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鉄路の響きを追って ~第二章~

JR九州、JR四国、JR西日本、JR東海を完乗し、さらにその先へ・・・

北海道(道東エリア)の鉄道

28 oct

北へ・・・2017夏 LI ~新得駅―新夕張駅~

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特急「スーパーとかち」4号は新得駅を9時32分に出発、北海道の背骨とも呼ばれる日高山脈を越える険しい区間に入ります・・・根室本線の新得駅から落合駅までの狩勝峠を越える区間はかつては日本三大車窓の一つに数えられる絶景が展開されていましたが、最大25パーミルの急勾配が連続する区間だったために1966年9月30日に全長5810mの新狩勝トンネル経由の新線へと付け替えられ、1981年10月1日に石勝線が開業し、新狩勝トンネル内に設けられた上落合信号場で合流するようになりました。

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新得駅~西新得信号場、新得駅を出ると大きくカーブしながら登り、全長330mの桜山トンネルと1683mの新得山トンネルを抜けて1966年9月30日に開業した西新得信号場を通過します。

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広内信号場~新狩勝信号場、最大12パーミルの勾配を雄大な風景を見ながら登ってゆきます。新狩勝信号場では札幌駅を7時54分に出発した帯広行き特急「スーパーとかち」1号と列車交換しました。また新狩勝信号場を出発して新狩勝トンネルに入り、トンネル内にある上落合信号場にて根室本線と別れ、石勝線へと入ります・・・

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串内信号場~トマム駅、串内信号場を出発してすぐに全長4225mの第二串内トンネルに入り、トマム駅には9時56分に到着。新得駅からトマム駅までの駅間距離は33.8kmあります・・・スキーリゾートで有名なトマム(苫鵡)ですが、トマム駅の標高は538mあり、北海道の旅客営業している鉄道駅では最も高い所に位置しています。

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ホロカ信号場~滝ノ沢信号場、トマム駅から占冠駅(しむかっぷえき)までの間ではホロカ信号場、滝の沢信号場、東占冠信号場を通過します。千歳線の南千歳駅と新得駅を結ぶ石勝線の本線は駅の数が8駅に対して信号場の数が17か所あり、人口の少ない険しい土地を貫いている事を実感させられます。

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東占冠信号場~占冠駅、占冠駅には10時10分に到着、トマム駅と占冠駅の駅間距離は21.3kmあります・・・

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占冠駅~清風山信号場、占冠駅から新夕張駅の間では清風山信号場、東オサワ信号場、オサワ信号場、楓信号場(かえでしんごうじょう)を通過し、占冠駅を出発すると全長3765mの鬼峠トンネル、966mの第三ニニウトンネル、262mの第二ニニウトンネルを抜けて清風山信号場に到着します。今回は清風山信号場で札幌駅を8時54分に出発した釧路行き特急「スーパーおおぞら」3号と列車交換しました。また鬼峠トンネル内にもかつては列車交換のための鬼峠信号場がありましたが、1986年3月3日に廃止されています。また清風山信号場を出た列車はJR北海道在来線では最長となる全長5825mの新登川トンネル、全長5700mの登川トンネルと長大トンネルを抜けます・・・

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楓信号場~新夕張駅、楓信号場は1981年10月1日に楓駅として開業し新夕張駅方面から乗り入れる普通列車がありましたが、利用者減少に伴って2004年3月13日に旅客営業は廃止されました。

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新夕張駅には10時34分に到着、占冠駅から新夕張駅までの駅間距離は34.3kmでした・・・

27 oct

北へ・・・2017夏 L ~帯広駅―新得駅~

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この先のルートもあるので、帯広駅からは8時51分発の札幌行き特急「スーパーとかち」4号に乗りました。車両はキハ261系気動車5両編成、札幌駅と帯広駅の間を1日5往復運転しています。

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帯広駅~柏林台駅(はくりんだいえき)

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柏林台駅~西帯広駅

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芽室駅(めむろえき)~御影駅

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芽室駅と御影駅の間には1966年9月28日に開業した上芽室信号場があり、「スーパーとかち」4号は6分ほど停車して、札幌駅を7時00分に出発した釧路行き特急「スーパーおおぞら」1号と列車交換しました。特急「スーパーおおぞら」は札幌駅と釧路駅の間を1日6往復運転されています。

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羽帯駅~十勝清水駅、羽帯駅と十勝清水駅の間には1965年9月30日に開業した平野川信号場があります。

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十勝清水駅~新得駅

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新得駅には9時31分に到着しました・・・
26 oct

北へ・・・2017夏 XLIX ~厚内駅―帯広駅~

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「スーパーおおぞら」2号の通過を待ち、新得行き普通列車は7時14分に出発しました・・・

