいね
生活ががらっと変わり、生活の質(QOL)を高めてやることができます

では今日はこの辺で・・・・ 
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