2024年8月2日、第1回オンライン憲法塾を、オンライン(Zoom)で開催しました。テーマは「W鈴木と日本国憲法の誕生 ―福島県出身の鈴木義男と鈴木安蔵」で、報告者は、金井光生氏(福島大学教授)です。21名が参加しました。
憲法塾終了後、参加された方々から、メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。
参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。
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★金井先生は専門家ということで、金井先生のお話しを聞く人も予め憲法についてある程度知っているうえでの参加ということが前提のオンライン憲法塾だったように感じます。
私などは、ほとんど当時の憲法作成の過程を知らずに参加しましたので金井先生がこの発表を通じて何を問題提起として、あるいは解決したものとして、あるいは価値基準として伝えたかったのかよくわかりませんでした。
発表の前に何が問題なのか、何を私たち一般市民は考えていかねばならないのかを明らかにして下さると、個人的にはもうちょっと理解できたかなと思います。
また、ある弁護士政治家の話を聞きますと、日本国憲法は、1.権力は誰にあるのか、2.してはいけないことは何か、3、健康で文化的な最低限度の生活の実現 を言っているというのを聞きました。してはいけないことの中に戦争があるとのことでした。
今回の金井先生は歴史的アプローチだったので、今度の先生は、日本国憲法全体の解釈をまずしていただければと思いました。(C.I)
★日本国憲法が日本だけでなく世界の方々を救うことになると感じます。
つい先日、京都大学の藤井聡先生の口座動画で「日本国憲法はGHQで作った憲法の和訳だよ!君たち知らないの?」と仰っていたので、配信会社を通じて2人の鈴木についての話をまじえて私が知っていることを伝えさせて頂きました。
昨年はYouTubeのショート動画で、フーバー研究所の西鋭夫(としお)先生がしきりに「日本国憲法はGHQが作ったもの」と仰っていました。マッカーサーがアメリカに送った機密文書にそう書かれてあったのを見つけたそうです。
私は「西くん。マッカーサーがそう書かなかったらアメリカは日本国憲法を認めないだろう? 認めさせるため、または手柄にするためにそう書いたとも考えられるし。事実は憲法研究会の草案を目にしたGHQが、精神科医の神谷美恵子さんのお兄様の力を借りて英訳し、ベアテシロタゴードンさんたちが加筆し、それを和訳したものがGHQ案であり、国会で喧々諤々検討し、修正、加筆され、国会で可決したもの。言わば日米合作かと。」的な意味のコメントをしました。そのショート動画は久しく流れなくなりました。
金井先生が義男さんを調べてくださり、学生さん方に教えてくださり、福大に資料を集めてくださっていること、福島県人として大変有難く思います。(S.S)
★おつかれ様でした。時間的にもちょうどよく充実した時間でした。憲法が押し付けられだものではないこと、ギダンさんのことよくわかりました。参加者が少なかったのが残念でしたね。また企画お願いします。
【追加】九条に国際紛争を解決する手段の武力は使わないと入れましたが、なぜそれは全文に入れなかったのか、つながりが悪くなるからと言うのがよくわかりませんでした。九条が単純に武力の放棄であったほうが今の混乱もなかったのではないでしょうか?そうすれば警察や沿岸警備隊だけで日本を守らなければならないのだから、必死に平和外交に徹することが出来たのでは?ただそれだと日米安保条約から離れられないからそうしたのか?その辺を次回は詳しく説明してほしいと思いました。
【訂正】文面がつながらないから九条に平和云々が入ったとしましたが、消極的だからギダンは入れたのでしたね。(S.S)
★久しぶりに、福島九条の会の講演を拝聴させて頂きました。
鈴木安蔵さんは映画に、鈴木義男さんはNHKのドラマになりました。日本国憲法の成立過程に地元から2人もの立役者が居られた事に誇りを感じます。
戦後79年、日本国憲法制定時の戦争を体験した方々が少なくなり、戦争を知らない人々が多数を占める現在、昨今の統治機構の運営状況には問題が多々あると思います。
日本国憲法の原点に今一度立ち返り、その成り立ちを支えた人々に思いを致して、この国のかたちを考察することが一人一人の国民に問われているのではないでしょうか?
