美味しいうなぎ屋さをどう見分ければいいんですか?って、聞かれることがあるんですが、自分が食べて美味しいと思えばそれでいいんだよ。
というのが答えですが、それでは、あまりにも冷たい答えですので、美味しい、美味しくないというより、どれだけ仕事をしているかでお答えいたしましょう。
これを一概に言ってしまうのも少し問題があるのですが、各お店によって、それぞれの状況がありますので理想に近いものでお話いたしましょう。
まず、
1当然、鰻は自分のお店で割いていること。(串打ちも当然)
2,素焼きからやっていること。
3,炭火焼であること。
4,地焼のところは別つとして蒸しがしっかりしていること。
5,タレは自家製であること。
6,漬物も自家製であること。
7,吸地(お吸い物の地のこと)のお出汁がしっかりひけていること。
8,肝の掃除が丁寧なこと。
9,待ち時間が30分以上1時間以内であること。
10,予約を重視していること。
と、揚げると限がないのでこのへんにしておきます。
1,については、絶対条件です。自分のところで割かないでうなぎ屋とはいえません。
2,1をきちんとしていれば当然素焼きからやるのですが、素焼きしたのも売っていますからそれを
使っているお店も少なくないようです。
3,今は大変いい焼き物機があるようですが、やっぱり炭にはかないません。
炭火にしか出来ないものがあるのです。
焼きあがりもそうですが、香りです。
炭には香りがあるんです。
ガスや電気には香りはございません。
炭火焼であるということだけで1ランクUPです。
4,関東風に仕上げているところは蒸しという作業があります。
この蒸しですが中途半端じゃ何の意味もないと私は思います。
しっかり蒸すことで余計な脂を落としさっぱりとさせ、うなぎじたいを柔らかくさせます。
よく皮が硬いとかゴムのようだったつか聞きますがこの作業がいい加減なところがあるようです。
5,タレはもちろん店の個性が出るところですので、当然自家製!!出来合のものを使っている
ところもかなりあるようです。
タレの管理まではお客様には分からないと思いますが、長く使っていればいいといえるもの
ばかりではないのです。
6,漬物これは重要ポイントです。
対外結構なうなぎ屋さんでも漬物は奈良漬けと沢庵なんてとこかなりあります。
お決まりのようにこれを使っています。
手抜きが一番しやすいところでもあるわけです。
ですからここをきちっとやるお店は手抜きをしていない1つの判断がつくでしょう。
7,これも良く分かります。
口に入れた瞬間出汁の素だと。
いやな化学調味料の味が広がります。
これもかなり多くのお店が使っているようです。
ちゃんと鰹と昆布でだしを挽いているかこれもチェックポイントです。
8,これは、見た目にすぐ分かります。
肝(肝臓と胃腸が一緒にいているもの)の胃腸部分をきれいにしごいてあるかないかです。
ないものは、ひも状のものがだらりと長いままです。
ちょっと食べる気がしません。
9,待ち時間は短すぎず、長すぎず、とはいっても鰻の場合お客様が着てから、割くところからやるので
あれば1時間では出てこないでしょうが、蒸して、焼くぐらいでしたら、蒸しに約20分、焼きに約10分、
なにもなしで約30分はかかります。
もし店内が混んでいれば当然それ以上かかる訳です。
逆に早く出てくるのも疑った方が良いでしょう。
ちゃんとやればそんなに早く出せるわけがないんです。
10,これお店側の気遣いですがあまりお客様を待たせないように来店時間を聞いておくぐらいの
ことをして時間に合わせてくれるのが1番美味しく鰻をたべていただけるでしょう。
まだまだ沢山ありますが、このぐらいのことを満たしていればかなりのレベルといっていいと思います。
あくまでも私の視点(どちらかと言うと作り手側から見た)によるものですので、お役に立つか
分かりませんが参考にしてみてください。
いやーしかし、流山のご夫婦のお電話の話し、
ホント感動しちゃいました。
すばらしい!!!