11月18日(火)

本日11月18日は愛犬ジャンの命日でした
亡くなって三年の月日が流れました

当時は悲しみで潰れてしまいそうでしたが
それも時間の流れとともに薄れ
自分自身の考え方も変わるようになり
何とかペットロスを乗り越えることが出来ました

しかしこの日だけは枕を涙で濡らしてしまうことになります
無理に忘れるよりも
年に一回でもしっかり思い出して故人(犬)を想うことにしています

少し話は変わりますが
この11月初めにある入院患者がいました
年齢が12歳のマルチーズのワンちゃん
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数日前からの嘔吐と食欲不振、尿の色が濃いとのことで来院されました
身体検査で可視粘膜の黄疸が認められ
発熱・腹痛も認められ各種検査を進めていきました

血液検査では肝酵素値やビリルビン値が異常な程高く
肝障害・黄疸が確認されました
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ビリルビンの値は通常 0.1〜0.5 mg/dl で今回は 9.1 mg/dl でした

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エコー検査では重度に拡張した胆嚢および総胆管を確認
膵臓周囲の脂肪の炎症反応を認めました

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外注検査で膵炎の検査をすると高値で結果が返ってきました
 

これらを踏まえて「膵炎による肝外胆管閉塞」と診断しました

この病気・・・
実は愛犬ジャンを亡くしてしまった病気でした
奇しくも愛犬が亡くなって三年になる命日近くに
この病気を患った子が来院するとは驚きです

致命率は高く内科治療に反応しない場合は手術が必要になることもありますが
専門医がおこなっても成功率は半分あるかないか
非常に厄介な病気です

三年前の闘病時代が思い出されます
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助けてあげられなかった我が子
この子の為に獣医になろうと決意したのに生かせてやれなかった

しかし・・・
だからこそ・・・
今回、この目の前にいる子は助けたい
そして胸を張ってジャンにもう一度会いたい、そう思いました

この日から毎日病院に泊まり込んでの集中治療が始まりました
毎日検査で状況をチェックして薬剤の種類・最適量を考える
膵臓を気遣いながら栄養状態を考える
毎日専門書を読みあさり最新の知識を吸収する

あっというまの2週間でした
しかしこの思いが通じたのか・・・
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肝酵素値やビリルビン値はかなり下がってくれました
本人も吐き気がなくなり食欲が出てくれたため
無事退院の運びとなりました

自分の中の壁を一つ乗り越えられたような気がしました
今の自分ならジャンを助けられたのではないだろうか?
そんなふうに思ってしまうこともありますが
それ以上に獣医学は日進月歩で助けられなかった子達が助けられるようになってきています

今までの自分の人生の道標となってくれた愛犬に感謝しながら
虹の橋で待つ愛犬に自信をもって会えるように多くの動物をこれからも助けていこうと思っています
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「ジャン君ごめんね、ありがとうね
 お兄ちゃんはもっと頑張ってそっちに行くから待っててね」

それでは今日はこの辺で・・・・ 
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