4月2日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:4月6日(木)、4月16日(日)、5月4日(木)〜7日(日)
学会・勉強会等参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。


日に日に暖かくなっていきますね
寒いのが大嫌いな私にとっては待ち遠しい季節です
朝晩は未だに寒くてこたえますけどねぇ
今年こそどこか京都のお花見に行けたらなぁ〜と思ってます
おすすめの場所がありましたらぜひ教えてください

さて、今回はラッキーな元気な女の子、Sちゃんのお話です。
Sちゃん は9歳でシニアな時期に突入したこともあり、
人間ドックならぬドッグドックを行うことになりました。
ドッグドックにはいろんなコースがありますが、
シニアの子であれば一般身体検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査など
一通り全身をスクリーニングできるコースがおすすめです。

Sちゃんは一般身体検査、血液検査、レントゲン検査では
ほぼ異常なしという結果だったのですが、唯一超音波検査で異常所見が認められたんです
お腹の中の各臓器にエコーをあてていきます。
すると…膀胱粘膜の一部に塊があることを発見しました。
このようにみえるものには、炎症で腫れている場合や血餅が付着している場合、
腫瘍化している場合などが考えられます。 
その判断のために、膀胱内にカテーテルを挿入して
直接、その塊をつつくことによって組織を採取し、
細胞診および遺伝子検査を行いました。 

その結果、膀胱の移行上皮癌という
非常に悪性度の高い癌である可能性が高いことがわかりました。
Sちゃんは食欲も元気もあって、何の症状もありません。
なので、予想もしなかったこの結果にオーナーさんはショックが隠しきれず、
目に涙を浮かべられていました
しかし、そうも言ってられません。
せっかく無症状の状態で早期に発見できたのですから、早急に手術して切除すればいいんです
すぐさまCT検査を行い、癌の浸潤度合いやその他の臓器への転移の有無を確認します。
幸いなことに、現時点では癌は一部分に留まっており、
他臓器への転移も認められないということでした。
そうとわかればすぐさま手術です

開腹し、膀胱を取り出してきます。
IMG_4166

外から触って腫瘤の位置を確認し、膀胱を切開していきます。
IMG_4174

すると中から腫瘤が出てきました。
IMG_4176

取り残しの無いように、腫瘤の周りをできる限り大きくとって切除します。
IMG_4182
 
膀胱のだいたい3分の1を切除しました。
IMG_4184

あとは膀胱を閉じていき、閉腹して手術終了です。
IMG_4191IMG_4195

術後傷口がくっつくまでしばらくは、膀胱内にオシッコがたまらないように
膀胱内にカテーテルを留置します。
その間もしっかり排尿が確認でき、Sちゃんは術前と変わらず元気食欲バッチリです 
術後5日目でカテーテルを抜き、その後も自分でしっかり排尿できています。

採取した腫瘤の病理組織学的検査では、やはり移行上皮癌という
悪性腫瘍であるとの確定診断がでました。

犬の膀胱の移行上皮癌は、初めにも言いましたが、非常に悪性度が高く、
浸潤度も転移率も高い恐ろしい癌です。
多くは血尿や排尿困難などの症状で来院されます。
ただ、そのような症状が出ている時点で、ある程度進行してしまっているケースが多く、
手術しても取りきれずすぐに再発してしまったり、最悪手術不可能な場合もあります。
Sちゃんはドッグドックでたまたま発見できたため、癌自体もまだ小さく、
取り残しなく完全切除することができました。
本当にラッキーでした
今後は再発がないか定期的にチェックし、予防的に低用量で抗癌剤を使用するかを検討中です。

Sちゃん、これからもまだまだ長生きしようね

それでは今日はこの辺で・・・ 
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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