2025年9月16日、第13回オンライン憲法塾を、Zoomで開催しました。テーマは「男女共同参画推進について ~クオータ制とは~」で、報告者は、松本三加氏(弁護士、浜通り法律事務所)です。23名が参加しました。
メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。
参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。
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★今日は、意識が変わるぐらい、勉強になりました。特にかつてのノルウェーも女性の地位は低かったこと。ただ男性の権力者の痛みを伴う強制力は日本では大変難しいのではないかとも思いましたが、少しづつ実績ですね。子どもの教育も進んでいるんですね。個人の生活を犠牲にしなければならない今の働き方では、女性の社会進出も男性の生きづらさも変わらないこともそうですよね。また、女性が政治や企業に少なくとも3分の1はいることで、柔軟な社会に変わるとわかりました。少しづつは進歩しているんでしょうが、**党のような女性蔑視政党が伸びたのはすごく残念。テレビとかでOみたいなのを見たら、即電話したり、身近に女性差別を見聞きしたら、声かけようと思いました。S.S
★仕事を定年退職して育児参画の不足を家事参画で補っているところです。
フェミニズムの長い歴史は人権獲得の闘争であったわけです。今日のように、生まれながらの固有の権利などとだれも思っておらず長い戦いによって今があるのでしょう。
アメリカは奴隷解放、公民権獲得をなしとげましたがいまだに実態とはかけ離れています。日本においても法律上の枷は取り外されつつありますが実態はまだまだです。
日本での阻害の根本は天皇制と実体としてまだまだ残る家父長制なのだと感じています。世代が変わっても家父長制を甘い汁と考える(いや無意識か)政治家が減らないと政治課題としては先に進みません。経済界や法曹、公的分野でのクオータ制を先にすすめることが重要だと思いました。元の職場でも必然的に女性の役員が増え、トップになることでかなりの物事が変わってきました。
自戒をこめて。外では民主的な姿勢をもつ男性でも家庭では家長的特権を振りかざす昭和世代はまだまだたくさんいます。そういうひとは、もし飼い犬がいれば家庭での真の序列を聞いて反省することが肝要です。M.I
★男女共同参画推進の背景や、世界と日本の推進状況の違いなどについて学習しました。欧米は国家主導で法整備から始め、経済界に対して法的根拠にもとづいて推進していると捉えましたが、日本はその法整備をどの程度具体化しているのですか?
経団連など財界に対して具体的な推進指標を法的根拠にもとづいて示しているのですか?「精神論や理想論では200年かかる」というのが男女共同参画推進の歴史と教訓だとするなら、立法府である国会がまず、強力に法整備を進めるべきなのではないかと強く感じました。それができない国会なら変革することが、国民の行動倫理だと思いました。 (T.T)
★クオーターと憲法がどんな関連があるのかと思い興味を持って参加しました。
しかし、内容が違うことが分かって勉強になりました。アメリカがトランプ大統領になって、次々と大統領令で保守的と言うか時代錯誤の状況が続いていると思いますが、クオータ問題での後退的方向にはなっていないでしょうか。お分かりなら教えていただきたいと思います。Y,I
★講演を聴かせて頂き、ありがとうございました。歴史的流れを確認するに当たり、二十世紀末に、日本が男女共生社会基本法を成立させたのは、周回遅れのような印象を持たざるを得ませんでした。法律が成立した頃、中途半端な基本法で本気で改革する気はないのだと思ったものです。
いま、男女共生社会基本法を、どのように評価しているのでしょうか。あと、フランスではクオータ制を導入して、国会で成立する法律が決定的に変化したと聞いています。クオータ制導入による、社会への具体的影響をもう少しお聞きしたいと思いました。社会変革の大きな誘因になりえる制度として、重視すべきと感じるものです。
勉強になりました。 Y.K
★松本先生のお話は、クオータ制を中心として男女共同参画の要点をコンパクトにまとめてあり、とてもわかりやすく、あっという間の1時間でした。
話の中で、諸外国の例として、男性の育休の義務的取得の制度への言及がありました。日本でも少しずつ意識が変わってきているように感じるものの、ペースがあまりに遅いことやいまだにマタハラで退職を余儀なくされる方がいることを考えると、日本でも義務的取得が導入されればいいのにと個人的には感じています。
また、最後の質疑応答の際に、クオータ制で割合を無理やりにでも増やすこととすそ野を広げていくことは車の両輪だというお話をされており、そのことについても深く共感しました。次は「すそ野」の方のお話も聞いてみたいです。ありがとうございました。M.K
★勿来のM宅は今回4名で受講しました。
皆様から出された感想
