2010年11月07日

鬼泪山山砂採取に関する審議会の報告

マザー牧場と鹿野山神野寺のある鬼泪山の国有林から山砂を掘削し、山を大規模に削る計画があることはご存知だと思います。
この問題に対し、千葉県は土石審議会を開催し、専門家を集め検討してきましたが、下記記事の通り審議会としては採取を認めないという結論に至ったということです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20101106/CK2010110602000053.html

国有林の山砂採取については「公共性が非常に高く、県の発展に資する事」が採取の条件でしたが、審議会では
1 公共性が高いと認められない
2 貴重な天然資源であり、採取の許可に関して、すぐに結論を出せないものである

という理由で許可できない、という結論に至ったとのことです。
この結論は、水資源や環境アセスなど、多角的に検討した結果であるとしています。

山砂の採取に関しては、元東京栄養大学教授の佐久間充氏が、保健医学の立場から、山砂採取によって引き起こされる様々な問題について、指摘してこられました。
http://www1.cnc.jp/danpukaidou/

今回の結果では、山や森といった自然環境の価値についても、一歩踏み込んだ内容になっています。
この山砂の採取の請願は、当然ですが、さほど多くはない建材業者の収益が目的です。つまり、採掘権と公共性についてのバランスを見たときに、採掘の結果による公共性よりも、現状のまま保安することの公共性のほうが高いと判断したと考えられます。
山や森といったものの公共性については、権利を持った一部の人間が、単純に資源として利用するだけではなく、今後は公共財産として、多角的に、その価値や役割を考える時代になっているという全世界的な流れに沿ったものであると思います。

今回の不許可の理由としては、地盤の隆起や水資源との関連性は明示されませんでしたが、現地では数センチ単位での土地の隆起や、近年、井戸水の水位が下がっていることが報告されています。
水に関しては、工業用水として沿岸部分に供給されている事を考えれば、南房総地域の森林や山砂による保水力については、調査が急務であるとも思われます。
森林に関しては保水力の定量化について研究した成果が、既にありますので、そうした成果を実際の現場で生かしていくべきであると思います。

また、採取のあとは原状復帰が義務付けられ、植林などをしていますが、うまくいっている場所はほとんどありません。そうした場所が不法投棄の温床になっているケースもあります。植林が失敗し、現在荒地になっている部分についての修復など、業者が課せられた義務は、現在も果たされているとは言いがたい状況です。
http://www.youtube.com/watch?v=tI9m6-tOuAM
(参考動画)
この点について、県はどのように考えているのか、気になります。

景気の減退も後押しした感のある今回の結論ですが、この問題だけではなく、海や山や川といった自然環境そのものが、重要な資源であるという認識が一般化しつつあることは喜ばしいことであると思います。が、必要であれば、現在このような有限資源の採掘などで生活をしている人々の業種転換の支援なども、県は、念頭に置く必要があると思います。



umimorihito at 16:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

南外房環境クラブの学習会のお知らせ

環境学習会は「南外房環境クラブ」と名づけました。
出入り自由の気楽な学習会です。
気になるテーマのみの参加、でられる時だけの参加でOKです。
不定期開催なので、ブログで日程を確認してください。http://blog.livedoor.jp/minamistbo_c/

最初のプロジェクトは希少生物の生息調査と決まりました
http://blog.livedoor.jp/minamistbo_c/archives/1522429.html

12月18日(土)14:00- 
鴨川市コミュニティセンター小湊2F会議室(予定)
トウキョウサンショウウオとアカハライモリの生息調査のための検討会を開催します。
どなたでもお気軽にご参加ください。

umimorihito at 15:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)撮影・調査 | 鵜原

2010年10月30日

南房総で環境学習会を開催します

環境保全のためには、正しい知識が不可欠です。
今年6月から8月にかけて行われた勝浦市の環境学習会で身近な水を調査するワークショップに参加しました。
もっと学びたい! という声が上がり、講師の東京海洋大学名誉教授の大槻先生にお願いし、学習会をやっていくことになりました。
11月3日に打ち合わせを行い、どんなことを学びたいか、などの計画を練ります。

テーマは参加者が自由に設定し、サロンのような気軽な形で行います。
時間のある時だけ、また関心のあることだけ、自分の疑問を解決したい、などの時に、
気軽に参加できるようにしたいと思います。
参加されたい方は、下記にメールでお問い合わせください
umimorihito★gmail.com
(★を半角の@に変えてください)



umimorihito at 11:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)