5月28日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:6月1日(木)午後、4日(日)、10日(土)午後、11日(日)、24日(土)午後
 百石:6月3日(土)午後、17日(土)午後

こんばんは、院長の平野です。
先日24日に当院も無事に開院5周年を迎えることができました。
ありきたりな言葉になってしまいますが、これも本当に当院を信頼して通ってくださる方々のお陰であり、今後も丁寧な診察と的確な治療で動物たちのために頑張っていけたらと思っています。
今後ともどうぞ右京動物病院をお願いします。

さてそんな当院で力をいれている治療の1つに椎間板ヘルニアおよび進行脊髄軟化症という病気があります。
椎間板ヘルニアはご存知の方も多いと思います。
腰の骨の間にある椎間板物質というものが脊髄(神経)を圧迫する事で、腰痛や麻痺の症状が現れます。

先代犬の小豆は若い頃に椎間板ヘルニアの中でも最も重いグレード5を発症し、その生涯を下半身麻痺で過ごしました。毎日の排尿や排便の処置は大変でしたが、小豆はそれにもめげる事無くし合わせに16歳以上まで長生きしてくれました。

また先日当院にむかえた元保護犬の餡も、引き取ってすぐにグレード3のヘルニアを発症し、緊急手術を実施しました。今は元気で走り回ってくれているため一安心です。

このように椎間板ヘルニアは私にとっても因縁深く、そして絶対に助けたい病気の1つであります。
しかしそれにも増して怖い病気が進行性脊髄軟化症
椎間板ヘルニアに続発して生じるとされる不治の病と呼ばれる病気です。
基本的に治療方法は無いと言われており、
発症すれば1週間以内に命を落とすと言われている難病です。

しかし当院では3年前よりこの病気に対する外科手術を実施しており、
その救命率は100パーセントをほこっています。(2017年5月現在)
現在、私が最も思いをこめて実施している治療です。

その結果近年では日本全国より、進行性脊髄軟化症についての問い合わせもあり、
今回は当院の治療を求めて、遠く静岡からご来院されました。

かかりつけ医で椎間板ヘルニアの診断を受け、近隣の画像センターで受診してMRIを撮影してもらった結果・・・

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脊髄が広範囲に渡って高信号を呈しており、進行性脊髄軟化症の可能性が極めて高いとの事で治療不適応
との判断が下されました。
しかし、こんなに簡単に命を諦めたくないと、当院での治療を見つけ遠く京都まで来院されました。

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来院時の写真ですが、可愛い顔をしたダックスフンドです。
年齢も8歳とまだまだこれからの人生が残っています。

動画で見ても分かるとおり自力で前肢で身体を支えることができており前肢も麻痺していないため、助かる可能性はまだあるとのことで飼い主さんも手術を決意されました。

そうなればあとは全力を尽くすのみです。
スタッフには夜遅くまで付き合ってもらって申し訳ありませんが、時間もないので緊急手術となります。
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背中の毛を大きく刈って、消毒を実施していきます。
大変な手術になるけど。。。頑張ろうね。

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まずは大きく背中の筋肉を切開して、背骨を露出していきます。
ここに今回の根本原因である椎間板物質が隠れているはずです。
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注意深く背骨(椎体)に穴をあけたら、逸脱した椎間板物質を取り出してきます。
奥に見える神経(脊髄)も非常に色が悪く赤黒くなっています。(通常はピンク色)

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そのあと、神経を覆ている硬膜を切開すると・・・
溶けて液状に軟化した脊髄実質が流れ出てきました。
これで脊髄軟化症確定です。

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この後、ダメージを受けている神経を全て露出するために、注意深く脊髄を広範囲に渡って解放していきます。これで手術の大部分が完了です。
下部の方の神経は溶けてしまっていますが、上部の方はまだ壊死がそれほど進行していないため、変色しているだけです。

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無事に手術が終了しました。
3時間近くに及ぶ大手術だったけど、よく頑張りました。
あとは内科治療も組み合わせながら、要注意期間である1週間を過ごします。

そして・・・術後2週間が経ちました。


麻痺は進行する事無く止まり、無事に命が助かりました。
前肢も来院時より自由に使えるようになり、自力で歩いてくれています。

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退院前に家族のみなさんと記念撮影。
介護は大変だけど、これからも家族と幸せな生活を過ごしてね。
本当に良く頑張ってくれました。

恐らくあと数日でも遅れていたら、今頃命を落としていたでしょう。
この病気を積極的に治療される獣医師は全国的にもいないでしょう。
遠く静岡からでしたが、良く諦めずに来て下さいました。

このように進行性脊髄軟化症に対して当院では積極的に治療をおこなっております。
珍しい病気ではありますが、全国から問い合わせが多く寄せられます。
それだけこの病気で悲しい思いをしているワンちゃんがいるということなのでしょう。
諦めずに京都まで来て頂ければ、何とかして助けたいと思っています。

椎間板ヘルニア、脊髄軟化症で困っている方がいらっしゃれば当院を教えてあげて下さい。
まずは治療方法があるということを多くの人が知ることが大切です。
私と何かと縁のある病気に対して、これからも負けずに立ち向かっていこうと思います。

院長それでは今日はこの辺で・・・・ 
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