今日は道場主の使っています包丁についてのお話を致します。

和包丁には大きく分けて刺身等を切るために使う「柳刃包丁、蛸引き包丁」という二種類があり、次に魚をおろす為に使う「出刃包丁」、野菜などを切るために使う「薄刃包丁」この三種類が基本であとは特殊な包丁がたくさんあります。

基本の三種類の中にも関西型、東型(関東型)というように同じ包丁でも形が異なる物があります。

普通の日本料理の職人さんだと7,8〜10種類ぐらいは持っているのではないでしょうか?

その中でも私は以前にも書きましたように、包丁人でありますゆえに式包丁で使います「包丁刀」というものを持っています。

これは普段の料理には使うことはありません。

普段使っている包丁も私のは柳刃が刃渡り一尺六寸(約52cm)と非常に長く、出刃包丁は刃渡り一尺三寸五分(約45cm)あります。

これも非常に大きいです。

いずれも自分の手に合わせて作った特注の包丁です。

何故ここまで大きい包丁を使うのかというと、包丁というのは前後に引くことによって切る物ですから、長いほど切る品物に上からおさえつける力を使わないですむからです。

すなわち物をつぶさないということになります。

それによって食感が大きく変わるのです。

そこが包丁使いの差が出るところといえるでしょう。

特にお刺身を切る上では大切なことです。

したがって私は長い物を使っています。

それと自己満足です。

機会がありましたらお見せすることもあると思います。

そのときはびっくりしてください。