特急「スーパーとかち」4号は新得駅を9時32分に出発、北海道の背骨とも呼ばれる日高山脈を越える険しい区間に入ります・・・根室本線の新得駅から落合駅までの狩勝峠を越える区間はかつては日本三大車窓の一つに数えられる絶景が展開されていましたが、最大25パーミルの急勾配が連続する区間だったために1966年9月30日に全長5810mの新狩勝トンネル経由の新線へと付け替えられ、1981年10月1日に石勝線が開業し、新狩勝トンネル内に設けられた上落合信号場で合流するようになりました。
新得駅~西新得信号場、新得駅を出ると大きくカーブしながら登り、全長330mの桜山トンネルと1683mの新得山トンネルを抜けて1966年9月30日に開業した西新得信号場を通過します。
広内信号場~新狩勝信号場、最大12パーミルの勾配を雄大な風景を見ながら登ってゆきます。新狩勝信号場では札幌駅を7時54分に出発した帯広行き特急「スーパーとかち」1号と列車交換しました。また新狩勝信号場を出発して新狩勝トンネルに入り、トンネル内にある上落合信号場にて根室本線と別れ、石勝線へと入ります・・・
串内信号場~トマム駅、串内信号場を出発してすぐに全長4225mの第二串内トンネルに入り、トマム駅には9時56分に到着。新得駅からトマム駅までの駅間距離は33.8kmあります・・・スキーリゾートで有名なトマム(苫鵡)ですが、トマム駅の標高は538mあり、北海道の旅客営業している鉄道駅では最も高い所に位置しています。
ホロカ信号場~滝ノ沢信号場、トマム駅から占冠駅(しむかっぷえき)までの間ではホロカ信号場、滝の沢信号場、東占冠信号場を通過します。千歳線の南千歳駅と新得駅を結ぶ石勝線の本線は駅の数が8駅に対して信号場の数が17か所あり、人口の少ない険しい土地を貫いている事を実感させられます。
東占冠信号場~占冠駅、占冠駅には10時10分に到着、トマム駅と占冠駅の駅間距離は21.3kmあります・・・
占冠駅~清風山信号場、占冠駅から新夕張駅の間では清風山信号場、東オサワ信号場、オサワ信号場、楓信号場(かえでしんごうじょう)を通過し、占冠駅を出発すると全長3765mの鬼峠トンネル、966mの第三ニニウトンネル、262mの第二ニニウトンネルを抜けて清風山信号場に到着します。今回は清風山信号場で札幌駅を8時54分に出発した釧路行き特急「スーパーおおぞら」3号と列車交換しました。また鬼峠トンネル内にもかつては列車交換のための鬼峠信号場がありましたが、1986年3月3日に廃止されています。また清風山信号場を出た列車はJR北海道在来線では最長となる全長5825mの新登川トンネル、全長5700mの登川トンネルと長大トンネルを抜けます・・・
楓信号場~新夕張駅、楓信号場は1981年10月1日に楓駅として開業し新夕張駅方面から乗り入れる普通列車がありましたが、利用者減少に伴って2004年3月13日に旅客営業は廃止されました。
新夕張駅には10時34分に到着、占冠駅から新夕張駅までの駅間距離は34.3kmでした・・・