2026年4月14日、第20回オンライン憲法塾を、Zoomで開催しました。テーマは、「子どもの権利条約と日本国憲法―乳幼児の保育の視点からー」で、報告者は大宮勇雄氏(福島大学名誉教授、専門:乳幼児期の保育、全国保育団体連絡会会長)です。43名が参加しました。

メールにて寄せられたご感想・ご意見は、次の通りです。

 参考にしていただけると幸いです。今後とも、よろしくお願いします。

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 ★大変興味深く拝聴しました。

まず、今から30年以上も前の段階で、「日本の子どもは孤独」であると指摘されていたことに驚き、それなら現代の子どもたちはなおのこと「孤独」なのではなかろうかと思いました

そして、子どもの権利条約の中で一番わかりづらかった「子供の意見表明権」についてわかりやすく教えていただき、とても勉強になりました。私は小児科医ですが、医療の世界でも子どもたちの“view”が十分に尊重されているかというと、自分も含めまだまだ発展途上です。

子ども自身の体のことであっても、保護者から話を聞き、保護者に説明をする、に終始してしまう場面が多くあると思います。改めて、子どもたちへの接し方を見直す機会になりました。

イタリアの保育もとても興味深かったです。子どもたちが、大人や仲間とともに世界に新たな意味を作り出していくということが、子どもたちにしかできない「力」のような気がして、大人は子どもたちを守り尊重するだけではなく、彼らから学び続けなければならないなと改めて感じました。貴重なご講演ありがとうございました。(Y.K

 

★久しぶりに保育・幼児教育の専門家・大宮さんから「子どもの権利条約」について、イタリアなどでの実践的な場面を交えたお話を聞いた。

1989年国連総会で採決されたものの日本で批准したのは1994年、国連からは再三勧告を受けていたとのこと。そしてそれから30年近くを経てようやく、子ども家庭庁が設置された。「子どもであること、子どもを持つことが『つらい』時代」であることが背景になっているとのこと。報告をお聞きしながら、逐一納得して聞いていたものの、翻って考えると、実は「大人社会」に胡坐をかいている我々への問題提起であると気づかされた。日本社会全体の空気感・「大人社会」における「子ども権利文化」と言えるものがどう根付かせていけるのだろうかと、不安な思いにもなっている。

子どもの成長とは社会に同化していく過程、と考えてきたのではないか。子どもたちが、大人社会に疑問をもち、理解を深める過程を、大人たちが学ぶことが大切なのだろうが、現在の状況は疑問を感じることばかりである。18歳から選挙権を得ることになった時に、高校生時代に、社会の仕組みや政治家を選出する過程に関わるための準備ができているとはとても思えなかった。アメリカの大統領やイスラエルの首相が、戦争行為で政治家や人々を殺戮し、絶滅させるとさえ言葉で脅迫している姿は、子ども達にどう映っているのだろうか。あのナチス・ドイツの絶滅収容所・アウシュビッツを訪れたときに、高校生たちの団体を見かけた。列車で送り込まれるユダヤ人たちを、ユダヤ人の音楽隊に迎え入れさせている光景が映しだされたり、ユダヤ人の頭髪が大きな部屋いっぱいに保存されている状況が発している平和への叫びが、いま世界中で届かなくなっているのだろうか。身近な子どもたちの声から耳を澄まして聞くことが求められているのかもしれない。福島競馬場の北側に東西を結ぶ幹線道路があるが、両側は金属製の高い塀が覆っている。子どもたちの通学路にもなっているだろうにと、通るたびに改善してもらえないだろうかと思ってしまう(H.S.)。

 

 ★「子どもの権利条約」というのは名称は知っていましたが、その成り立ちや内容についてこの様に詳しくお聞きしたのは初めてなので大変勉強になりました。これを大学在学中に学んでいたら、教育実践の方法も変わっていたかもしれません。私が一番ショックを受けたのは、子どもに腕時計の針の音を聴かせたら、本に載っている時計に耳をつけて聞いている写真のお話。こんな小さい時から「子どもの立場に立つ」「子どもの意見に注意深く耳を傾ける」……こういう考え方で(家庭で、学校で)育てられたら、人間は真の意味で伸び伸びと育つと思いました。今の学校教育は、「道徳」の授業を中心に、「いかにいかに決まりや国にとって都合の良い徳目を教え込むか」になっていて、この条約と逆のことをやっている様に見えます。ぜひこれを教職を目指す学生の必須科目にしてください。大宮先生、ありがとうございました。」(K.W

