最後にびっくりする小説は、それだけでも心に残るものです。
今まで読んだ中で、心に残ったそんな3冊を紹介します。


1冊目
乾くるみ   『イニシエーション・ラブ』

あらすじ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、
最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

内容は、大して面白くないと思うかもしれません。
読んでてとても退屈で、残り数ページまできても退屈なのに、ラスト2行で
「えぇーーーーーーー」ってなりました。
ラスト2行のために、わざとつまらなく書いてるのかと思うほど、
ギャップが素晴らしいです。

こういうラストびっくりさせる小説の中には、読んでる途中で何もヒントを出さずに、
最後に種明かしをして、ほらびっくりしたでしょ、って内容のものがありますが、
本書は、読み直してみると、こんなにヒントがちりばめていたのかって後で分かりました。
読んでて、違和感は感じていたんですけどね。。。

映画化は、無理だろうと思ったのですが、うまい設定をくわえてなかなか良い映画らしいです。
まだ見ていないので、暇なときに見たいと思います。

最後に、乾くるみさんは、髭生やしているおっちゃんです。これも結構な驚愕するとこかも。



2冊目
道尾 秀介 『ラットマン』

あらすじ
結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、
ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。
次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、
亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。
本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。

ラットマンは、登場人物たちのお互いの思い込みで話ができあがっていきます。
ラスト60ページぐらいからのどんでん返しの連続は、目が離せません。

道尾さんのインタービューを以前テレビで見たことあるのですが、
「読者をびっくりさせる作品を書きたいわけではない」ということを言っていました。
ラットマンは、単なるミステリーではなく、心に残る小説です。

ラットマン [ 道尾秀介 ]
価格:637円(税込、送料無料)

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3冊目
歌野 晶午 『葉桜の季節に君を想うということ』

あらすじ
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、
同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。
そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。
あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

ずいぶん古い作品ですが、この小説は、僕がはじめてラストに驚いた小説です。
僕の頭の中で想像していたことが、ラストにすべて砕け散りました。
本書は、僕が改めて小説が、面白いと感じた記念すべき小説です。



ラストに驚愕する3冊でした。
最後にびっくりさせるだけの小説は、あまり心に残ることがないですね。
伝えたいテーマがきちんとありつつ、びっくりりさせる仕掛けがあるなら、
心に残る作品になるのではないかと思います。
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