診察

中を見てみると

8月29日(火)

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それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
 平野:2(土)午後、3(日)、7(木)、8(金)、16(土)午後、
   17(日)、24(日)、28(木)、30(土)午後
 百石:9(土)午後、17(日)、23(土)午後

8月ももうすぐで終わりですね。
小学校などは夏休みもそろそろ終わる頃でしょうか。
夏休み終盤に宿題に追われていた日々を思い出します(*´ェ`*)
皆さんは今年の夏エンジョイできましたか?
自分は久しぶりに花火大会に行ってきました!
来年もどこか花火大会に行きたいものです!


今回は以前にも登場したバセンジーのK君のお話です。
K君は血液中のアルブミンという値が低くなる
低アルブミン血症で苦しんでいました。
これにより腹水(お腹に液体が溜まってしまう状態)が
認められていました。 
様々な検査を行った結果、低アルブミン血症になってしまう原因が
腸にあると考え、低アレルギー食のご飯を開始したり、
抗生剤の内服を始めました。
すると、わずかではありますがアルブミンの値が改善されました。

このまま治療が上手く行ってくれれば!
と思っていたのですが、、、、

ある時から少しずつ食欲が低下し、
アルブミンが再び下がり始めましたΣ(´д`;)

そこで今回の低アルブミン血症の原因を突き止めるため、
内視鏡検査を行いました。

IMG_6909

上は胃の内部の写真ですが、
胃は非常に綺麗で大きな問題は見つかりませんでした。

続いて小腸の内部を見てみると、、、

IMG_6908

IMG_6899


IMG_6904

小腸の至る所で白いツブツブとしたものが認められて、
出血しているところも所々認められました。
この病変部を採取し、病理検査に出した結果、
K君は中等度〜重度のリンパ球形質細胞性腸炎と
軽度のリンパ管拡張症という病気を発症していることが分かりました。
リンパ球形質細胞性腸炎はIBD(炎症性腸疾患)という病気の一つです。
IBDとは簡単に言うと慢性的に胃腸炎が起きてしまう病気です。

今回内視鏡検査を行ったことによって、K君を苦しめている
病気の正体がハッキリと判明しました!
非常に有意義な検査でした!

残念ながら、このリンパ球形質細胞性腸炎とリンパ管拡張症は
治る病気ではありません。
しかし、食事療法やお薬で病気を上手く管理することは可能です。

これからお薬の数が増えてしまって、大変だろうけど
飲むことが出来れば体も楽になるし、早く良くなるよう
期待しています!K君頑張ってね!

それでは今日はこの辺で・・・ 
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Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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女の子を迎えたら…

8月22日(火)
 
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   平野:8月26日(土)午後、27日(日)


こんばんは!
暦上はもう秋なようですが、
まだまだ日中は暑い日が続きますね
涼しくなるまでもう少し、残暑を乗り切りましょう


本日は6歳のトイプードル、Mちゃんのお話です
Mちゃんは3〜4ヶ月前に発情がきたのに、
再び陰部からの出血があり、元気・食欲もないとの主訴で来院されました。

血液検査の結果、白血球とCRP(炎症反応性蛋白質)の上昇があり
エコー検査では写真のような異常像が見られました。
BlogPaint





異常なところは、矢印で示された黒い円形のもの
右側の黒い円形構造は膀胱ですが、矢印の構造は通常では認められません。
これは、大きく膨らんだ子宮です。

このエコー所見が決め手となり、Mちゃんは子宮蓄膿症と診断しました。

子宮蓄膿症とは、細菌感染により子宮の内腔に膿汁が貯留する病気です。
ワンちゃんの場合、発情周期に伴って分泌される黄体ホルモンの関与が大きいとされ、
発情後8週間ほどで発症することが多いです。
6歳以上で出産を経験していない女の子が、発症リスクが高いと言われています。

治療の第一選択肢は、外科的な卵巣子宮全摘出術です。
内科療法も選択肢のひとつですが、
一度治癒しても再発のリスクが残るため、基本的にはおすすめしません。

Mちゃんも診断後すぐに入院し、点滴で体調を整えた後、手術を行いました。
IMG_6878





手術様式そのものは、一般的な避妊手術と同様です。
開腹し、卵巣と子宮を摘出していきます。
IMG_6880





子宮の右側の一部がポッコリと膨らんでいます。
エコー検査で見えたものはこの部分だったのでしょう。
今回は一部のみ腫れている状態でしたが、子宮全体が腫れている場合もあります。
IMG_6884





腫れた部分を吸引すると、このような膿が出てきました。
顕微鏡で細菌の存在が確認されました。

Mちゃんは手術翌日から食欲も出て、
元気に退院していきました
手術、入院お疲れ様でした!

