umigameです。オセロやってます。
思ったことをそのまま書いているので雑多ですが、なにか参考になればうれしいです。
カテゴリは機能してないです
Twitter:umigame_p

はじめに


有益そうな記事一覧(気が向いたら追加していく)

ソフト
edaxの使い方

序盤研究
・黒番
飛び出し


・白番
シャープコンポス
d8コンポス
ライトニングボルト

・叩き台
 白番斜め


個人的メモ(非公開)

Androidアプリ「droidピースケの終盤練習」より白番。引き分けは負けとします。



1


Twitterにも貼ってたくさんの回答を頂きましたが、なかなかの良問だと思います。
初めて見たよ!って人は是非考えてみてください。腕に覚えのある人ならば読み切るべき局面でしょう。
下に解説があります。









































2


正解はg3でした。
不正解の手にもそれぞれ学ぶところがあるので順にみていきましょう。

まずはg2から。これはいわゆる予約ストナーで、黒がどう応じても上辺でストナーが成立します。
これ自体も重要な手筋なので、特に級位者の方は下図で確認してみて下さい。

7


きりがないので細かい分岐は省きます。
予約ストナー成立で優勢かと思いきや、黒はg3と応じます。白は当然f1とストナーを仕掛けますが、ここで黒f2と進めるのが冷静な好手(下図)


3


ポイントはb8~g3のCラインで、これが一色なおかげで白a1→黒h1が強烈です。(細かく言うとh2が打てないのでa1と取らざるを得ず、h1 or g1で負けます)(上級者向けにさらに細かく言うと…やっぱ割愛)
というわけで初手g2は失敗します。

初手g2の失敗の原因はCラインでした。
次は初手f2を考えてみます。黒の応手はf1が必然です。ここでg2と打つとg3と応じられ先ほどと同じ失敗(Cライン一色でh2に打てない)を繰り返すことになります。というわけでg3一択です。


4


自然に進んだ上図を見ると、黒g1で中辺を稼げるのが大きく、引き分けとなります。
石の返り方も単純でやさしいカウンティングなので、ぜひ初手から数えてみてください。

というわけでf2も(引き分け)負け。どうやらシンプルに上辺を攻めるやり方はうまくいかなさそうです。

白の強みである右上がりの対角線(ブラックライン)に注目しましょう。終盤ではライン通しは強力なプレイになることが多いです。
大昔の記事で書いたんですが、ラインの通しは空間が狭くなってくるほど有効になります。(今読み返すとまとまりがなくてあまりいい記事ではないですね…この頃はごく一部の身内向けに書いていたというのはあります)
というわけで上辺をあてて取らせてからXに打ちましょう(下図)

5


こうなると黒はラインの切りようもなく、成す術がありません。
これで圧勝に思われますが、実は落とし穴があります。
黒は上辺を取ってくれません。f1に対してはf2!(下図)


6


こうなると白a1→黒g3...となり、b2の一個空きが最後まで逆偶数として機能します。
2行の中辺が一色なのがポイントで、終盤ではこうした中辺一色を利用した逆偶数が登場することがとても多いです。
これは高段者レベルでも読み落としがちじゃないでしょうか。事実僕は読み落としていました…うっかり。

というわけで消去法でもうg3しか残ってないわけですが、これが正解です。
先にg3に打ってしまうことで、黒がCラインを活用しにくくなっていることがポイントと言えるでしょうか。
ただ、この後も少しだけ注意点があります。


8


上図でラインが通っているからといってg2と打ってしまうと、f1!という強烈なカウンターがあります。やはりここは先ほどの手筋に忠実に、f1g1と交換して狭くしてからg2と打つのが正しいです。
今回はf1f2に対してa1と取って問題ないのもポイントです(下図)。


9


a1と打ってもb2を温存できません。

以上から、問題図はg3h2f1が正解でした。



ここからは終盤手筋一般の話です。主に中級者くらいまでの人に向けて書きます。


解説中でいろいろなこと、ラインとかCラインとか中辺とか…が全部「手筋です」とか「よくあります」みたいな風に言われていて、一体いくつ覚えればいいんだ!と思った方もいると思います。

安心してください。
実は、終盤で意識することというのは、「ライン」「Cライン」「中辺」が大部分です。
もちろん、それぞれにいろいろな活用法があったり、いくつかの要素が絡んだりしますからそんなに単純じゃないですが、ほとんどがこの3つに関係する手筋です。
(補足として、辺まわりにももちろんポイントはたくさんあります。しかし、これはみんなが気づく当然のものが多いので、あまり「巧い」感じはしないように思います。典型的な偶数形と連打形を知れば十分でしょう)

