オンライン憲法塾

 福島県九条の会が主催するオンラインでの憲法問題について学習し、討議を広げる場です。

2024年11月

 

第5回 オンライン 憲法塾

      (主催:福島県九条の会)

 

 日 時  20241212日(木)

      1830分~1930                

 

テーマ 「 最高裁判所は『憲法の番人』たりえているか?」

 

報告者  塩谷 弘康 氏 
      (福島大学教授、行政政策学類、法社会学)


     

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  *新型コロナウイルス感染拡大予防のため、オンライン(zoom)で開催します。

  *参加希望者は、tkonno67@gmail.com までご連絡ください。

2024121118:00申込締切)

     (氏名(都道府県・市町村名)・メールアドレスを付記して下さい。)

当日(1212日)午前中までに、URL等を連絡します。

    (お名前は、フルネーム(都道府県名含)で、アクセスお願いします。)

  *録音・撮影等はご遠慮ください。

  *パソコン(カメラ・マイク付き)・スマホ等、受信のための通信装備の用意が前提

ですが、不明な点があれば、ご連絡ください。

  *無料です。

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(連絡先) 福島県九条の会

 < tkonno67@gmail.com(今野)>

       福島県九条の会・オンライン憲法塾

                 https://www5a.biglobe.ne.jp/~tkonno/online-kenpou.html

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2024116日、第4回オンライン憲法塾を、オンライン(Zoom)で開催しました。テーマは「象徴天皇制をめぐる諸問題」で、報告者は、阪本尚文氏(福島大学准教授、行政政策学類)です。28名が参加しました。

メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。

 参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。

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 ★今日はいろいろな角度から天皇制を観ることが出来、よかったと思います。Y.S

 

 ★ 大変興味深くお話を聴かせていただきました。時間が短かったことでかえって焦点が明確で資料の内容や量も私には適切でした。

 天皇の戦争責任問題や、明治以来の天皇制が日本の差別の根源にあり、男系天皇は女性差別の柱だとは考えてきましたが、天皇をめぐる問題は憲法の統治機構全体に波及し、今世紀の憲法改正のテーマになるというご指摘には目を開かれました。

 天皇が、元首から象徴へと転じたことで、現上皇が「象徴」としての言動を模索し、具現化する役割を果たそうとしてきたことは事実でしょう。安倍政権の時代には、現憲法の擁護の意思を示したことも、現上皇のある種の政治的行為だったと思います。

 しかし、井上達夫氏が言うような、「国民が皇族を奴隷化」したものだという意見には賛同できません。占領者アメリカが天皇を政治的に利用しようとした背景には、国民の間には天皇への尊崇の念があったからで、それが国民の間には無自覚のまま現在につながっているのだと思います。そして、政府はそれを利用して「国のアイデンティティ」をつくる=支配体制の維持・存続を図っているように思います。天皇を頂点とした明治憲法の残りかすが脈々とあるとも言えます。

さらに、「国民体育大会(今年から名称変更)での天皇杯・皇后杯」「園遊会」「勲章の贈与」、そして戦争や災害の被災地訪問を行うことで、国民との親近感を高め天皇(制)の存続を裏で支えてきたという隠れた仕組みがあります。多くの国民はこの点をまったく自覚していないと思います。無自覚なままに「人権もない一族」を尊崇したり批判したりしています。「民主的奴隷制」にしているのは国民ではないでしょう。

天皇家に伝わってきた行事を日本文化の重要部分として継承する特別な公務員、無形文化財の継承者として存続させ、憲法上の天皇は無くすということはできないのでしょうか。この地位の継承を義務づけたら職業選択の自由はなくなるのですが。(TS)

⇒(報告者・阪本氏から)

