2026114日、第17回オンライン憲法塾を、Zoomで開催しました。テーマは、「国民監視と思想差別が狙い?~スパイ防止法について」で、報告者は、林 治 氏(弁護士、代々木総合法律事務所)です。37名が参加しました。

メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。

 参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。

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 ★政府による歯止めのない対中戦争準備・軍拡の中で、戦争反対の声を弾圧し一掃しようという強固な意志を感じ恐怖を覚えました。

毎月街頭行動をしていますが、街行く人々は無関心で、この状況を変えなければ、声を上げられるのは今しかないとの思いで続けていますがなかなか変わりません。もう一歩二歩踏み込んで声をあげていかなければと気が引き締まる思いです。Y.W

 

 ★「スパイ防止法」に関する全体像を見ることができ有意義でした。

 戦争への恐怖感・排外主義の高まり(空気)が「スパイ防止法」が受容される土壌になるという点が印象的でした。

いわゆるスパイ行為には現行法で対応でき、また立法事実がないのに政府の判断次第で犯罪となるような法律の内容で、結局は反政府的言動を萎縮させる効果をもたらすことを狙っているように思います。

「罪刑法定主義」という側面から考えても、何が特定秘密になっているかを明らかにしない、外形的な行為がなくても罰することのできる「特定秘密法」や、国の安全保障にとって重要であるという漠然とした内容で「スパイ防止法」違反で逮捕するというようなことは、憲法に反するのではないでしょうか。

私たちがこの法律の危険性を広く宣伝し、制定に反対する運動を進めるときには、「治安維持法と同じ」という表現はどうなのでしょうか。歴史的に「治安維持法」とは何だったか、歴史的にどのような役割を果たしたかについて、一般的に理解があるとは思えません。知識として「治安維持法」を聞いたことがある人は多いとしても、説明が必要です。

私は、「国民監視法」という呼び方でどうかと思いますがどうでしょうか。(TS)

 

 ★この分野のお話を、このように詳しく専門の方からお聞きしたのは初めてですので、大変勉強になりました。過去の治安維持法や、それによって多くの人々が捉えられ、虐殺された人もいた事、そして「お国のために」の方向へ国民が動員されていったこと等々と考え合わせると「スパイ防止法」は本当に恐ろしいです。

専門家の立場から準備して下さった資料が豊富で大変参考になります。1985年の法案を廃案にした経験に学び、ぜひこの危険な内容を広く訴え、阻止するために頑張りたいです。(K.W

 

 ★権力を握る党派は、市民をだます能力にたけています。今回のテーマである「スパイ防止法」という呼び名もそう。名称からして反対する理由を見つけるのは至難。

Google検索による「AI による概要」でも、「スパイ防止法とは、外国勢力による機密情報や技術の窃取、破壊活動などのスパイ行為を包括的に取り締まり、国家安全保障を強化するための法律で」とありました。なお、これに続けて、一応、推進派と慎重派の両論併記はしています。

講師の先生が、あいまいな法案の記述によって権力の側がどうにでも解釈して処罰対象にする危うさがあるとおっしゃっていたことはよく理解できました。

立法事実がないのに推進派が制定したいのは、「国民監視、思想統制が目的」であり、そのことを「国民に広く知らせる必要がある」。まったくそのとおりですね。

ありがとうございました。(S.O

 

 ★聞けば聞くほど昔の治安維持法と同じ目的を持ったものだとわかりました。

「スパイ防止」ということばのオブラートに包んで、実は政府に抗う市民を排除したいだけ、とりわけ戦争に反対する活動家の抹殺を狙っているのだと感じました。恐ろしいです。
 声を上げて、こんな法律こそ抹殺しなくては、と思いました。(Y.I

 

 ★豊富な資料と力強い明確な解説とご意見に、多くの学びと共感を得ました。正確な知識を得て、考察して、自らの言葉として発信し、行動に移す。今、できることに力を尽くそうと、改めて覚悟と勇気をもちました。ありがとうございました。(Y.N

 

 ★昨年末に問題になっていて気になっていたのですが、他の課題に押し流されて埋没していました。

今回あらためて、この法案の本質と危険性を学習し、決して流してはならない重大問題だと再認識しました。これを一人でも多くの方々と情報共有し、阻止する運動につなげていきたいと思いました。(T.T

 

 ★林弁護士の話はとても分かりやすかったです。

スパイ防止法が、日本国民にかけられようとしていることが、よく分かりました。

一つ質問です。

大河原化工機のような、輸出による技術の中国への移転も、今度はスパイ防止法で逮捕されるのでしょうか。 (T.U

 

 ★詳細な資料を用意してくださり、貴重な研修のお機会になりました。ありがとうございました。

ただ、肝心の「なぜ今スパイ禁止法なのか」という点については、右翼的風潮の強まりという一般的な理由以外には、決め手をつかむことができなかったように感じました。(S.I.