子宮蓄膿症の症状には次のようなものがあります
・陰部から膿が出る。陰部をしきりに舐める。
・お腹が膨らむ。
・飲水量・排尿量が増える。
・元気・食欲が低下する。
避妊をされていない女の子は、特に発情後、
このような症状が出てきた場合はすぐに診察にいらしてください

細菌が出す毒素によりショック症状を起こしたり、
命に関わってくることもあります。
避妊手術により予防できる病気でもあります。


若い時に避妊手術や去勢手術を行うことについて、
どうぶつを家族に迎えた時、まず最初に悩まれることかと思います。
麻酔をかけて、手術をすること。
もちろんリスクはゼロではありませんが、
得られるメリットはとても大きいです。
当院では腹腔鏡下の避妊手術を行うことができ、
体への負担を出来る限り少なくすることを心がけています。
「予防」のための手術について、是非前向きにご検討ください



それでは今日はこの辺で・・・ 
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R.Miura@U-KYO-Animal Hospital


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あれ!? 傾いてる??q|゚Д゚|p

8月20日(日)

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   平野:8月22日(火)午前、26日(土)午後、27日(日)

先日、念願の花火大会に行ってきました
花火を見るのはもちろんですが、辺りいっぱいに響きわたるあの音が好きなんです
山に反射する音や噴射するときに出る音…耳に焼き付いています
あとそれから、花火大会といえばたくさんの夜店ですよね
たくさんの人で賑わっていて、たこ焼きや焼きそばのソースの
いい匂いにつつまれているだけで幸せぇになれます
”花より団子”ですね(笑)
夏も後もう少し!
夏らしいことをするぞ〜とまだまだ意気込んでいる今日この頃でした(笑)

さてさて、そんなのんきなことも言っていられないことが実は先日起こりました
ある日、少しお出かけをして帰宅すると、、、
お留守番をしていた愛犬アムロの様子が変なんです
いつも通りお出迎えをしようと出てきてくれたのですが、、、
首が傾いたままで真っすぐ立てず、ふらついてるではありませんか
すぐに抱きしめて眼を見ると、眼が左右に揺れています

このような症状からまず考えられるのは前庭疾患です。
前庭疾患で最もみられる症状は
斜頚(首が傾く)
眼振
運動失調、転倒
です。

主な原因には
中耳炎/内耳炎
特発性
髄膜脳炎
脳の腫瘍
などが考えられます。
中でも中耳炎、内耳炎特発性のものが多いです。

中耳炎、内耳炎による前庭疾患は慢性的な外耳炎の結果発症することもありますし、
外耳炎がなくても急に発症することもあります。
主にブドウ球菌やレンサ球菌、緑膿菌が起因菌として認められます。

特発性のものは特に高齢犬でみられることが多く、老齢性前庭疾患とも言われます。
原因不明であらゆる検査で他の病気が認められない場合に診断されます。

髄膜脳炎による前庭疾患は初めに示した3つの症状以外にも、
発作や視覚障害といった前庭以外の他の脳幹症状を併発していることが多いです。

脳の腫瘍による前庭疾患も、腫瘍のできている部位によって
さまざまな神経症状が認められます。

治療法はそれぞれの原因に対するものになりますが、
特発性のものに対しては特異的な治療法はなく、
嘔吐や食欲不振に対する対症療法が必要となるケースがあります。

アムロの場合は症状からして中耳炎、内耳炎
あるいは特発性の前庭疾患の可能性が考えられます。
外耳炎の既往歴もありますし、頭を振るしぐさもよくみられます。
したがって抗生剤の投与を開始しました。
また、以前の肝臓の癌のことを考えると、
脳への転移の可能性も考えられます。
症状が落ち着いてこない場合にはMRI検査も検討していますが、
今のところ少しずつ改善してきてくれているので、
今は祈る気持ちで経過をみているところです

先月のブログで、アムロは元気ですとご報告したばかりなのに…
まだまだ心配の尽きないアムロですが、全力でサポートしていこうと思っています
IMG_3977
まだ少し左に傾いていますが、なんとか踏ん張って立ってます
アムロがんばれ〜〜


それでは今日はこの辺で・・・ 
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脱水にはご注意を!