だから、皆さんが新しい手筋に出会ったときは、その手筋が「ライン」「Cライン」「中辺」あるいは「それ以外(少ない)」のどれに分類されるかを意識することが大切です。
「Cラインにはこういう使い方があるのか~」とか「中辺をうまく使ってるな!」とか。

ちなみに「それ以外」というのは問題図からg3h2g2f1!のような手のことで、このような上のどれにも分類されないものは少ないです。(すごく細かく見ると「ライン」の影響があるのですが)
これはそれぞれ経験して身に着けるしかありません。

この3つと、あとはこのブログからで恐縮ですがこのへんを理解しておけば、終盤のかなり多くの部分が理解できるようになります。

実際、私自身も終盤で何を意識しているかといえば、「ライン」「Cライン」「中辺」の活用を意識することで局面の特徴を掴もうということです。
これらを上手に活用できる人が、いわゆる終盤が巧い人になるんじゃないかと思っています。
(そうはいっても、カウンティングなどの基礎体力的なものは必須ですけど。問題図で初手f2が勝てないことはカウンティングなしではわからないと思います。)




終盤の秘訣をばらしてしまった…みなさんが終盤が強くなりすぎて勝てなくなったらどうしよう…笑




実は一時期オセロの終盤の本を電子書籍で書こうと思ってた(というか書き進めてた)のですが、権利関係がめんどくさそう(と勝手に思い始めた)ということと、

第3回グロービス・トライボーディアン日本選手権優勝

でおなじみの佐谷七段が出版社からオセロ本を出すようなのでそれに期待して中断しました。
私の本の内容としてはこういう視点(+αとしていくつかの「辺の手筋」と「巧くはないが稼げる形」)を導入してから具体的な終盤手筋について俯瞰していくものにしていたのですが、公開する予定がなくなったので構想だけ記事にしてみました。


おしまい

初戦で負けてから7連勝でした!!!!
名人戦は通常7回戦なので実質全勝優勝、実質名人ありがとうございました。

最近オセロ教室の先生もやっているので棋譜の解説はそっちでやろうと思ってたのですが、あんまりブログの更新頻度が落ちるのもアレなので今回は普通に更新します。

今回の名人戦で感じたこととしては、一番は若い世代の躍進ですよね。
自分は今まで上の世代を追いかけてきたつもりですが、ここにきて下の世代に追い抜かれる側に回ってきたのかなと思います。
上下の天才につぶされて谷間の世代で終わってしまうのもつまらないですし、もう少し頑張らないと…と思った名人戦でした。

あと、今回は序盤研究の情報戦的な側面も感じました。有名強者が新しい作戦を採用する場面を多く見かけましたし、相手としてはそれを知っていればだいぶ有利になります。この傾向が続くなら情報戦になっていくのかなと。
そういう意味でも序盤知識がオセロ界トップクラスに豊富な清水新七段が優勝したのは象徴的といえるかもしれません。おめでとうございます!


ここからは自分の試合の簡単な振り返りですが、先述の情報戦的な側面を意識して、なるべく皆さんの不利益にならないように対戦相手を伏せて試合順を混ぜて書きたいと思います。
めんどくさいので多分次回あたりには普通の更新に戻っている気がします()

自分の手番だけ書いておきます。

白番



2


ローズはいつもなんかハメられるんじゃないかと思って怖い。この試合は先に相手のbookが切れたようで安心したが、気が緩みすぎて甘い手を連発してしまった。黒の敗着はb1で、ここはc1とつけるべきだった。b1のようなC打ちは一瞬手を稼げるが、結局辺の形を重くしてしまいトータルで損になることが多い。今回も(この局面からは少しわかりにくいが)左上に連打形を作られてしまったことで白の勝ちがわかりやすくなってしまっている。

黒番



1


41手目、あまり時間を使わずに打ったg8の手が敗着。連打形なので取りたくないが、相手に取られたときに手損が大きいと判断した。しかしやはり形が重い。正解はa6。これなら相手にc8を取られたときに斜めが返るのが大きかった。この構想を実現するのがg8しか見えてなかったのは視野が狭い…敗因は少し前の局面で詰まれるんじゃないかと思って慎重に読み時間を使いすぎたことな気がする。
終盤はちょっとだけおもしろい粘り筋が見えたので打ったが、相手が冷静だった


白番



3

このローズは自分も昔研究していたのである程度知識があった。黒の敗着はa4で、次の白a3が強烈。以降は白の要求通りに試合が進んでしまった。ここは左辺の活用は厳しいのでg3などと打って相手に何かしてもらうという辛抱の局面だった。しかし、そもそもこの定石は白に正しく受けられるとだいぶ苦しい感じはする。終盤は記憶が怪しいので棋譜が違ったらごめんなさい。

