2025年8月4日、第12回オンライン憲法塾を、Zoomで開催しました。テーマは「公務員が置かれた現状と公務労働の未来」で、報告者は、晴山一穂氏(福島大学名誉教授、専修大学名誉教授)です。29名が参加しました。
メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。
参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。
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★オンライン憲法塾有難うございました。今回勿来は4名の受講でした。
お話をきいて、「昔は妊娠すると保健婦さんが月2回回って来てくれて、不安に思う事が無かった」、「革新自治体の時は要望をよく聞いてくれた」、「革新の市長だった時代に戦争展を学童が見学したことが受け継がれている」、「教師だったり公務員だったりした人はたしかに定年後も社会に役立とうと頑張っている人が多い」、「勉強になった。いいお話だった」などの感想がありました。 T.M
★晴山先生のご報告をお聞きでき、貴重な機会でした。また、オンラインのため、愛媛から参加することができました。有難うございました。
ご報告は、現在の総務省が公務員につき、その数や仕事の役割について矮小化して捉えていることのおかしさを指摘し、憲法の理念に立ち返り、とりわけ地方公務員に着目し、革新自治体等の歴史から、第二次臨調以降から新自由主義の流れのなかで公務員数や取り巻く環境が大きく変容してきたことを明らかにされました。最後に、どのような状況にあっても、「公務員魂」をもって働かれている人たちがいること、その方々を励まされてました。
報告は、晴山先生が福島大学卒業生や労働組合とともに歩み、悩みや矛盾に向き合ってこられたことがよくわかるもので、尊敬の念を増しました。「公務員魂」は、取り巻く環境が厳しい現代にこそ必要なものですね。そして若い人たちが「公務員魂」を育めるように、職場を話しやすい環境にするか、自治体の仕事がどのように住民を支えているかを可視化するなどが、(私たち現役世代の)課題なのかと考えています。S.S
★晴山先生のご報告、たいへん興味深く拝聴いたしました。
公務員の方とは、さまざまな場面で関わり都度、好悪の感情を持ちながら過ごしてきました。大まかにいえばマイナス感情7割でしょうか。しかしながら残り3割ではいつまでも心に残る方々もいました。
一例で(厳密には公務員ではありませんが)東日本震災の直後大学キャンパス内で募金活動を始めたときに学生課の職員が「許可なく勝手な行動をしてはいけない」と止めに入ったことがありました。ところが某都市銀行からの天下りポストと目されていた学生部長(普段なにもしない、と思われていた方)がでてきて1万円札を入れてくださり「どんどんやってください」と。あとで聞けば東北出身の方でした。どちらも公務員としての職責を果たそうとされていたのではないかと、私の誤解も含めていまだに思い出されます。
警察官の対応二例、深夜検問で呼び止められ車に草刈り鎌を積んでいたことで銃刀法違反の疑いで警察署まで連れていかれ3時間も取り調べを受けたことがあります。また居眠りで軽い追突事故を起こした際の取り調べでは、担当官の独り言として、居眠りと前方不注意運転の処罰の軽重を説かれ、居眠りをしていない調書が出来上がりました。どちらも逸脱した行為のように思われますが、どちらも公務員の対応として深く印象に残っています。
行政のAI導入、DX推進には大いに賛成するものですが、公務員の仕事がネコ型配膳ロボットのように置き換わるわけでもなく、今後ますます重要になってくるはずです。最後の高野様の感想にも深く同感するものです。ありがとうございました。M.I
★まず最初にびっくりしたことは、自治体職員総数が24年間で54万人も減らされたという事実。国家公務員もほぼ同様のカーブを描いて減らされています。「組織の簡素化」「事務の効率化」「財政の改善」のための「行革」と一般的には宣伝されており、「ムダを省くためなら…….」と受け止めていた国民が多かった。