ありがとうございました。(Y.A)
★今日の講演は内容もコンパクトで大変わかりやすいものでした。
鈴木安蔵氏の生家はフィールドワークの企画で訪ねたことがありましたし、教育現場に出てすぐ授業でも扱ったりしていました。
一方、鈴木義男のことは、3年ほど前のNHKの番組で初めて知り、高校での授業でも紹介するために録画したものを視聴させています。
1995年に公開になった史料からわかってきたとのことでしたので、大学の講義では紹介されなかったのも無理はない(笑)とあらためて思いました。また、矢部喜好などのことはもっと知りたいなと思っていました。(K.F)
★大変分かりやすレジメとお話しでした。数年前にNHK特集で見た際に、鈴木義男氏の国会での活躍ぶりを見ましたが、どういう方か、どんな点で貢献したのか十分理解できませんでしたが、鈴木安蔵氏と鈴木義男氏のそれぞれ果たした役割と重要な点も今回の金井先生生のお話で分かりました。
福島がこのような憲法を作ったり、実践する人が多いのかも興味ある点です。背景は何なのでしょう。西日本にいくと高知と福島が自由民権運動の二大拠点とよくはいわれているようですが。(wis)
★最大の学びは、「押しつけ憲法論」に対して転機になったのが1995年の芦田小委員会をはじめとする秘密会議の記録が公開され研究されたことにあったことです。21世紀からの議論を変えたということの意味がわかりました。
従来の私の理解は、帝国主義国間の戦争で敗北すれば、「国制」「国体」だけでなく、国家の組織と統治の方法を拘束する原則としての「Constitution」が変更されるのは当然であり、その内容と変更が民主的に行われたかどうかが問題だと考えていました。
憲法研究会の案が影響したこと、新しく選挙された帝国議会で修正論議が行われたこと、平和憲法を多くの国民が支持したこと(世論調査)などから、「押しつけ」ということはできないと理解していました。
今回の金井先生のお話で、公開された記録により、憲法研究会の役割がより明確になり、しかも福島の「両鈴木」の果たした役割の大きさ-自由民権思想の底流-があったことを知り、たいへん感動しました。紹介された本についてもぜひ読んでみたいと思います。(T.S)
★昨日はありがとうございました。夕食をとりながら、夫婦で視聴させていただきました。
>>>>>報告者の金井さんから、以下のコメントをいただきました。>>>>
お忙しいところ、拙い報告をご清聴くださいまして、誠にありがとうございました。
貴重なご意見も投稿していただき、感謝申し上げます。
個人的に連絡を頂いた方もいらっしゃいますが、総じてご好評いただけたようで幸いです。
私の報告の趣旨は、「日本国憲法はGHQによる押しつけだから無効だ(だから改正が必要だ)」という今でも一部で根強い「押しつけ憲法論」の主張に対して、「実際の憲法制定過程では多くの日本人の活躍と貢献があった」事実を指摘することであり、「その日本人の中でも、福島県出身の鈴木安蔵と鈴木義男の存在が重要だった」ということに尽きます。
要するに、問題提起としては、「日本国憲法はGHQの押しつけで無効だという主張は正しいのか?」であり、結論としては、「言われているほど、単純に押しつけであるとは言えないのではないか」という内容でした。
これまで秘密にされていた憲法制定過程での日本人の活躍が明らかにされたこと、そこに福島県出身者の貢献が大きかったこと、この事実を指摘すること自体が、歴史的にも憲法的にも福島県的にも大きな意義があります。
その事実の指摘と紹介自体に大きな意義があるのであって、それ以上のことは主張はしていません。
なお、みなさんのご意見を拝読して気になった点があります。
誤解を招いたかもしれないので、ここに繰り返しておきます。
私は報告では慎重に、「従来の押しつけ憲法論一本槍の憲法無効論は難しいのではないか」と述べたまでです。
結局「押しつけ」と考えるかどうかは個人の主観的な評価なので、W鈴木ら日本人の活躍・貢献がいくら明らかになったところで、やはり「占領下の出来事であって、GHQの押しつけに変わりない」と考える人はいても仕方ないことだと思います。
私たちがすべきことは、「できる限り客観的な事実を発見し知りそれを広めていく」、ということを冷静かつ地道に行っていくことだけでしょう。その第一弾として、今回の報告をした、とご理解いただければと思います。
また、報告でも強調しましたが、鈴木義男の直接の影響は議事録等に証拠として残っていますが、鈴木安蔵や憲法研究会案が事前にどこまでGHQや憲法案に直接的な影響を与えたかについての確たる証拠は発見されていないため、断定的ななことは言えませんので、お気をつけください。
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