白番



4

コンポスから自分の経験が多い展開に。この定石は無理に一色の山を作りに行っても嬉しいことは少なく、この試合もh5の手に無理があった。b5から無難に進めれば互角の局面。以降は相手の方の勘違いがあったようで快勝。終盤は記憶が怪しいので棋譜が違ったらごめんなさい。

白番



5

シャコンにたいして優秀な引き分けで受けた。ただ、この引き分けは評価値上優秀だが、どうも白の形が打ちにくく自分の勝率はとても悪い。何か新しい受けを模索するべきだろう。
この試合も相手の研究から外れて有利になるもののそれを維持できない。白からb2に打って右辺のストナー形と下辺を捨ててしまうのがよくある最善の手筋なのだが、そう知っていてもどう読んでも優勢に見えずに今回も決断できなかった(36手目でc7h5b2、あるいは42手目でb2からが正しい構想)。黒の敗着はe8で、冷静に見るとg8のほうが優れている。実戦の黒は先に下辺を捨てないと逆偶数が成立しない形になっていて、流石に足りない。拾った試合だった。

黒番



6

飛び出しからスタート。f8で知らない形になった。斜め取りは評価値では弱いので対策が甘くなりがちで逆に強い(謎)。以下は互角に進めるが黒のe8が明らかな悪手。ここでg2の手はa5と切られた後右上を取らせてる間左辺で手を稼いで…微妙だな~と思って、あまり考えずe8に打ってしまった。黒c8の後にc1b1の交換を挟まれていたら、実戦と同じ手順でg7のあとに白g2!で試合が終わっていた。白は上辺の交換をしなくても黒a6の後b4から自然にラインを通す構想で勝っていたようだが、試合の流れでは見えにくいかもしれない。やはり上辺の交換で簡明になることを見逃してしまったのが敗因だろう。
終盤の黒b2は石損。g7を打ってからb2でラインを通したほうがいいようだ。その場合白b1からラインを切る手が残るのが気になって実戦の手順を選んだが、先につぶせばいいらしい。(49手目から参考:G8H8B2A1A3A2B1)。

黒番



7

いつもの(?)たまプラから。白のこの変化は昔は暗記していたが、今回は記憶も怪しく、最善はなかなか黒が難しかった覚えがあったので21手目で変化で返してみた。
以降は正直終盤までお互い悪いところがなく(石損はあるが人間には判定不可能な差だと思う)、進んでみたらたまたま黒わずかに勝ちの局面になっていたという試合だった。会心の一局というよりは運がよかった。
黒のa6の手だけはちょっと見るところがあるかもしれない。実戦の展開で白が手損を避けるためにはb7のブロック攻めしかないが、それだと黒がb2から下辺と左辺を固めてしまうので難しい局面になっている。かといってa7と取ると形が重くなるので、このa6で黒は左辺をさばけるのだ。

白番



8


金魚から黒が変化。数日前にオセクエで見かけた変化がおもしろそうだったので採用してみた。相手も知らなかったようで、以降は読み合い。
26手目では直接c3に打つ手とh5h2c3と打つ手がある。部分的な捌きは後者が勝るが、後者の場合将来のh7の余裕手と、さらに将来白がd8に打つ&黒がh1の隅を取るという条件を達成した時にg8h8g7と進めることでe8を一個空きにする手順が脅威となる。一方で右辺をこのままにしておけばh7はあまり脅威ではないし、右辺はむしろ白の強みとなる。こうした理由から長期的な形の良さを優先して直接26手目c3としたが、よく読むと後者の部分的な捌きで黒は次の構想に困るようだった。大局観だけがオセロじゃないという教訓だった。
a5は好手。ここで手拍子でg1と取る必要はなく、黒が上辺を取れば白g2でゲームオーバーなので、ある意味でg1は白の余裕手である。
実戦はこの辺りからお互い一分を切っていて、終盤が荒れた試合になったが、最後は運よく勝っていた(盤面が勝っていなくても59手目で針落ちだったが)。


全体を通してそんなに悪くなかったんじゃないでしょうか。終盤時間が足りなすぎたので、もう少し配分を意識してもよかったかもしれません。



以上です。ちなみに翌日と翌々日はわざわざ観光のためだけに来た大学の暇人と観光をしていたのですが、楽しかったのでまた行きたいです。神戸牛も有馬温泉も最高でした。

↑このページのトップヘ