T.S氏)憲法上の天皇は無くすということはできないのでしょうか。

天皇制は憲法改正限界を画するとは通常考えられていませんので、国民主権の表現である憲法改正手続き(96条)を経ると天皇制はなくなります。ただ、現行憲法の統治機構は天皇の存在を前提にしていますので、この場合、大規模な改憲が必須になります。さしあたり、アメリカのような大統領制にするのか、フランスのような半大統領制にするのか、それともドイツやイタリアのような名目的な大統領制にするのか、といった選択肢が思い浮かびますが、国民的コンセンサスを得るのは相当に骨が折れるだろうと思います。

 

 ★今晩は、第4回憲法塾「象徴天皇制をめぐる諸問題」についての学習塾に妻と共に参加しました。
 問題提起された福島大学の坂本尚文先生に初めてお会い出来ましたことに感謝を申し上げます。
 日本国憲法下で「象徴」と位置づけられた天皇の望ましい有り方について、「象徴」とはどのような役割を果たすことなのか。「象徴」の意味や意義とは、具体的にどのようなことを指すのかなど、多岐にわたる意見を述べておられました。
 今まで象徴天皇について、深く考えたことがなかったので、改めて考えるきっかけになりました。ただ、今の世の中において天皇制が必要なのかどうかなど関心が深まりました。(S.K

 

 ★毎回、勉強させていただきありがとうございます。

今回の「象徴天皇制をめぐる諸問題」についても興味深く拝聴いたしました。

ただ、象徴天皇制に関しては別の機会でも良かったと感じました。

毎度のことですが、先の解散総選挙の党首討論でも自衛隊に関する質問があり、日本共産党の田村委員長が記者らに揶揄されるような一幕がありましたが、憲法9条をめぐる諸問題をより深く掘り下げて学習したいと思っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(T.T

⇒(報告者・阪本氏から)

T.T氏)憲法9条をめぐる諸問題をより深く掘り下げて学習したいと思っています。/

→9条や現行憲法制定史以外にもいろいろ重要な憲法問題はありますので、さまざまな憲法問題に目を向けていただければ幸いです。

 

 ★短時間の報告で問題の所在を学ばせていただき、有益だったが、最小限、9条との関係や新憲法制定過程の特質などへの言及がないため、テーマ固有の問題に議論の視点が狭く跼蹐したことは残念であった。
 新憲法の制定をめぐる大状況を考えると、鈴木安蔵の研究会等の動きは決して軽視されるべきではないが、全体として見れば、転換・再出発の内発的・主体的な条件は「成熟」とは程遠いものであったように思われ、政治的判断が先行して、第一章の天皇の部分は「粗っぽい」造りに終わっていたのではないだろうか。(I.S

⇒(報告者・阪本氏から)

I.S氏)9条との関係や新憲法制定過程の特質などへの言及がないため、テーマ固有の問題に議論の視点が狭く跼蹐したことは残念であった。

→9条や現行憲法制定史以外にもいろいろ重要な憲法問題はありますので、さまざまな憲法問題に目を向けていただければ幸いです。

 

 

 ★君主制の方が、民主主義が安定して行われる事もある、という趣旨の内容を聞いて、政府が憲法をないがしろにし、天皇が憲法を守ろうとした、昨今の日本の政情に良く当てはまるなあ、と得心しました。 I.O 

 

 ★象徴天皇について、歴史的経緯や平成天皇の言動など、その意義をあまり知らなかったので、私には新鮮な捉え方に思えました。ありがとうございます。

憲法の中で象徴と明記されていても、(生きた人間を象徴としているが故に)その時の天皇の人格というか考え方で、その存在意義や影響力(権力?)が変化してしまうようで怖いと思いました。特に、自民党改憲案に見える、国が国民に人権を与えるというような思想(自然権ではなく)に利用されれば、すぐに戦前に逆戻りするのではないでしょうか。

