12月4日(日)

・゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 院長:12月10日(土)午後、11(日)、18(日)
 百石:12月23日(金)
 廣畑:12月26日(月)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。

nenmatunensi


いよいよ冬本番ですね
寒さが大嫌いな私にとっては厳しい季節が続きます
手先の冷えが一段ときつくなる今日この頃です


さて、今回は緊急事態で病院に駆け込まれたミニチュアダックスのMちゃんのお話です
Mちゃんは去年くらいから、股の鼠径部の筋肉の隙間から腹腔内の臓器などが突出してしまう
鼠径ヘルニアという病気をもっていました。 

ヘルニアとは何かが突出してしまう病態のことをいいます。
ちなみに、よく耳にする椎間板ヘルニアは椎体と椎体の間から椎間板物質が突出して脊髄を
圧迫する病気です。

Mちゃんは元気食欲がなく吐いている、ということで来院されました。
かなりぐったりしていて熱も低く、可視粘膜も蒼白した状態でした
以前から認められる鼠径ヘルニアが昨日から急にさらに大きくなってきたということでした。
鼠径部あたりが頭大くらいに腫れているので歩くこともできません

ヘルニアの内容物を確認するために、レントゲン検査と超音波検査を行いました。
柏木ミーモ柏木ミーモ エコー
かなり大きく突出しており、ヘルニア嚢内に液体が貯留しているのが分かります。

おそらく腹腔内の腸管あるいは子宮がヘルニア孔から突出し、
それが挟まってしまっているのでは…

そんな最悪な事態を想像しながら、いざ手術です
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ヘルニアの直上を切開していきます。
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中から内容物をくるんだヘルニア嚢がでてきました。
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慎重に剥離し、突出している根元のヘルニア孔を探索します。
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腹腔内から子宮と腸管が突出しているのが確認できました。
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腸管はヘルニア孔のところで絞まっていたために腸閉塞を起こし、広範囲に壊死していました。
壊死した腸管は真っ黒く変色していました。

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腸管の壊死した部分を切除し、正常な部分同士を吻合します。
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腸管と絡まって一緒に突出していた卵巣子宮も摘出しました。

ぽっかりあいた穴をしっかり縫合し、閉腹していきます。
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なんとか無事手術終了です
予想以上の大手術でした
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あとは吻合した腸管がしっかり機能してくれることを祈ります
術後2日間は絶食絶水になるので、その間は点滴で栄養をしっかり入れていきます。
24時間点滴流しっぱなしの状態で、Mちゃんはお部屋でお利口さんにしてくれていました。
術後3日目で少しずつどろどろの流動食を開始していきます。
Mちゃんは流動食もしっかり食べてくれて、日に日に回復してくれました

鼠径ヘルニアは犬でそれほど珍しくはありません。
よくみられるのは腹腔内の脂肪が少し突出する程度で、そのまま様子をみている子も
たくさんいます。
ただ、中にはMちゃんのように何かの拍子に穴が拡張し、腹腔内の臓器がゴボッと出てしまう
場合があり、命に関わるような緊急事態を引き起します。
最悪な事態に至らないようにケアしてあげることが飼い主の務めだと、私は思います
気になる事があれば、何でもご相談くださいね

 

それでは今日はこの辺で・・・ 
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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