2006年10月

2006年10月11日

第 618 投稿。

何がきっかけで、この blog を始めようと思ったのか、
思い出せないんです。
皆さんは、blog を始めたきっかけを覚えていらっしゃいますか ?

いろんなコメントをいただきました。
いろんなメール、時にはお電話もいただきました。

-Valor- というタイトルは、
もう何年前かも忘れましたが、
とても大切だった人からいただいた絵で、
犬の絵があるのですが、
その犬に名前をつけたくて。
当時、家の近くにチリの方が住んでいて、
ミーハーな両親はスペイン語の勉強に飛びついたんですね。
床に転がっている辞書でパラパラパラパラパラっと捲って、
好きな位置でピタッと開き、
その中で最も惹かれた単語を探しました。
それが、-Valor- 勇気という意味、でした。

その犬は、いつも「先」を見ていて、
ぴったりぢゃないか ! と思い、
Valor という名前にしたことを、記憶しています。
前に進みたい、という想いも相乗して。


第 1 投稿。
今見ても恥ずかしい(笑)。
あれから、2 年と 3 ヶ月が経ちました。
このタイトルにそぐわず、
私はどんどん臆病になる上に、
要らない鎧をガシガシ着込み、
弱さ故の強さをアピールし、
結果、この 2 年強で戻ることも出来ず、
先に進むことも出来ず、ただ、停滞するのみでした。
いや、少しは進んだかもしれません。
でもそれ以上に暴走と退行を繰り返してしまいました。

もうそろそろ、先に進まなければ、
本当の意味での -Valor- を手に入れなければ、
心からそう思う今だからこそ、
これが、この blog の最後の投稿になります。

最初は誰も見なかったこの blog も、
少しずつ、見ていただける人が増えてきて、
見る人を意識して、時にしすぎて、
もがいて、イヤになって、放置して、
また戻り、そしてまた描き始めた。
この blog が大好きです。
大好きだから、卒業です。

次は、これをもとにより良いものを生み出そうと決意して。
次がいつなのか、もしかしたら明日かもしれないし、
1 ヶ月後、否、1 年後かもしれない。
「日記」にして、すぐに立て直すかもしれませんが、
この、-Valor- はここが GOAL です。

読んでいただいた皆様、
少しでも何かお役に立てましたでしょうか。
もし、お役に立てたならば、幸甚です。
閉鎖はしません。
自分でも、時々見返したいので。
終わりと始まりを同時に迎えられる、
暁のデザインに最後に変えました。

ここまで書いて、やっぱり私は惜しくなってしまう。
書き直して、また -Valor- に戻るかも・・・と書きかけて
慌ててデリートキーを押す。
情けないけれど、これが今の私です。

さぁ、そろそろ終いです。
Valor、スペイン語で勇気という意味。
思い出した。
この blog を立てたとき、書き続けているうちに、
勇気の意味が解る日が来るかな ?
そう思っていたことを。
そして僅かながら、今、生み出したこの blog を卒業する勇気を持った。
2 年半に、意味はあった。
決して無駄ではなかった。

昨日まで在ったものが、今日からは無い。
そうして初めて人は失ったものの価値に気が付く。
「あなたは何度言ってもわからないの。
 でも、一度無くしたら心底懲りて直すの。」
その言葉、今、ようやく理解出来たよ。

ちっぽけな、本当に小さな勇気、
右手の拳の中にある、今にも消えそうな勇気、それだけで良い。
必要なものはそれだけ持って、私は、旅に出かける。

2 年半、ありがとうございました。
ここに来て頂いた皆様のご多幸を、心より祈念して。

una_linglag at 04:14|PermalinkComments(5)

2006年10月08日

すっげー夢を見た !

それはもう 10 年くらい昔の話。
私がまだ、厩舎に属していたころの、
元気だった頃の話。

ダイオスという芦毛の馬が私は大好きだった。
よくこのダイと馬房で一緒に遊んでいたものだ。

今日の夢はそこから始まる。

客が何やら激しく騒いでいる。

「つくばさんがーーーーーー!噴火したぞーーーーーーーーーーーー!」


表に飛び出すと遠くの空が赤かった。
そして夕焼けの空にマグマが噴射する。
昔、客で仲が良かった一人が、
「逃げよう。ここも時間の問題だ。
 俺の車に早く乗れ ! 」
と叫ぶ。

「だめよ ! まだ厩舎にはたくさんの馬が残っているのに ! 」
(美しい。。)
厩舎に戻ろうとする。
が、みんなに腕ずくで止められる。
かわいい馬たちが嘶く。
呼んでいる。
叫ぶ !

