これは昨年8月のことを書いています。


体が温まってくると少し冷静になりました。

意識を自分の体に戻すと、痛みはそれほど感じませんでしたが、尿管が何とも不快で、鼻に刺された酸素の管も気持ち悪く、この状態で明日の朝まで過ごすのはとてもツライと思いました。

足には血栓予防のマッサージ器のようなものが巻かれており派手な音を立てているし、腕に巻かれた血圧計は数分に一回自動ではかれるようになっているようでこちらも恐ろしい音を立てていました。

少し経つと父と甥っ子(妹の上の子)が入ってきました。

甥っ子は

「上野の回転寿司でお昼食べてきたけど移動している間にまたお腹空いてきた。」

と言って、そそくさと父と二人で地下の食堂まで食べに行きそのまま帰ってしまいました。

何をしに来たのか…

妹は

「取ったもの見せてもらったけど、ウズラの卵みたいなのが二つあって、先生に何か聞いたら卵巣って言われた。」

「卵巣も取っちゃったんだー。取らなきゃよかったのに。」

と言って、「私たちがいたら落ち着いて寝られないだろうから帰るね。」

と母と連れ立って帰っていきました。

結局母からは何も話しかけられることはありませんでした。完全に怯えきっていたな…

夫と二人になると

「うめちゃんが今晩はHCUで過ごすから、病室に僕だけ泊ることはできないみたい。」

「面会時間ギリギリまでいて、そのあとは今日は家に戻るね。」

と言われました。

私は会話もあまりする気にならなかったし、ここにいてもらっても意味がないと思ったのですぐ帰るように促したのですが、夫はギリギリまでいると言い張って結局その日は枕元にずっといてくれました。

麻酔が切れてきたのか痛みはだんだん激しくなり、我慢できなくなると手元にある硬膜外麻酔のボタンをプッシュしました。

プッシュすると痛みは軽減され楽にはなるのですが、この麻酔のせいかいきなり嘔吐してしまい、横に座っていた夫もビックリ。

気分が悪いとか吐き気が襲ってきたとかそういう前触れはほぼなく、いきなりコポっと出た感じなのですが(汚い話ですみません…)、胃の中は空っぽなはずなので何が出たのか私にもわかりませんでした。

夫がすぐに看護師さんを呼んでくれたのですが、忙しいのか濡れてしまったシーツをサササっと紙で拭いて、そら豆のような形をしたトレイを置いてすぐ去っていってしまいました。

これを皮切りにだんだんつらい状態になり、長い長い夜がはじまりました。


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