昨日は、年に一度の博多山笠。

 

私は、今までテレビで観戦しただけで、実際に見た事なかった。

 

そこで、今年は友人2名と徹夜して追い山を見にいくことにした。

 

 

深夜から3人で飲み会。

 

ビールやらワインやらを飲みほし、つまみ・おにぎりを食べつくし、

 

やっと、夜が明けてきた。

 

 

眠い目をこすりながらも、いざ、山笠見物!

 

勢いよくスタート地点の櫛田神社を目指し歩く。

 

しかし、近くなればなる程、人が多くなってくる。

 

国体道路に到着した頃には、既に人の山。

 

道路は封鎖されていて警察官による厳重な警備。

 

 

私は、早くベストポジションを確保しなければ!

 

との思いにかられ、次第に急ぎ足になる。

 

そして、急いだ甲斐もあり、5列目当たりを何とか確保できた。

 

 

フッ、と息を付き、周りを見渡すと、

 

浴衣姿の若いギャル。

 

カメラ片手の外国人観光客。

 

などなど、いろんな所から人が集まっている。

 

みんな隙間なく、ひしめき、体と体が密着する。

 

 

 

 

こんなんで、

 

痴漢に間違われたらどうしょ?

 

でも、雰囲気出てきたぞ――!

 

 

 

 

なんて考えて、追い山の開始を待っていた。

 

 

 

――――追い山開始まで約5分――――

 

 

 

すると、どうしたことでしょう。

 

後ろの方から、大きな声が

 

 

「どいた!どいた!」

 

 

見ると、顎にちょび髭をはやし、

 

首からキラキラしたネックレスをぶら下げ、

 

片手で扇子をパタパタしながら、

 

若い3人組が人をかきわけ近づいてくる。

 

 

 

 

辺りの空気は、明らかに変わった。。。

 

 

 

 

私は、その姿を見ながら、

 

 

 

 

みんな、ちゃんと並んどうとばい!

 

後から、来たっちゃけん、

 

後の方から、観とかんねっ!

 

 

 

 

と思っている間も、どんどん近づいてくる。

 

もの凄い勢いで、十戒のように道が開けてくる。

 

そうこうしていたら、アッという間に、私の目の前に。

 

 

 

 

一瞬、

 

どう行動すべきなのか!

 

俺は、注意すべきなのでは!

 

 

 

 

との思いが頭の中をぐるぐる廻る。

 

 

 

……………………。

 

 

 

そして、

 

その思いとは裏腹に、

 

 

 

私は、何の戸惑いもないように

 

道を開けてしまったのである。

 

 

 

……………………。

 

 

 

私は、日頃から社員に対して

 

 

 

 

ダメなことはダメ、

 

ってしっかり言うことも親切!

 

 

 

 

と話しているではないか。

 

己の発言と行動の完全なる不一致に自己嫌悪に陥った。

 

 

 

……………………。

 

 

 

と、自己と葛藤している間に、追い山は始まった。

 

若い3人組は、大きな声でしゃっべって我が物顔。

 

みんなもわざと知らん顔。

 

関わりたくないのだろう。

 

私も本音同じだと思う。

 

 

 

…………………。

 

 

 

気を取り直そう。

 

 

 

今日は、徹夜までして

 

山笠を観に来たのだから!

 

せっかくだから、

 

携帯のカメラで撮って帰ろう!

 

 

 

 

 …………………。

 

 

 

だが、そんなに世間は甘くなかった。

 

 

 

山が通る度にみんなが前のめりになる。

 

体のバランスが取れない。

 

しかも、みんな腕を挙げ、デジカメや携帯で撮ろうとするので、

 

後の人は腕やカメラが邪魔で綺麗に撮れやしない。

 

  

yamakasa2これが私のベストショット。


悲しいことに………、


前の人のデジカメが写ってる。


 


 


 


 


 


何かしっくりこなかった。


全ての山が通った後、急ぎ足で歩いてきた道を引き返す。


その足は、どことなく重たい。


ようやく照りだした朝日が、やけに虚しく感じた。


 


〓〓〓〓〓〓(博多山笠ノススメ)〓〓〓〓〓〓〓

一度は観た方が良いが過剰な期待は禁物である

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