白番。実は勝ちはないんですが1か所だけ勝ちの目を残す打ちかたは?

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解答はいつも通り下のほうに。今回はちょっと先まで読まないとダメな手が何でダメなのかがわからないかも。ちなみにこれは僕がたまたま観戦していた試合で、僕はわかってなかったです。


























正解より先に不正解の手から
オセロが強めの人はG8に目が行くと思います
以下H8H6となると…

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黒G7では右上が連打になってしまいます!
こうなれば白勝ちですが、これには罠があります。
黒はH8ではなくH6!以下白は右上を連打するのが必然の流れで、G1H8H1B3G7と進みます(実はH6でなくてB3からでも同じ進行になります)


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これは偶数理論の形ではありますが、黒がA5あたりから進めて2行や7行をズバッと稼いでいくことで足りてしまいます。右辺下辺を黒がおさえている関係で確定石勝負で簡明になってしまうわけですね
というわけで初手G8は確定石勝負で負けて紛れがありません

なので、正解は初手H1です。
以下H6G7!

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これで右下3個空きに先着しながらG1も白が打てます。(実は今回はG7でなくG1でも全く同じことになるのですが、こっちのほうが大事なので省略)
自然に進んで…

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初手G8の手順と比べると下辺が白の石になっている点で得をしているのがわかります。
この図で同じようにA5から確定石勝負を仕掛けるのは黒負けになります。
B1C1C7とやれば細かく黒勝ちですが、さっきよりだいぶ難しいでしょう。

ちなみに、右辺まで取りたいと欲を出すと失敗します。
初手G7にはH8H6G8H1G1B3と進むのが必然。

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観戦時の僕はこれで右辺確保していいじゃん!と思っていたわけですが、ここでC1!が強烈。
白はB1と取るよりほかありませんが…

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これで黒はB2を余裕手として確保できました。
とはいえ実はここで即B2は12石損の分け着で、最善はA5などで先に左下を埋めてからいいタイミングでB2とちょこっとだけ難しいのですが、まあ落ち着けば簡明な黒勝ちになります。
というわけで右辺まで確保しようとすると欲張りすぎになってしまうわけです。


解説した手順はすべて右上2個空き+右下4個空き+B3の合計7個空きを埋めているのですが、その際に「右辺と下辺方面での石の確保」と「左側で黒のきれいな捌きを与えない」ことを両立しなければいけないことで難しくなっています。
この2つがトレードオフ、つまり「あちらを立てればこちらが立たない」状況になっているという一般的な理由は特にないように思うのですが、実際はそうなっていることがわりと多いのは不思議ですね。