CS4では、Kulerのパネルが追加され、一応、色の共通管理ができそうな雰囲気がありますが、名称が「色見本」「スウィッチ」のまま言い方が統一されてないし、「色見本・スウィッチの共通化はどこまでできるの?」ということで色情報の読み込み・書き出し(保存)について、まとめてみました。

ただし、私が普段使用しているのは、Dreamweaver、Flash、Fireworks、Photoshop、Illustrator。
以上5本と、InDesignは使っている人から調べて教えてもらって、「色見本」「スウォッチ」への色情報ファイルの読み書き形式についてまとめています。

Dreamweaver

色情報の読み書きはできない。
アセットパネルでサイト内のHTMLで使用しているすべての色の一覧を自動的に作成するので、ある程度の色管理はできるが、色の読み出し書き出しには対応していない。

Flash

「色見本」パネルで色を管理。

読み込める色データ形式

  • Flashカラーセット(拡張子clr)
  • カラーテーブル(拡張子act)
  • GIF(拡張子gif)

書き出せる色データ形式

  • Flashカラーセット(拡張子clr)
  • カラーテーブル(拡張子act)

Fireworks

CS3まで「色見本」パネル、CS4は「スウォッチ」という名前で色を管理。

読み込める色データ形式

  • カラーテーブル(拡張子act)
  • GIF(拡張子gif)

書き出せる色データ形式

  • カラーテーブル(拡張子act)

Photoshop

「スウォッチ」で色を管理。昔は「色見本」という名称だったような、、

読み込める色データ形式

  • Photoshopの色見本ファイル(拡張子aco)
  • Adobe Swatch Exchange(拡張子ase)
  • カラーテーブル(拡張子act)

書き出せる色データ形式

  • Photoshopの色見本ファイル(拡張子aco)
  • Adobe Swatch Exchange(拡張子ase)

Illustrator

「スウォッチ」で色を管理。

読み込める色データ形式

  • Adobe Illustrator(拡張子ai、eps)
  • Adobe Swatch Exchange(拡張子ase)

書き出せる色データ形式

  • Adobe Illustrator(拡張子ai、eps)
  • Adobe Swatch Exchange(拡張子ase)

InDesign

※私は使っていないし、もってないので、聞いた情報になります。
「スウォッチ」で色情報を管理します。

読み込める色データ形式

  • Adobe InDesignファイル(拡張子indd)
  • Adobe InDesignテンプレート(拡張子indt)
  • Adobe Illustrator(拡張子ai、eps)
  • Adobe Swatch Exchange(拡張子ase)

書き出せる色データ形式

  • Adobe Swatch Exchange(拡張子ase)

 

こうしてみると、印刷系(Photoshop、InDesign、Illustrator)はAdobe Swatch Exchangeを使えば、色情報の共有が100%できるのがわかります。(※CS2より以前では確認していません。)

ところが、ウェブ系は、Flash、Fireworks、PhotoShopはカラーテーブル(拡張子act)で色情報を共有できるものの、InDesign、Illustratorと直接、色情報だけの共有はできないようです。

CS4ではKulerを使うことで、無理矢理5色までは色の共有はできますが、それでは、CS3以前のバージョンとの色情報だけのやりとりは難しいでしょうしね。

KulerからはAdobe Swatch Exchangeで色情報をダウンロードできますので、次のバージョンではすべてのアプリケーションで、Adobe Swatch Exchangeに対応してくれると、色情報の管理がよりよくなるかもしれませんね、、、。