しかし、晴山先生のお話の通り、第二次 安倍内閣以来、我々には全くムダな軍事費の増大、法人税の引き下げに呼応した消費税の引き上げ等々と考え合わせると、これが強い「政治主導」の下で行われていたことがよく分かります。私もかつては教育公務員として「憲法を遵守して教育に励むことを誓います」と校長室で「宣誓」したことを思い出し、「全体の奉仕者として」活動することを更に強めて いきたいと思います。(K.W)
★公務労働が定員削減やAIの活用などだけでなく、「公共サービスの産業化」などによって蝕まれている姿に改めて憤りを感じています。とはいえ、公務員の“全体の奉仕者としての気概”、“公務員魂”の提起に、“晴山魂”を感じ取ることができました。
私の手元に、2024年10月に日本管財株式会社が「墨田区公共施設包括管理業務委託」を受託した事業者としての説明会資料があります。同社は全国で25自治体において同種の管理実績があると喧伝しています。墨田区では193施設603業務と133施設の小規模修繕業務を一括してこの大手管理会社に発注する仕組みです。自治体が管理運営する公共施設のあり方を含めて、管理会社に委託することによって、自治体職員のさらなる定員削減そして自治体職員と住民との間のさまざまな意思疎通が弱くなることが危惧されています。地域計画などを専門にしているものとして、自治体と地域住民との連携や協働は地方自治にとって重要ですし、それらの取組みは「団体自治」と「住民自治」によって維持され強化されるものと考えてきました。地方自治における「団体自治」は憲法や地方自治法に謳いあげられていますが、「住民自治」の発展の道筋は、地域計画の中でも暗中模索でした。革新自治体の誕生は、様々な住民運動に支えられてきたことは晴山さんが説明されている通りでした。様々な住民運動における「住民自治」の理論と実践論を改めて進化させていくことが求められているのではないかと思う次第です。
闘病中にもかかわらず、貴重なご報告をいただき有難うございました。体調管理にもご留意してください(H.S)。
★晴山先生判りやすい説明、沖本感じ取る事が出来有難うございました。
地方自治体の職員として40年をすごした一人です。が、改めて公共サービスを感じさせられました。有難うございました。
近年の後輩たちの住民に対する接し方を「聞いたり見たり」すると、誰のために仕事行っているのか、視点があっていない状況に取れます。また、住民のための工夫・検証が出来ていないように感じます。
もっと自治法や関連法を勉強していただきたいなーと感じた次第です。(m/w)
★晴山先生のお話を聞いて、会津でDXに取り組んでいたときを思い出しました。
私と会津地域13市町村長は、DXによって、人生100年時代を生き抜くために、必要な顔の見える行政を推進しようとしました。
顔が見える行政ならば、何もデジタル活用しなくてもいいのではないかとこのメールを読んでいる皆さんは思うでしょう。
しかし、DXをやらないと会津はやっていけない状況です。そうした危機的状況です。
1,000人あたりの自体職員数は、市レベルでは10人以下がほとんどです。しかし、高齢化率が50%を超えるようなところは、1000人あたりの職員数は40人前後になります。
要は、高齢化に伴って、行政サービスにマンパワーが必要だということです。
会津は、福島県内高齢化率ワースト10内に8自治体が入ります。若い人はいない。これに対応するには、デジタルを活用して、役場の業務を効率化して、マンパワーの必要なところに人を充てていかなければ、住民サービスは維持できない。
これを解決するには、残念ながら今は、DXしかないんです。
つまり、アナログの行政サービスを充実させるために、デジタルを活用しようというわけです。
いろいろお話ししたいことはありますが、私や13市町村長がどんな公務員を育成したいと思っていたかについてお話しします。
人生100年時代ともなりますと、どんなに金持ちでも、年老いて身寄りが亡くなって、独りぼっちになった時、最後に相手してくれるのは公務員です。
その時、接してくれた公務員が、あなたに対して、答えられなくてスマホで検索しながら対応していたらどう思いますか?。AIと対話してくださいと言われたらどう思いますか?