マグマが山肌を流れてゆっくりだが確実にやってくる。
客の手を振り解いて馬房に駆ける。
端から馬房のロックを外して自由にさせる。
そして最後にダイの馬房のロックを外す、
という瞬間にチャイムが鳴った。

「あー、そうだ。今日はオークションで落とした棚が届く日だ。」

そこで私は目が覚める。

una_linglag at 14:11|PermalinkComments(2)

2006年10月05日

手紙。

本当に、どうしようもない人なんです。
どうして差し上げたら宜しいかも、
私如きではただただ、右往左往するばかりで。
いいえ、彼が悪い訳では御座いません。
誰も悪くは無いのです。
ですから、私はより一層、胸がこう、きゅうと苦しゅうなるのです。
ええ、存じておりますわ。こんな話しを貴女に打ち明けた処で、
一体何の解決に成りましょう。
寧ろ、我が恥を曝すだけでは御座いませんか。
でも、私はこの想いを一人抱えることが出来ないのです。
ああ、貴女はこんな想いをしたことが御座いましょうか。
逢いたくて仕方が無いのに、いざ、御逢いすると成りますと、
今度は震えが止まらず、その場から逃げ出したくなってしまうのです。
どうぞ、愚かな女とお笑い下さいな。
それでも寝る前に一言、あの御方の御名前を呟くだけで、
私は如何ばかり、如何ばかり----------------------。

私なんかより人生経験も豊富な貴女様で御座いましょうから、
どうぞ、どうぞこの至らぬ私を御教授下さいませ。
これを、恋と呼ぶのでしょうか。
否、愛と呼ぶのでしょうか。



末尾には涙の跡が殘っていた。
ブルーブラックのインキが、蒼色に滲んでいた。
その手紙を丁寧にたたみ、
そっと火の元へやる。
燃え尽きるまでの数秒の刹那の美しさは、
何にも例え難いものであった。
女は、遠い目をしていた。


una_linglag at 20:36|PermalinkComments(0)

2006年10月03日

Lullaby

ららばいららばいおやすみよ〜〜
ぎざぎざはーとの
ダダダン
子守唄。

LaLa Bye
だとずっと思ってた。
Lullabyだったんだ。
Lullabyって子守唄って意味だったのか。。

una_linglag at 22:15|PermalinkComments(0)

2006年10月02日

凱旋門賞。

朝、VTR見た。
ディープインパクト。
FYI : http://keiba.yahoo.co.jp/directory/horse/2002/1/008/16/index.html
父、SS。
しかもマルイチ。

11戦10勝、勝ちすぎ。
うち1戦は2着。

凱旋門賞、結果、3着。
FYI : http://www.jra.go.jp/ensei/doc/cont_03/index.html

今朝のとくダネ!
誰かわかんないけど、下記コメントしたあなたに物申す。
「いやぁ〜〜それでもさ、たった一馬身だよ。よくがんばったよねぇ。


・・・・・・ハァ ?!

おいおい、ハナぢゃないよ、頭でもないよ、
ついでにいうけど、半馬身でもないわけよ。
イチバシンなのよ。ね?

一馬身も突き放されたら惨敗ですよ。
どうしようもない惨敗ですよ。
それをあなた、「たった」って、これにゃぁちょっと、
黙っちゃ居られませんよ。

確かに、ハイだったよ。
タイム 2.31.70
確かに、日本のケイバとはまったく違うよ。
日本独特のG1爆音拍手もなかったことだろう。
2400で2.31.70確かにハイ。
しかも、序盤からかかってた。
それも原因したよね。
だからこそ、「たったの一馬身」ぢゃないんだよ。
「一馬身も。」なんだよ。
わかってくれょ、この気持ちわかってくれょ、
あの検量所へ向かう武の背中、見ただろ?ねぇねぇ。
頼むよ、ほんとに。

あれは凹むよなぁ。。
昔、エンデュランスでレースをしたときのことを思い出した。
ハタケには「うけるくらいに体力ねぇな!」「運動神経ねぇな!」
と言われるアタクシですがね、
昔はあったんですよ。
体力も、運動神経も。。
ちょっと今日は馬漬けになりますが、
まぁいいや、自己満足突っ走りますわ。

今日も会社の先輩とこの凱旋門賞の話しで盛り上がったんですよ。
その先輩、渋谷のwindsでアルバイトしていたことがあって、
それからケイバが好きになったらしい。
そこでどのシーンが好きだったかみたいな話しを、
例によってアタシが一方的にべらべらと話していたわけです。

■u-naが好きなケイバシーン
ナリタとアマゾンが一緒に出た有馬記念。
確か、多分、1994年の12月25日、第39回有馬記念。
http://www.nikkankeiba.com/jra50/43/43.html
ナリタが勝ったことにすごいと思ったわけではなく、
あの4角でほんとに、音もなくってこういうこというんだよね。
ナリタの隣にすぅっとアマゾンがぴったりつけた瞬間のあのぞくっとする感覚!
たまんない。こう、一言で表現するならば、
「刺客、現る。」みたいな。
静かに忍び寄り、後ろからさっと横一文字に首を斬るかの如く。

■名勝負
いやぁ〜〜〜。これは、もう、言葉ありませんよ。
どうぞ、動画でお楽しみ下さい。
http://ameblo.jp/k-yoshiki/entry-10015442281.html

■忘れられない名馬
涙が、止まりません。
悶える痛みを必死に抑えて、それでも彼は、走ろうとした。
粉砕した、左足をかばいながら、
否、ヤネ(騎手)を守ったのだ。
あのスピードで転倒したら、ヤネごと転倒、
きっと、武はただでは済まなかった。
10分ですが、懐かしい方、初めての方、見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=XbzXBNxx0yw
http://www.youtube.com/watch?v=FuKmrVMuzS4

あのエルコンドルパサーをも抑えたスズカ。
彼が生きていたら、フランスの競馬場に、
日の丸が昇っていたかもしれない。
「しれない」
「かも」
ケイバではご法度のこの言葉も、
ついつい出さずにはいられない。

随分突っ走ったな。
というわけで、そろそろGOAL。




una_linglag at 21:31|PermalinkComments(2)