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上厚内信号場~常豊信号場(つねとよしんごうじょう)、厚内駅と浦幌駅の間は18.4kmあり途中には上厚内信号場と常豊信号場がありますが、上厚内信号場は1926年8月1日から2017年3月4日まで上厚内駅として旅客営業を行っていました。

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常豊信号場~浦幌駅

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浦幌駅~新吉野駅、新吉野駅は1910年1月7日に下頃部駅(したころべえき)として開業しましたが、当駅近くの山桜が吉野桜に似ていたことから1942年4月1日に新吉野駅と改称されました。また新吉野駅では帯広駅を6時20分に出発した浦幌行き普通列車と列車交換しました。

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豊頃駅~十弗駅(とおふつえき)

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十弗駅~池田駅、かつて池田駅からは石北本線の北見駅までを結ぶ地北線が分岐し、1989年6月4日に第三セクター鉄道の北海道ちほく高原鉄道に転換されふるさと銀河線となりましたが、2006年4月21日に廃止されました。また十弗駅と池田駅のほぼ中間部には、1966年9月27日に開業した昭栄信号場(しょうえいしんごうじょう)があります。

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池田駅~利別駅(としべつえき)、十勝川支流の利別川を渡ります・・・

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利別駅~幕別駅、十勝川を渡りますがこの先10kmほどの地点で十勝川と利別川は合流します。

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幕別駅~札内駅(さつないえき)、かつて幕別駅と札内駅の間には1959年10月7日に開業した稲士別駅(いなしべつえき)がありましたが、利用者減少に伴って2017年3月4日に廃止されました。

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帯広駅には8時39分に到着、今回は帯広駅で下車しますが列車はこの先9時06分に出発し、終点の新得駅には10時01分に到着します・・・
25 oct

北へ・・・2017夏 XLVIII ~厚内駅~

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厚内駅の開業は1903年12月25日、北海道官設鉄道釧路線が浦幌駅から音別駅まで延伸した際に開業し、1905年4月1日に官設鉄道に編入されました。

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駅舎は開業当時からの木造駅舎が大切に使われています。1992年4月1日に無人化され、その後駅舎内に飲食店が出来ましたが、現在は閉店し駅の右側にあった入口も閉鎖されています・・・

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ホームは単式と島式の2面3線、舗装はされていません。駅舎側の1番線は上下両方向より入線可能で、列車交換時は下り列車が島式ホームの2番線に、上り列車が3番線に入線します。また6時06分発の芽室行き普通列車(土休日は帯広行き)と6時13分発の釧路行き普通列車は当駅始発となります。

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跨線橋から見た帯広方面と釧路方面。

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池田駅を6時10分に出発した釧路行き普通列車が7時04分に到着、乗って来た新得行き普通列車と共に釧路駅を6時26分に出発した札幌行き特急「スーパーおおぞら」2号の通過を待ちました・・・
24 oct

北へ・・・2017夏 XLVII ~音別駅―厚内駅~

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音別駅では厚内駅(あつないえき)を6時13分に出発した釧路行き普通列車と列車交換し、6時39分に出発しました。

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音別駅~尺別駅(しゃくべつえき)、周囲は相変わらず霧の中です・・・

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尺別駅~直別駅(ちょくべつえき)

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直別駅~厚内駅

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厚内駅が近づくと再び太平洋に沿うように走り・・・

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厚内駅には7時00分に到着しました。

23 oct

北へ・・・2017夏 XLVI ~釧路駅―音別駅~

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旅の折り返し、8月25日は釧路駅から苫小牧駅まで根室本線、石勝線、千歳線、函館本線、室蘭本線を経由して行きました。この旅のプランを考え始めたのは昨年夏で当初は根室本線を滝川駅まで乗って行く予定でしたが、昨年8月の台風10号の被害で東鹿越駅から新得駅までが不通となったので石勝線経由に変更しました・・・

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この日まず乗ったのは釧路駅を5時42分に出発する新得行き普通列車、キハ40系気動車1両による運行です・・・

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釧路駅~新富士駅、この日も霧の中のスタートでした。

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新富士駅~新大楽毛駅(しんおたのしけえき)、この列車は新大楽毛駅を通過します。

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新大楽毛駅~大楽毛駅

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大楽毛駅~庶路駅、大楽毛駅から庶路駅までの駅間距離は10.4kmあり、この中間地点には1966年9月27日に開業した東庶路信号場があります。

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庶路駅~西庶路駅

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西庶路駅~白糠駅(しらぬかえき)