 

 ★ なかなか議論する機会がないテーマを丁寧に説明していただいたことに感謝します。何よりも2013年成立の「特定秘密保護法」に対して、私自身がどれほど真剣に法案成立を阻止する運動に関われたのかと思うと反省することしきりです。現役を引退して、都内の大学で客員などをしていて、ほとんど孤立状態だったことを思い出し、日常的にこういう運動に関われる場が重要であることをあらためて感じます。

議論があったように、「スパイ防止法」案の狙いや効果そして法案に触れる不当行為が客観的事実に基づかないことなど、戦前戦中の「治安維持法」がその源流ではないかと思われるほどです。国民監視、思想統制が民主主義を根こそぎ奪い去ることを考えれば、日常的に民主主義の真価を確かめていくこと、その実践を広げていくこと、そしてスパイ防止法の画策にきちんと対応していくことが必要であると思います(H.S)。

 

 ★ いくらでも拡大解釈できるのが「スパイ防止法」だと理解出来ました。

 外国人をターゲットのように思わせて、さまざまなタイプの市民が狙われるという内容なので、呼び名を変えようという提案はよいと思います.

「新・治安維持法」など(ms)。

 

 ★林先生わかりやすいお話有難うございました。お疲れ様でした。

ダメな法律をなぜいとも簡単に成立に向けていることに、疑問を感じました。国民の生命と財産を預かる政治家の意図が分かりませんし私たち国民を守るは二の次なのでしょうか。(m・w)

 

 ★今回のオンライン憲法塾は、「国民監視と思想差別が狙い?~スパイ防止法について」と題し、林治弁護士(代々木総合法律事務所)から報告がありました。このテーマも、最近、メディアを賑わしており、私も興味を持っており、報告を心待ちにしておりました。
 事前に配布された資料内容は、私の当初の認識と大きなズレがあったので、報告を伺ってから同法についての解釈を判断することにしました。最近の専門家からの論評から、個人的な感覚から言えば、賛成の論調が多いように感じていました。
 報告が開始され、林弁護士から数々の同法に対する問題点の指摘には納得せざるを得ませんでした。結論として、私の同法に対する認識が甘かったと言わざるを得ません。曖昧な状態でこの法律が施行されてしまうと、時の為政者に都合よく運用される危険性があると強く感じました。
 報告後の質疑応答は予想に反して少なかったですが、核心をつくような議論がなされたように素人ながら感じました。今回も質疑等の発言は控えさせていただきました。同法には多くの問題点が内在しており、勝手な発言はできないと判断したからです。
 私はこのテーマに関するかなり多くのYoutube動画を見てきており、一定の理解はしておりました。しかし、林弁護士からの報告に納得するとともに再考させられました。過去に自民党が提出し、廃案になった同法案のことは初めて知りました。同弁護士のご指摘通り、
曖昧な規定で恐ろしい法案であることもよく認識できました。資料2に提示された参政党の法律案においても諜報等の定義が曖昧だと感じました。「しんぶん赤旗」の記事(資料3)に書かれた「40年前に廃案となった希代の悪法」という意味もよく理解できました。また、特定秘密保護法でのプライバシー侵害に関わる裁判例「横須賀市内のクリーニング業者の事件」には驚きを隠せませんでした。資料4では、国連の独立人権専門家から「日本の特定秘密保護法案」に対する問題点の指摘があったのも納得した次第です。資料5では、社会学者兼ジャーナリストの小笠原みどり氏による論評も頷けました。なお、報告の最後に、林弁護士から日本国内の外国人の動向について触れて下さったので、ほっとした次第です。
 最後に、今回のご報告ありがとうございました。スパイ防止法についての危険性をよく理解できました。ただし、個人的には日本国民を守るための代替法案も必要だと考えており、今後もこのテーマを注視していきたいと考えています。(A.N

 ★〇私は、1943前国民学校1年生、防空壕の入れ口でB52爆撃機が銀色に不気味に輝く光景を見ながら、終戦近い農家の自分を思いおこす。それは空腹と物資不足に耐え偲んだあの暮らし。昭和12年生まれの自分に様々に影響を受けた戦争を常に、特別に未来に繋がっている。

〇「戦争は嫌だ」「戦争は二度と繰り返したくない」という人々はどうゆう行動・意思を示すでしょうか。誰だⅰ「憲法を変えて戦争をできるようにするのは」、「平和主義」の柱を確かめる機会にしたい。全世界の国民が等しく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利が今奪われようとしている今の日本です。憲法を破壊する政権に真相を語る、物を言う行動を大きく広めていくことに尽きる。

〇「スパイ防止法」権力は今なぜ、どんな効果を期待して出されているのか?

 弁護士 林  治 氏の講座から 

  1. 「国家機密」を外国に漏らした者に背系を含めた厳罰を科する。「何が不法な方法」「何が機密なのか」曖昧にしてその時の政府の判断で「どんなことでも国家機密になり得る」。マスコミの取材や報道も制限される。反戦平和運動、反原発運動など処罰の対象になり得る。
  2. 2025714日参政党神谷代表「官僚、公務員。そういった極左の考え(公務員は憲法の精神を生かす行為を極左の考えと決めつけている)を持った人たちは辞めてもらわないといけない。これを洗いだすのがスパイ防止法」憲法を破壊する政権こそ辞めてもらわねばなりません。参政党の行方に注目!
  3. 国民の思想・信条の自由を踏みにじる。「政権に反対する者は国家秘密に近づけない」「政権に反対する者」かどうかを思想調査が求められ、日常的に監視される恐れがある。

権力の治安を維持するために「スパイ防止でなく」国民監視、思想統制が目的になる。

戦争を行うには、よく見る、ものをいう、はっきりと行動する国民は邪魔になる。

戦争をさせない日本にする」には、よく見る、忘れずによく考え、ものを言う行動する国民こそが求められるということが見えてきました。

今回の林 治 弁護士の講座は大変勉強になりました。ありがとうございました。(SD


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