8月15日(日)

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 百石:8月19日(土)午後

今は甲子園の高校野球で盛り上がっていますね!
今年はどの高校が優勝するのでしょうか? 
私は兵庫県出身なので神戸国際大付属高校を1番に応援してます。
皆さんはどの高校を応援していますか?(´∀`)

さて、今日は猫のKちゃんのお話です。
Kちゃんは数日前から食欲が全く無いということで来られました。
Kちゃんを見てみると、酷い脱水があり、口の中には潰瘍がありました。

IMG_6554


血液検査を実施したところ、BUN(血中尿素窒素)とCRE(クレアチニン)が
かなりの高値を示しました。
この BUNとCREは腎臓に関する数値です。
これらが高値を示す時には腎臓は75%の機能が障害を受けています。
Kちゃんはこの時点で腎臓の機能が大きく障害を受けていました。

一般的に腎臓は
①血液の濾過と体の老廃物の排出
②血圧の調節
③ホルモンの産生・分泌
といった複数の機能を持つ重要な臓器です。

これらの機能が障害されることによって、
尿毒症症状が出てきます。
尿毒症症状とは、体外に排出されず、体内に蓄積した老廃物によって
以下のような症状が出ることを言います。
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・貧血
・体重減少
・口からの異臭
・口腔内潰瘍
などなど。

Kちゃんの状態はかなり悪かったため、その日から入院となりました。
静脈輸液による治療を開始し状態の改善を待ちました。
入院して数日は元気も中々出て来ず、しんどそうでしたが、
4日目あたりから呼び掛けに反応してくれたりするようになりました。
食欲も徐々に出てきて、腎臓病用の療法食を食べてくれるようにも
なりました!

IMG_6662

スリスリしてくれるようにもなりました!(´∀`*)

IMG_6660


元気になったKちゃんを見て、飼い主の方も喜んでおられました。
本当によかったです。

腎臓病を抱えるワンちゃん・ネコちゃんで気を付けなければいけないのは、
脱水しないようにするということです。
脱水は腎臓の機能を低下させる大きな原因の一つです。
脱水しないために、
・ウェットフード中心のフードに変更する
・水飲み場を複数箇所設置する
・ドライフードに水を混ぜる
などを心掛けていただければと思います。

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詰まってる、、、

8月1日(火)

今日から8月ですね!
暑い毎日が続きますので、夏バテには十分注意が必要ですね!
ここ数年夏祭りや花火大会に行けていないので、
今年こそは行ってみたいものです。

今日のお話の主人公は猫のLちゃん!
Lちゃんは1歳と非常に若いのですが、
ここ数日食欲が落ちており、1日に何回か吐いてしまうということでした。
血液検査、レントゲン検査 を実施しましたが特に異常なところは見つからず 
この日は対症療法として点滴をして、吐き気止めを処方しました。

数日後、吐き気止めを飲んでも吐いてしまうということで
再来院されました。
ここで、ある検査を提案しました。

それは、、、

バリウム検査

これは、バリウムを飲ませて
5分後・10分後・15分後、、、1時間後・2時間後、、、4時間後、、6時間後
と定期的にレントゲン撮影を行ってバリウムの行方を追っていき、
胃腸管内に何か異物は無いかなどを調べる検査です。

Lちゃんの場合、最初は順調にバリウムが流れて行ったのですが、
数時間後、、、、
腸を閉塞させている何かしらの物(異物)があるということがわかりました(´;ω;`)
このまま腸閉塞が続けば、命に関わる危険性もあったため
開腹手術を行うことになりました。

手術中の写真がこちらです。

IMG_6550


閉塞を起こしていた部分だけ色がおかしいですね。
ここにゴム状の何かがありました。

IMG_6551

当初は腸を切開して異物を取り除くことを想定していました。
しかし、切開してしまうと術後の回復に時間が掛ってしまいますし、
異物は大腸の近くにあったため大腸まで行けば自然と便と一緒に
出てくると考えられたので、切開はせず手で大腸の方まで押しました。
手術はそこで終了としました。

手術の翌朝、Lちゃんはお腹の痛みが取れたのか、
最近の食欲不振が嘘かのようにご飯をたくさん食べてくれました!
そして退院してまもなくして異物が便と一緒に出てきたということでした(´∀`*)
今では吐くこともなくすっかり元気になっているということでした。

今回は腸を切開していなかったのですぐに退院できましたが、
切開した場合は1週間程の入院が必要になります。
そうなってしまわないように、誤食には普段から十分に注意しましょう!

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