昨日のニューイヤーズカップは全勝優勝でした。
すっかり新年の挨拶をしそびれていましたが、今年もよろしくお願いいたします。

昨日の実戦から重要だと思う手筋を一つ。
オセロ教室ではちょっと触れたことがありますが、そのときは軽めに流してしまったかな。
中~上級者向けです


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黒番。今回は勝ち手順は複数あって問題ではないのですが、左上に手筋の一手があるので考えてみてください。













正解はA3

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左上の形だけ見るとこれが手筋です。
以降では白の応手を左上だけに限って考えて、どう進んでも黒が満足であることを確かめます。

まず白がA5と対応してきた場合

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多くの場合ここでA4が好手になります。白がA2と取ると…


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左上がいわゆるブラックホール連打形(あるいはラグーン形)になります。自然に左辺がウイングになるのであとはうまくウイング攻めさえできれば勝ち確定です。

ただ、実は今回はちょっと例外というか、H1に謎の白石がいるためちょっとこれだと勝てないです。
(これは単に問題が悪いんですが、このくらいの例外があってもA3は十分強力だよ~ってことで…)


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その場合はA3A5まで決めてから他のところ(今回はG8)に打っても大丈夫です。
左上に白の手ができたのが気になるところですが、白が左上に手を付けた瞬間逆偶数になるので問題ありません。
黒は好きな時に(今回ならA2~G8のCラインが切れたときに)A4を放出して連打のプレッシャーをかけるだけで勝ちです。


A3に対してA4と対応してきたらどうでしょう

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これはB2が手筋のX打ち


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左上の空きマスが分割されたことで、黒から偶数空きに手を付けたにも関わらず手どまりを打てます。
しかもA5の一個空きを温存しての逆偶数まで狙える形になり、はっきり勝っている形勢です。


他の対応はというと、白が左辺を犠牲にして偶数で頑張るB2くらいでしょうか


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しかしこれは実質左辺をタダでくれたようなもので、これは黒が儲けてるのは言うまでもないでしょう。
A4orA5でラインも切れるので怖いところがありません。


白A2の対応も同じです

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黒としては普通に隅をとれば満足。
また、今回はうまくいきませんがここで黒A4という手もあります


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これもブラックホール連打狙いですね。
ただこちらの場合A5と取らせた後B7に打てないということが多く(これはたまたまではなく、一連の手順から必然です)、うまくウイング攻めできるかは下辺との兼ね合いなどがあります。
まあ、ただ隅を取るだけでも十分お得ですので、欲張りすぎはよくないかもしれません。


以上、左上の白の対応を全部見てみました

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この手に白が対応すると形が悪くなってしまって、逆偶数や連打形という試合を決めかねない形を与えてしまうことがお分かりいただけたでしょうか?
かといって左上は3+2個空きで白から手を付けざるを得ない…となると、皆さんもこの局面がだいぶ黒良しに見えてきたんじゃないでしょうか


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この左上六個空きでのA打ち、ぜひ使ってみてください。
最近手筋の名前に関して起源主張しすぎている感あるので、これは誰かに譲ります(謎)