「医学部入試で女子の合格を抑える差別が問題になったことがあった。女性は家事があるからと男性中心社会となっていて根が深い」
「割り振られれば女性の進出は増えていく。独身のうちに声がかかればやれる」
「割り振られればいい機会になる。すぐには変わらなくともだんだん変わっちくだろう」
「ノルウェイの例など、講義で紹介された資料をよく見てみたい」
「分かり易く興味深い講義でした」。 T.M
★松本先生わかりやすい説明ありがとうございました。
組織として「クオータ制」は、男女共同参画推進の趣旨に副えば、考慮すべき事項であることを知ることができました。ただ現在の組織運営を思慮すると偏っている状況とみていますが、推進が必要であることが明白なので、各所で必要な方の教育というか人材を育成すべきかと感じました。M.W
★国の男女共同参画の大きな方針を決める場での積極的なご活動を大変心強く思いました。
日本では政治の分野がもっとも遅れているとの指摘があったので、改めて早急な改善が必要と思った。政治の遅れは様々な経済的、生活関連、市民の在り方などの政策立案に影響すると思われるからです
「ポジティブアクションも有効」というのは納得できたし、「クオータ制の導入度と実質」が、よく進んだ分野は何だろうかと思いました。
「女性から反発がある」点が指摘されたが、最近の教育ではなされていることからみると、社会的にはマスコミの役割が大きいと思う。例えば、教育分野で何かあった時に、「女性教師」とは言うが「男性教師」とは言わず「教師」というなど、意識せずに使っていることもあり制度とともに変えていくべきことのように思いました(ms)。
★今回のオンライン憲法塾は、「男女共同参画推進について」と題し、弁護士の松本三加氏から報告がありました。
事前に提示されたレジュメは1頁程度の簡潔な資料だったので、詳しい内容は講演時にお聞きすることにしました。自己紹介から始まり、男女共同参画推進と憲法、クオータ制、その歴史、
日本の現状、日弁連副会長及び理事選任におけるクオータ制導入、最後に、という流れに沿って、かなり多いスライドを用いて詳細な説明がありました。さらに、同氏は海外で研鑽された経験もお持ちで、幅広い講演内容は私には大変新鮮で勉強になりました。
私自身は、男女共同参画推進についてはかなり理解しておりました。実際、私が経験してきた職場でも積極的な取り組みがなされていたからです。ただし、「クオータ」に関しては今回初めて知りました。発音が紛らわしく、当初、「4分の1」という意味の「クオーター」で、何かを四つに分けることかと勘違いしておりました。松本氏からの説明から理解した次第です。
講演後の感想を書く際、事前に録音やメモはとっておらず、提供されたレジュメだけでは無理でした。ネットで調べ、改めて考えてみました。「理念は重要だが、実現は難しい」というところでしょうか。
私の経験から大学の女性教員、特に理系の教員は非常に少ないとの認識です。子育て等女性特有のハンディキャップもあり、業績評価や昇進の面で改善はされつつもさらなる配慮や特別な制度が必要だと感じています。私の所属する応用数学関連の学会やシンポジウムや研究会では、近年、女性の発表件数は増加している印象を受けます。ただし、就職する場面で、研究職や大学教員への道は苦戦しているように感じます。
講演後の意見でもありましたが、今後、あらゆる分野で基幹となる女性を育成していく必要があり、サポート体制や優遇措置を強化すべきでしょう。松本氏の幅広い見地からのご講演、ありがとうございました。 A.N
★クオータ制のお話を聞きながら真っ先に思い浮かんだのは、アメリカの大学入学者の人種差別を是正するために長年導入されていた「アファーマティブ・アクション」(積極的差別是正措置)であった。これも「ポジティブ・アクション」であり、クオータ制の先取りだったのではないかとダブらせながら、興味深くお話を聞いた。しかし、2023年6月、連邦最高裁でこの措置を違憲とする判決が出された。
社会には様々な差別が存在しているが、わが国では長い間、性差別の上に胡坐をかいてきた。60年代に大学入試を受けた経験からすると、大学全体の入学者においても、学部においても女性の割合が圧倒的に少なかった。工学部などはその典型であった。私は新制大学第15期の入学者にあたるが、工学部の土木や建築には女子学生は皆無だった。国会議員だけでなく地方議会議員も圧倒的に男社会のるつぼだった。真面目に政治を進めようとする政党などでは明らかに女性政治家が増えてきている。
男女共同参画をめざして、クオータ制を導入するのはある意味では歴史的挑戦である。迂遠であるが、クオータ制の成果をどう社会全体の動きに繋げていくかが本筋なので、それぞれの場面で実績を重ねていく以外にないのかもしれない。かく言いながら、この歳まで家事にあまり関わらずにきてしまった。自分の中の「ポジティブ・アクション」の可能性は、となると急に??(H.S)
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