この話は以前に書いたのでしょうか。書いていないというつもりで話を進めてみます。この写真はある韓国時代劇に登場するたちの悪い側室の横顔なのですが、なかなかの美人ですね。しかし今回のポイントは顔ではなく、「耳」にあります。以前、ネット上で、耳たぶのあまりないこうした耳を「朝鮮耳」と呼び、韓国人や朝鮮人と日本人を見分けるポイントだという投稿がありました。実際には韓国人や朝鮮人というのは国籍を表すものであり、耳たぶで国籍を見分けることなど不可能な訳ですが、反韓を自任する人たちの中にはこうしたことに血道を上げる人がいます。
日本列島には長い歴史の間に数知れぬ朝鮮人が移住して来ているので、もはや朝鮮人の子孫かどうかも定かでなくなっている半島系の人たちが沢山います。そうした人たちの耳を見て、お前ら韓国人だ！とののしってどうするのかと思うのが、まともな人間の神経ではないかと思います。
実際、この投稿に対して、「自分の知る限り渡来人の子孫ではないのだが、自分もこういう耳をしているという人たちから、迷惑だから取り消して欲しいと。」いうコメントが相次ぎましたが、投稿者は頑として聞き入れません。「一部迷惑をこうむる人がいるかも知れませんが・・・」と、一向に持論を引っ込めようとしないのです。
これが、「素晴らしい韓国人」特有の耳だという記事なら問題ないのですが、要は韓国人は劣等であるという前提の元、劣等民族である韓国人を見分けようという提案なのですから、箸にも棒にもかからない訳です。私は日頃反韓であることも忘れて、「一人でも迷惑だと言う人がいる以上、こうした投稿は止めるべきだ。あなたにそんなことをする資格は無い。第一、韓国人がいろいろな耳の形をしていることは、ドラマを見ただけで分かることだ。」とコメントを寄せたのですが、動じる気配もありません。しまいには私の方が怒り心頭に達して、「あなたはただのオタクです！」と書いたところ、どうやら先様からブロックされてしまったらしく、以後この人の投稿を見かることはなくなりました。
他にも、脛の長さと太ももの長さの比率から韓国人を見分ける方法を提案する人とか、実にくだらない方法で韓国人を貶めようとする変質的な人は後を絶ちません。それが共通して、韓国人は劣等な民族であるという共通認識に立って、民族差別をすることを前提として行われているのですから、文明国日本？の一員として、実に恥ずべきことです。
他によく見かけられるのが、韓国人は犬を食べる野蛮な民族であるという誹謗中傷です。あんなうまくもないものを食べてどうするのかなあ、というのが個人的な感想ですが、これもまた、韓国人は野蛮な民族であるという絶対的な前提があり、その材料として犬料理が使われている感があります。外国人から見れば、クジラを食う野蛮人が犬を食う野蛮人と内輪もめしているようにしか見えないのではないでしょうか。
韓国人は日本人を見下し、中華秩序を乱す野蛮人だと見なし、日本人は日本人で韓国人を犬を食い人糞を口に入れる野蛮人だと見なす、奇妙な近親憎悪が続いています。それはもはや理屈で解決できるレベルを超えてしまっていますね。お互いに相手に向かって、「お前の母ちゃんでーべーそー！」と罵り合っているような気がします。もう少し上品な言い方をするなら、「バカ！」「バカって言った方がバカだ！」「バカって言った方がバカって言った方がバカだ！「バカって言った方がバカって言った方がバカって言った方がバカだ」・・・・・程度でしょうか。