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古瀬駅~音別駅(おんべつえき)、古瀬駅は通過します。古瀬駅を出た列車は白糠町と釧路市音別町(釧路市の飛び地)の境にある馬主来沼(ぱしくるぬま)を通り・・・

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雄大な太平洋の絶景に沿うように走ります。

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釧路市音別町、かつての白糠郡音別町の代表駅である音別駅には6時32分に到着しました。
21 oct

北へ・・・2017夏 XLV ~釧路駅~

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日本最東端の定期運行されている特急列車の停車駅である釧路駅の開業は1901年7月20日、北海道官設鉄道釧路線が白糠駅から延伸して来た際に、終着駅として現在よりも300mほど南西の位置(現在の幸町公園付近)に開業し、1917年12月1日に厚岸駅まで延伸された際に現在地に移転しました。

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現在の駅舎は1961年8月1日に改築、国鉄時代の雰囲気を色濃く残しています。

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駅前に保存されている蒸気機関車の動輪は1940年5月製造のD51形蒸気機関車467号機、1975年11月に廃車されるまでに小郡、水戸、深川、岩見沢の機関区に配属されていました。

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改札口と待合室、LEDタイプの発車案内表と自動改札機がある駅としても釧路駅は日本最東端となります。

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ホームは単式と島式の3面5線、2番線と3番線のホームは屋根が木製で、かつての繁栄を伝えています。

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札幌駅と釧路駅を結ぶ特急「スーパーおおぞら」は駅舎に接している1番線に入線します。

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駅舎とホームは地下通路で結ばれています。

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2番線と3番線のホーム上にある「釧路驛 湿原の鐘」、2000年1月8日にSL冬の湿原号が運行開始した際に設置されました。

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かつて炭坑の町であり、現在でも採炭が続けられている釧路らしく、釧路沖の海面下600mで採掘された石炭が鐘のそばに飾られています。

20 oct

北へ・・・2017夏 XLIV ~浜中駅―釧路駅~

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列車は浜中駅を14時36分に出発・・・

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糸魚沢駅~厚岸駅、別寒辺牛湿原の中を進みますが、この絶景も忘れられないものとなりました。

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線路と寄り添うように流れていたチライカリベツ川が流れ込む厚岸湖の風景がが広がってくると、厚岸駅までもうすぐです。

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厚岸駅~門静駅、厚岸駅を出ると今度は厚岸湾の絶景が広がります・・・

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門静駅~尾幌駅

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尾幌駅~上尾幌駅

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上尾幌駅~別保駅

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別保駅~武佐駅

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東根室駅~根室駅、屈斜路湖を水源とする釧路川を渡り・・・

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この日のゴールである釧路駅には15時51分に到着しました。

19 oct

北へ・・・2017夏 XLIII ~根室駅―浜中駅~

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乗ってきた列車は折り返し、13時33分発の釧路行き普通列車となります。今回は続けて乗って釧路まで向かう事にしました。

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日本最東端の駅、東根室駅には13時35分に到着・・・

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東根室駅~西和田駅、相変わらず霧の中を走ってますが、こんなのどかな光景も・・・東根室駅と西和田駅の間には1921年8月5日に開業した花咲駅がありましたが、2016年3月26日に廃駅となりました。

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西和田駅~昆布盛駅

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落石駅~別当賀駅(べっとがえき)

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根室半島の付け根を抜け、太平洋を望みながら走ります・・・

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別当賀駅~初田牛駅

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初田牛駅には14時12分に到着。

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初田牛駅~厚床駅

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浜中駅には14時35分に到着しました・・・

18 oct

北へ・・・2017夏 XLII ~根室駅~

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根室駅の開業は1921年8月5日、釧路本線が西和田駅より延伸した際に花咲駅(2016年3月26日廃駅)と共に開業しました。開業時は日本最東端の駅でしたが1929年12月27日に根室拓殖鉄道の歯舞駅(1959年6月20日廃駅)が開業して歯舞駅へ、1961年に東根室駅が開業して東根室駅へとその座を譲っていますが、有人駅と終着駅では日本最東端となります。

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駅舎は1959年8月改築、主要駅としての風格が漂う大きな駅舎で、夏休み中という事もあって駅舎内は多くの人で賑わっていました。

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入口そばの壁、根室駅が日本最東端の有人駅であると紹介されています。

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ホームは単式の1面1線、ここから普通鉄道の終着駅では最北端となる稚内駅、最西端となる佐世保駅、最南端となる枕崎駅まで、レールはつながっています・・・

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ホームの外側には側線がありますが、広い構内がかつての賑わいを伝えています。

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ホーム端にある「日本最東端有人の駅」の表示と、その先にある車止め。

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