皇位継承者がいなくなれば自然消滅という話ではないでしょうし、天皇制があること自体、どうなのでしょう。令和天皇の即位式の時は、何となく怖かったです。

私には、自由が制限された奴隷というよりも、「様」付けで呼ばれる特権階級というイメージがありましたが、どちらにしても、現行の日本国憲法にはそぐわない存在だと思いました。皇室はなくてもよいという議論は国会ではないのでしょうか。阪本先生は、天皇制の存続を含めて、どのようにお考えですか。途中離席してしまった時間もあったので、昨日触れた内容であれば申し訳ありません。 Y.I

⇒(報告者・阪本氏から)

Y.I氏)天皇制の存続を含めて、どのようにお考えですか。

私自身は君主制は民主主義と相容れないものではなく、むしろ民主主義体制を安定化させることに君主制は資する場合も多い、と考えおりますが、他方、現行憲法体制は、天皇が憲法に忠実であろうとすればするほど「個人の尊厳」を核とする日本国憲法の立憲主義とは原理的に矛盾する、という深い矛盾を抱えておりまして、その解決策は、正直なところ、現在の象徴天皇制の存続を前提とする限り思いつきません。いずれにせよ、「この[天皇]地位は、主権の存する日本国民の総意に基」(憲法1条)きますので、天皇制の存続については、究極的には主権者国民が決断することだと考えます。

 

 ★阪本先生お疲れさまでした。

今回 初参加でした。それなのに遅れてログインいたしました。

お話の内容につきましては、自ら勉強をしていないので、説明そのものが正直難しさを感じてうかがっておりました。

 今後何らかの機会に頂いた資料を基に考察してみたいと思ってます。

 お疲れさまでした。(m・w)

 

 ★とても興味深くお聞きしました、有り難うございます。

さて感想ですが、現人神から象徴天皇として人間宣言したのに、人間らしい権利を抑圧され「民主的奴隷」状況という指摘は、天皇制の持つ矛盾として興味深いモノでした。まぎれもなく天皇個人は、国家制度のいわば犠牲者として同情を禁じ得ません。

「天皇制」は差別制度の元凶だという議論がありますが、上があれば下もあるという意味で、正しいと思います。差別される側も差別する側も「同等」だとは思えません。象徴とあがめる一般国民が、はたして上にいる者のそういう非人間的矛盾に気がついているようには思えません。法の下での平等だけでなく、人間的な立場の平等が望ましいのではないでしょうか。こういう身分差別制度は、過去からの遺産として引き継ぐものではなく、解消されるものであるし、それは天皇個人、皇族自身にとってもよいことであるように思いました。M.M

 

 ★この憲法塾参加は2回目となります。

「象徴天皇制をめぐる諸問題」なる演題で、福島大学行政政策学類准教授の阪本尚文氏から報告がありました。私は現在も福島大学に勤務中ですが、一度もお目にかかったことはなく、同氏からお話を伺うのは初めてとなります。

恥ずかしながら、当初この演題を見たとき象徴天皇制に何の問題があるのかと思っており、事前配布のレジュメだけではその問題点はほぼ不明でした。

しかしながら、講演の過程で問題点がおぼろげながら明らかとなり、講演後の質疑応答を通じて、やっと象徴天皇制に関する諸問題の存在が認識された次第です。

司会からのご指摘の通り、当該テーマに関する議論は一般にタブー視される傾向があり、私も同感で、どこまで踏み込んだ質問や意見を述べてよいのか困惑しておりました。予備知識として、少なくとも憲法、GHQと日本との関係、戦後の日本史、その他社会科学などの素養が必要だと感じました。

  講演の中で、天皇の各種行事、ハンセン病患者施設や被災地への訪問などは、単なる行事ではなく深い意味をもっているとの指摘は驚きでした。加えて、「民主的な政治プロセスが果たすべき役割を天皇にアウトソーシングする」、「天皇は、職業選択の自由もなく、婚姻の自由や表現の自由も制約されている存在」等の捉え方は私の想像を遥かに超えたものでした。

  今回、坂本先生より幅広い見地からご講演いただき、ありがとうございました。今後もこのような問題にも関心をもっていきたいと考えています。A.N

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