書こう書こうと思いつつちょうどいい問題図が思いつかなかった手筋。
先日オセロクエストでこれだ!という局面に出会った(正確には知っていたのを思い出した)ので忘れないうちに更新。
出だしからわかる通り手筋というにはだいぶレアケースですが、二年に一回くらいは見る気もします。オリンピックより頻出。


白番


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わかる人には手順もわかりそうな局面。
黒がG6と打って壁を破った局面ですが…?





















失敗例から見ていきましょう。
失敗例はG5。以下F1H6A2と進んで…

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ここで白には良い手がなく、かなり苦しい形勢になります。
ポイントは黒のF1がかなり強力な手であることで、直前の黒G6はこの手を狙っていたわけですね。

問題図再掲

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とはいえF1を防ぐ手はパッとしないような感じがしますが…

正解はE1!

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当然黒はD1と応じます


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この一見謎な交換を入れてからG5に打つのが上辺の正しい捌きかた。
以下F1H6A2と失敗例と似たような手順で進むと…

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失敗図との違いはD1とE1が埋まっていることだけですが、ここでC1!が好手
以下B1に対してF2の手が打てるのが先ほどとの違い

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A7~G1のCラインと併せてこれで一手稼げているのがおわかりいただけるでしょうか?
ポイントは二つあって

①このF2の手がCラインと併せて一手になっていること(おまけにCラインがかなり切りにくい!)
②先にE1D1の交換をいれないとF2に打てるようにならないこと

です。②に関してはもう一回失敗図を見てみましょう

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ここからではもうどうやってもF2を狙えないことがわかるでしょうか?
今からE1D1と打ってもE2が白石になってしまいます!

オセロは後まで選択肢を残しておくのが基本で、問題図ではE1D1の交換を保留したくなるのが自然な感覚です。
しかし、今回は一見選択肢を残したように見えるE1D1温存が、実は白のF2という選択肢を消してしまっているんですね~。
このような現象は後からE1D1では斜めが返らないとき(=失敗図)にはままあります。
だいたいの局面ではそれほど致命的でないというか、そうはいっても交換を温存したご利益があるのですが、今回はそれが全くないという珍しい例でした。

ちなみにオマケとして、成功図のCラインはほんとに切りにくいCラインになっていて


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実戦は成功図からこんな感じで勝ちました(ドヤァ)
…まあ最後はただの自慢ですが、問題図からCラインまで見える人はなかなかいないのではないでしょうか?
(とはいえCラインが切れていたらA3A7B7などで戦えていると思うので、それはそれで問題ないとも言えますが。)


というわけで珍しい交換を先に挟むタイプの手筋でした。
この交換はソフトはよく見えていて、解析していて謎交換を推奨されるときはけっこうこのパターンがあると思います。