あなたは、あなたの目をみながら、優しい微笑みを浮かべながらあなたの話を聞いてくれる、聞こうとしてくれる公務員に出会いたいのではないでしょうか。
あなたには、誰にも犯されない人権があります。あなたの生きてきた人生に敬意を表し、親身にあなた一人のために話しを聞こうとする目の前にいる自治体職員となら、たった一人になってもお話しできると思うし、人を信じ、これまでの人生を肯定できると思います。
そうした自治体職員を育てるためにデジタルを活用してアナログのサービスを充実させようとしました。
業務効率化を図って、住民サービスを充実するために、血の通った公務員を育成しようとしています。
公務員個々人には、業務効率化をして、充実した住民サービスを与えられるよう、自己研鑽してくださいということです。
晴山先生のお話を聞いて、再び原点にかえることができました。
やはり。自治体職員OBとして、現役世代に言うべきことを言っていかないとならないですね。ありがとうございました。T.T
★今回のオンライン憲法塾は、「公務員が置かれた現状と公務労働の未来」と題し、晴山一穂氏(福島大学名誉教授・専修大学名誉教授)から報告がありました。
私は、同氏が福島大学で教員をされていたときに教授会や各種委員会等でご一緒させていただきました。久しぶりに晴山先生のダンディな所作や語り口に接し、懐かしさがこみあげてきました。先生が穏やかに理路整然と発言される姿は、私の指針とするものでした。
この報告は、「変質する公務労働の現場と再生への道」(住民と自治2025年5月号)の内容を引用しつつ、晴山先生の持論を展開されるというスタイルで、分かり易い総括がなされました。事前に資料も配布されていたので、素人の私でもその概要を理解できました。
私も公的な職務を担ってきた関係で、公務労働が社会情勢にあわせ変質し続け、効率化、民営化の名のもとに職場改革が進み、職員間のコミュニケーションも希薄してきたのを実感しています。この報告を聞きながら、非正規職員の増加、組合の弱体化が進んだ現状に危機感すら覚えるようになりました。
私はほとんどテレビを見ず、もっぱらネットでYoutube等の動画を見ています。各人がそれぞれの立場で、自治体、政治、公務員の在り方等に関して独自の主張を繰り広げています。このような主張に一定の賛同はしつつも、違和感も感じます。何が正しいのか不明で困惑してきたのも事実です。このような背景もあり、今回、憲法との関わりが論じられ、特に、憲法 15 条の1項と2項は改めて公務員の存在を強く意識させました。
現状を鑑みると、各自治体首長の強引な行政の進め方、外国人など一部団体への優遇措置など種々の問題も発生しています。首長には、職員とのコミュニケーションをはかるなどバランス感覚が求められるのではないかでしょう。
今回、幅広い見地からのご講演、ありがとうございました。公的な仕事の重要性や公務員の役割を再認識し、公務労働の未来を明るく意義あるものに立て直していく必要性があると強く感じました。A.N
★心ある自治体職員が、横暴で独裁的な首長によって支配され良識ある業務を遂行できない状況が、住民のために仕事をする姿勢を弱めていくという先生の話を伺い、様々なことを考えました。
この間、多くの自治体で生活保護世帯への行政の対応が問題となっています。以前小田原市では「生保なめんな」のジャンパーをつくり、生保受給者を恫喝していました。桐生市では、マル暴OBを雇うなどして、公務員による犯罪(恫喝、いやがらせ、違法な打ち切り、文書改ざんなど)をしてでも生活保護世帯を減らそうと躍起になりました。明らかに社会全体の弱者いじめが公務員の世界にも広がっています。このような異常事態をなくすため、公務員自らが運動することがさらに必要かと思います。そのあたりも、お話しいただけるとよかったのですが…。
憲法に基づく自治体職員の役割が守られるように、憲法を守らねばなりませんね。S.M
★晴山先生の講演会に参加させていただき誠にありがとうございました。
仕事柄、公務員を志望する学生が激減している状況に思いを馳せずにはいられませんでした。就職活動事業で学生は少子化ということも有り、売り手市場が続いています。そんな中で、「公務員はブラック」という言葉が一人歩きして、「なんとなく」公務員はやめておこうと考える学生が増えているように感じています。
晴山先生の「公務員魂」の話を聞きながら、公務員の価値や存在意義と共に、公務員の魅力をどのように今の若者達に伝えていけばいいのだろうかと改めて考えさせられました。
この度は貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。またこのような機会がありましたらぜひ参加させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
N.K
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