2025年5月8日、第9回オンライン憲法塾を、Zoomで開催しました。テーマは「授業で高校生と自民党改悪案第9条を読んでみた」で、報告者は、杉内清吉氏(元高校教師、福島県憲法共同センター)です。27名が参加しました。
メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。
参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。
(末尾に、報告者の杉内さんからのコメントを付記しました。)
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★たった1時間しか生徒に憲法の授業が出来ないのは悲しいですね。それも自民党改正憲法との対比で授業ができる教師がほとんどいないのは残念です。生徒に考えさせる授業はいいですね。大変勉強になりました。 S.S
★むつかしいテーマについて落ち着いた語り口でよどみなくまとめられたことに感心させられました。また、高校社会科の現場の状況の一端を垣間見ることができて勉強になりました。
憲法学習の場合、問題の系統的・原理的思考・理解の修練は欠かせないような気がします。生徒の思考の中に何が新たに加えられ、修練されたかということに触れて頂けるとよかったような気がします。また中学生段階での憲法九条理解の到達点がなんであり社会人になるための基礎的能力として何が必要かという視点からの最小限の言及が欲しかったように思われました。
「戦争」「軍」「自衛権の発動」とはいったいどういうことか、単なる用語や概念にとどめずに、戦争学習としてのすさまじい暴力の発動と破壊の核心部分を確認しておくことは欠かせないのではないのではないでしょうか。(S.I)
★本日はありがとうございました。
緊急事態条項の危険性について、今後是非議論いただければと思います。
以下は小生のブログからの転載です。
自民党が憲法改正案の中に緊急事態条項を入れる事を決定した。更に基本的人権を縛る事を追記したようだ・・・恐ろしい自民党改憲案だ!自民党の緊急事態条項改憲を絶対に許してはいけない。子どもや孫達の為に、自由な民主主義国家であり続けたい・・
現憲法で自由と民主主義と基本的人権を獲得した日本人が憲法改悪で手放すわけにはいかない。
以下は2016年5月のブログを再掲する。
自民党の憲法草案98条と99条の緊急事態条項はナチスドイツの独裁を招いたワイマール憲法と同じ。独裁と戦争の道具として使われる。憲法9条を替えなくとも、戦時国家をつくる事ができる。民主主義を否定するとんでもない恐ろしい条項で絶対に認めてはいけない。
主な内容は
①内閣が法律と同一の政令を制定可能。議会の弱体化を狙う。(内閣権限が集中し議会制民主主義の否定。独裁政治へ)
②内閣は議会の承認なしで財政支出その他が可能(預金封鎖も可能)
③国民主権が停止される。
④国民の基本的人権(言論や集会、デモ等)は制限される。
⑤地方自治体の独立が否定される。
⑥衆議院は解散凍結が可能。国会議員や内閣総理大臣の責任追及したり、辞めさす事ができなくなる。
「緊急事態条項改憲はどう危ないのか」の勉強会のビデオ(以下)で学んでください。
永山茂樹(東海大学・憲法学) https://youtu.be/Vm96Du6JfT8
内容
1. 憲法改正の「第4の矢」としての「緊急事態条項」改憲論
2. 自民党改憲案における「緊急事態条項」の要点をチェック
3. 緊急事態条項改憲論の「オモテの理由」を批判する
4. 憲法が戦争法を超える、ということの意味
多くの国民に知って欲しい!是非拡散を!
以下の関連ブログをご覧ください。
【自民党改憲を許すな】 https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2018-08-27
【非常に危険な自民党改憲案】 https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2018-05-23
【恐ろしい自民党改憲案】https://nimosaku.blog.ss-blog.jp/2018-03-08
(S.T)
★本日はありがとうございました。
最近の読書で<啓蒙の限界>という言葉を見ましたが、杉内先生の実践にそのような名づけはできないと思いました。また、人間が社会生活をするのならば<自由はありえない>という言葉を見ましたが、やはり杉内先生の実践のなかでは<完全なる自由>は望めなくとも可能な裁量で様々なチャレンジができるのだと感じました。M.I
★杉内先生の現場での工夫した実践に敬意を覚えます。
憲法9条の力を継続するために与党の過半数割れに続き、維新・国新の勢いを止めるためにも参院選は本当に大事になりますね。
選挙は、楾 大樹弁護士の言う「檻」をしっかり堅持する機会ですから。憲法とは?楾さんや杉内先生の話から改めておしえられます。
戦争からの国民避難法、全く原発避難計画と全く同じですね!
今心配なのは、学術会議解体法案です。世論の力強めなくては!
