これは昨年8月のことを書いています。


「うめさん、HCUに戻ってきましたよ。」

という看護師さんの声で目が覚めました。

麻酔で意識を失って次に起きた時には終わっているので手術なんて恐くない…と聞いてはいましたが、本当にあっという間に終わったと言う感じでした。

目が覚めたとたん異常なほどの寒気が襲ってきて、体がガクガク震えだし、歯はガチガチとすごい音を立ててどう頑張っても口を閉じることができませんでした。

それを見た看護師さんが電気毛布を持ってきてくれて体を包んでくれました。

枕元にいた夫から

「時間がかかったけど終わったよー」

と言われ、足元に目をやると母と妹が立っていました。

母はとても怯えたような顔をしていていました。

母はもともと砂漠に生息する草食動物のような人なのです。

何かあるとすぐに動揺して、プルプルと震えて小さい体がますます小さくなってしまうのです。

私には何も話しかけることなく、隣に立っていた妹に

「まさかこんなことになっちゃうなんてねぇ…」

と小声で言ったのが私にははっきり聞こえました。

こんなことってどんなこと???もしかして予想していた通り腹膜播種でもしていて、手術はうまくいかなかったとか??

そういえば夫も「手術は無事に成功したよ」とは言わなかったよなぁ…

これは本当にまずいことになったと思いました。

毛布のおかげで少しずつ寒気はなくなり、だいぶ落ち着いたと思ったら、主治医のN先生がいらっしゃいました。

先生から

「癒着がひどくて大変でしたー」

「取れたもの見ますか?」

と言われ、ちょっと恐ろしいけど見てみようと頷くと

「これです。とても大きいです。」

と、ジップロックのようなファスナー付きの袋に入ったグロテスクなブツを両手に持って見せてくれました。

まさかビニールのような袋に入っているとは!!しかも二つ!!

「今晩はここで寝てもらい、明日は早速歩いてもらいますよー」

「歩いてトイレに行けるようになれば尿管が抜けるので病室に戻れます。頑張ってね。」

と言って、先生は去っていかれました。

あのグロいものは確かに内臓だった。ということは、手術では一応取れたと言うことなのかな。

しかしあの母の異常な様子は看過できないし、きっと何か手術中に問題があったに違いない…と私は完璧に疑心暗鬼になっておりました。



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