皆さん今晩は。本日も早朝から、肉体労働&スポーツ(オフトレ)で沢山汗流しました。
午後3時頃、マイホームに戻り、風呂&ビール&昼寝。充実?した日々を過ごしています。

今日のブログのテーマはドリフトターン。

スキーヤーが最初に覚えると良いエッジング運動は押し出し運動です。
直滑降からプルークへ移行する際に行う運動です。写真をご覧ください。
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荷重しながら押し出していくと板は外側へ「ズレ」ていきます。この「ズレ」が大切なエッジング要素です。
押し出す運動を「シュープ」と言います。脚を曲げながら押し出す運動を「フェルゼンシュープ」、伸ばしながら押し出す運動を「ストレッケシュープ」と呼んでいます。
シュープしてターンすると雪の上にエッジング運動の後が残ります。これが「シュプール」です。そしてシュプールは様々です。オーバーに表現すると全てのスキーヤーは生涯同一のシュプールを描くことはありません。ここが、スキーの奥の深いところです。

SAJの基礎スキーの大きな間違いは、板がカービングになった時に「シュープ&ズレ」を拒否したことにあります。

トップスキーヤーが行う切れの良いターンも実は板はズレています。どのようにズレかと言うと、「トップよりテールの方が余分にズレます。テールの方が余分にズレるからターンできるのです。」

そして、板はトップよりテールの方が沢山ズレる構造になっています。
板はトップ部が広く、センター部が狭く、テール部が広くなっています。
昔の板はこの広さの割合が「トップ9・センター7・テール8」でした。この「9・7・8」の比率を「テレマーク比」と呼んでいます。ノルウェーのオスロ近郊、テレマーク地方で作られた板がこの比率でした。
近年の板はその板の使用目的によって、テレマーク比には違いがあります。しかし、ここで重要なことは、地球上で販売されている板はトップ部よりテール部の方が幅が狭く、テールの方が沢山ズレる設計になっていることです。
某スキーメーカーがズレを少なくするために、テール部をトップより幅広くしたGS用スキー板を試作してテストしたことがあります。結果はNO。ターンできなかったそうです。

板の構造の写真をご覧ください。
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ターンは様々です。次の文はオーストリースキー教程からの抜粋。
ターンをするためには、状況と技術レベルによって、さまざまな身体に関連した(動的)な方法が用いられる。
●水平面でスキーを回すと横滑りになる。
●前方向へ身体を傾けると、サイドカーブの大きさとスキーのフレックスに応じた切込みターンになる。
●上体の下で脚部を傾けると、小さな弧の切込みターンになる。
●スキーの長軸に沿って荷重を移すと、切り込みターンの弧を調節することができる。

皆さんは上記の文章を理解できますか。おそらく何のことかわからないでしょう。
わからななくても大丈夫です。上手く滑れます。世界のトップ選手も意味がわからないでしょう。しかし、トップ選手は本能で使い分けして滑っています。ワンパターンではありません。だから、トップ選手なのです。
しかし、スキー教師やコーチは頭でも理解していなければなりません。そうでないと、正しいコーチングはできません。
皆さんは上記の4つの動的運動をバランス良く練習していますか。

今日のブログの本題に入ります。テーマはドリフトターン。日本の上級基礎スキーヤーが出来ない&練習しないターンです。
●水平面でスキーを回すと横滑りになる。を利用してターンするとイメージは次のようになります。
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次の写真はトップ選手の究極のドリフトターン。写真1〜4は外側に押し出しドリフト(横滑り)しながら弧を描いています。写真5からカービングです。(ungulationの動画サイトにもアップしてあります。)
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デモキャンプ等のロングターンにはドリフトの要素がほとんどありません。極力、ドリフト(ズレ)を少なくしたターンを練習しています。おそくらく、技戦でドリフトターンすると点数が低くなるからだと思う。ここに、SAJの基礎スキーの大きな間違いがあります。
切り込みだけのターンを教えているトップデモはシチュエーションが変わると本能で滑りを合わせて変えることができますが、一般スキーヤーは無理です。
一生懸命練習しているのに、レーシング遅い。新雪が滑れない、ラインコブが滑れない、悪雪滑れない、アイスバーン滑れない、急斜面滑れないスキーヤーは練習方法と練習種目が悪いのです。

切り込みターンばかり練習しないでください。
●水平面でスキーを回すと横滑りになる。このエッジング運動を皆さん、マスターしてください。
ドリフト&カービング、ズㇾ&キレ、自由自在に操りましょう。
最強のオールラウンダー・スキーヤーになれます。

練習は名人を作り出す。そして夢を叶える。シーハイル!

●蛇足 先日の日曜日、21時からのNHKスペシャル「世界初 極北の冒険 デナリ大滑降」をご覧になりましたか。私の感想です。
1.カメラマンも凄い。
2.佐々木大輔プロとその仲間は国民栄誉賞。
3.佐々木大輔プロのほとんどのターンはジャンプ&横滑り。技戦のスキーヤーが滑ったら全員1ターン目で転倒。
4.私は、登ることはできないが、同じコース滑る自信はあります。但し、体力があればの話です。スキルは大丈夫です。