杉内さんの話聞きながら、もう3~40年前になりますが、5組しかやってない仲人のうち3組がいろいろな縁で自衛隊員だったこと、彼らに、自衛隊が米軍指揮下にあることなど話したことなど思い出しましたが、NATOやドイツの新政権のこと日本を取り巻く安全保障環境の悪化などやはり政治を変えるしかないですね! N.H
★ このような授業が広がらないことや参加者の質問を聞きながら感じたことを書きます。授業の中で、憲法を取り扱う時間はきわめて限られています。政治の話題になっていること、あるいは政治的関心のある人が問題だと感じている内容を授業で取り上げるべきだという声があります。しかし、それを授業で教材にできるかというとそう簡単ではありません。授業をする教員の側と対象である生徒の問題がいろいろとあります。そういう中で杉内さんは自民党改憲案を憲法学習の一つとして扱うことを選択したという実践でした。生徒にテーマを設定して語り合わせるというのは忍耐が必要ですが、優れた方法と思います。
「高校の主権者教育が必要だ」という声をよく聞きます。政治的な問題、自分が関心をもつ政治課題を取り上げる授業を評価する傾向もあります。私はそのことには懐疑的です。
人間の政治的意識の形成やどう生きるかについて影響を与える要因は、学校教育にだけあるのではない(それは過重な期待)というのが、70年生きてきた私の実感です。これは授業の重要性を否定しているわけではなく、授業は生徒にとって一つの「環境」であり、多くの「経験」の一部に留まるという意味です。「環境」を媒介にしながら、その後の個人の活動・経験によって、政治的な認識がつくられていくのだろうと思います。消費税減税論議をみながら政治家個々人の受けてきた教育と経験について考えざるを得ません。(T.S)
★今回は高校生の授業を通じて憲法9条を教える取り組みをお聞かせいただきありがとうございました。教師がいうのではなく生徒に言わせる、考えさせるという取り組みに感心しました。このような授業ができる教師が増えてほしいと切に思いました。杉内先生有難うございました。S.K
★学生さんの声を具体的に聞く形の考案はとてもよいと思います。対話型だと生徒の考えることが自然に多くなったようでしたし。
「自衛隊を敵にまわさない話」が出来るというのは、憲法の真の価値の理解するため大切なことと思いました。福島から「原発稼働に賛成の人」に、「原発ゼロ理解が重要と分かってもらう」ことも同じと思いました(ms)。
★ 高校生と憲法9条を自民党案と比較しながら学習活動をしておられることに感銘を受けました。
「後振り」で『高等学校 公共 これからの社会について考える』(数研出版)で、「日本の安全保障」、「日本の防衛体制」に触れ、「日米安全保障条約」を既定の事実として、その歩みを丁寧に触れていることを初めて知った。
60年代初頭の高校生活で、担任の先生が頻繁に東京の安保阻止のデモに参加している様子を教えてくれた。ノンポリの生徒たちに活き活きとその様子を教えてくれたことが印象的だった。そして今日の教科書では、日米安保が当然のことのように位置づけられ、それが日本の防衛体制の基本的な枠組みとして教えられていることに、不安を抱いた。
「SNSが『反動』や『フェイク』だけの道具ではない」に共鳴しながらも、SNSを利用した犯罪が日常茶飯事になっていることに警鐘を鳴らさざるを得ない。社会に色々な思想や意見そして出来事があることを知るための重要な道具である一方で、同類が寄り集まり、対立と分断の道具になっていることにも注意する必要がある。
あらためて高校教育の位置を知る機会になった。このように社会全体で高校教育の現状や問題点を議論し合う場は大切であることを教えられた(H.S)。
★杉内さんの実践は何度か報告をお聞きしていますが、ここまで正面から取り上げる実践はなかなかないと思います。
また、今現在の高校生にとっても「改憲」問題はなかなか正面切って授業で取り上げることは難しくなってきているのは事実かと思います。
特に、現行の学習指導要領になり「現代社会」が廃止され「公共」となったことによっていっそう困難さが増していると感じています。
今年度、3年生の「政治・経済」を担当していますので、参院選も意識しての授業を6月に予定しています。そこで各政党の憲法に対するスタンスを示しつつ、生徒に考えさせたいと思っているところです。他にもいろいろ単元がある中週2時間の2単位の授業ではなかなか厳しいのが現実です。 K.F
★今回のオンライン憲法塾は、「授業で高校生と自民党改憲案第9条を読んでみた」と題し、元高校社会科教員の杉内清吉氏から報告がありました。事前に配布された資料は分量も少なく簡潔に書かれていたので、すぐ内容を確認できました。しかしながら、「日本国憲法改正草案」(自由民主党作成)や現行の「日本国憲法」内の各種文言は不明なままでした。
今回の講演の土台となっているのは高校生用の学習内容とのことですが、その授業を実施するという勇気や試みには並々ならぬご苦労があったと推察し、改めて敬意を表します。学生さんには難しい内容であったのにも拘わらず、それなりの思いが込められた回答だったように感じました。
講演後、私も質問しようと思ってみたものの発言を躊躇してしまいました。実際、憲法について浅い知識しかなく、どう質問すればよいか迷ってしまったからです。憲法は国家の統治等に関わる根本的な原則を定めた法律だと認識しております。ところで、NHKサイト
(https://www.nhk.or.jp/politics/kotoba/1557.html)によると、「9条は、1項で「戦争の放棄」、2項で「戦力の不保持」と「交戦権の否認」を定め、憲法の基本原則の1つ「平和主義」を規定している」とのこと。杉内氏が「ツッコミどころ満載」と言われた通り、条文の記述に多くの論点や問題点があるのも事実です。「戦争放棄」「安全保障」「国防軍」「自衛権発動」等、どの文言もその内容は不明なままでした。
分かり易いご講演、ありがとうございました。最近の世界情勢も鑑みると、私も憲法9条に関して無関心ではいられないとの認識を新たにしました。今後もその動向を注視していきたいと考えております。A.N
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報告者の杉内さんから、以下のコメントが寄せられました。ありがとうございます。
〇ブログへのコメント
たくさんのコメントありがとうございます。限られた時間の中なので、高校の公民科目「現代社会」の特設授業としての一時間分を扱いました。
・公民科目である「現代社会」でも「公共」でも、日本国憲法の基本原理を扱う時間は別に設定されています。基本的人権や三権を一定時間はやります。平和主義も学習しますが、「日本の安全保障」や「防衛体制」に重点が移されているということです。
・そもそも教科書や資料集に改憲と言う言葉がさらっと出てくるものの、自民党改憲案に触れている部分はありません。そこにある緊急事態条項は、別の項目の民主政治の基本原理を学ぶ項目の独裁政治のところで「全権委任法」が出てきますので、ここで話していました。
・こういうグループ学習のようなやり方が、憲法カフェとして、食べながら飲みながら会話しながら、楽しくできるのではないかと考えたので発表させていただきました。杉内
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