 

 ★私が愛用している「女性手帳」に憲法とともに、この子どもの権利条約も載っています。大宮先生の「講義」でこれが勉強できる、というので喜んで参加しました。「子どもの意見をよく聞く」ということの大切さがこの条約の根本になっている、と思いました。これからの各種活動に役立てていきます。ありがとうございました。(Y.W

 

 ★大宮勇雄先生、貴重なお話ありがとございました。

保育の現場や教育の現場では「子どもの権利、意見の尊重」を意識して子どもたちと関われていると思いますが、家庭では子どもの意見、表現がないがしろにされがちです。

・「日本の子どもは孤独」

・「家庭や社会での大人の子どもとの接し方が貧弱」

・「子どもの成熟度(理解度)は子ども自身の「能力」ではなく、大人がどのようにかかわり支援するかによって「形成」され「変化」しうる」

受講して心に残った言葉を記載いさせていただきます。(M.T)

 

 ★憲法塾楽しみにしております。今回M宅は4名で受講しました。

参加した皆さんから、

「子育てはどうしてもそれはだめ、あれはだめ、こうしなさい、ああしなさいになりがちだ、人権をもった個人として向き合うようにやってなかったかなと反省した」

「子供の意見、提案をとりいれることで新たな発展を生み出すということは、新らしい認識でした。今後活かしてみたいと思いました」などのコメントがありました。(T.M

 

 ★大宮先生 お忙しい中での講和有難うございました。

 新たな道が開けたようなお話でした。

 私自体 子育てが終え 孫たちも巣立ちそれぞれの道を歩み始めました。そんな中でのお話 これから、ひ孫かと思いますが、孫たちと接する際に、今回のお話を参考に、孫たちの子育ての中に生かしていけるように伝えられれば良いのかと考えております。

 有難うございました。(M.W

 

 ★初めての参加でした。ありがとうございました。

今回、子どもの権利条約と日本憲法という、大きなテーマに、そして、大宮先生のお話しを聞きたくて、参加しました。「子どもの意見表明権を具体化する」は、非常に幼い子どもたちも、非言語的コミュニケーションという手段を通じて理解、選択及び好みを明らかすると、解釈しました。
 イタリアの保育園の、保育の記録の、報告を聞いて子どもの権利を考えて接している保育士さん、ステキだと思いました。まだまだ、学習が必要だと思いました。
 まとまらなくすみません。ありがとうございました。M,W

 

 ★大宮先生、昨日は貴重なお話をありがとうございました。 「保育者がしんどい時は、今までの当たり前を変えるチャンス」という言葉に、ハッとさせられました。これまで無意識に、既存の枠組みへ子ども達をどう当てはめるか、そればかりに気を取られていました。 大人の都合で決めた「当たり前」を優先することは、結果として子ども達の成長する権利を奪いかねません。子ども達の視点に立ち、共に解決を探る姿勢こそが、「自分は大切にされている」という実感を育み、安心感と権利を守る一歩になると強く実感しました。 今後は、子ども達が『ありのままの自分で大丈夫』と思えるような保育を日々行っていきたいです。

E.A

 

 ★大宮先生、 この度は貴重なご講演をいただき、誠にありがとうございました。

私は保育士という立場で、 ・小さな子どもであっても自分で判断する力があることを理解する。 ・子どもの考え方や判断には周囲の環境や大人の関わり方が影響する。 という二点について深く考えさせられました。

特に、 「小さな子どもであっても、橋を架けることで対象同士を繋ぐ、分断を解消する、という思考が明確になっている」 「かつて分断のあった歴史的・社会的な背景も、子どもの判断に影響したと考えられる」 という事例について見た時、 私たちはそういった子どもたちの行動や気付きを流すのではなく、共感や代弁によって意識付けに繋げるなど、子どもの判断力醸成の過程において大切な役割を担っていることを改めて感じました。 責任を持って子どもと関わるということは、ただ単に大人の考えや判断の範疇で子どもを守るということではなく、私たち自身が日々平和的な思考や態度で生きる中で、子どもたちが受け取り、判断した事に対して誠実に向き合う事なのだと気付かされました。 これからも子どもに関わる大人の一人として、その責任を果たしていきたいと思います。H.M

 

 ★こどもの権利条約は、”こども”をよく見たものであると思った。こどもの特性を評価し、年齢、置かれた状況による違いも見て判断するのは、本当に大変なことです。

保育の現場では深い洞察が求められ、「保育の専門性」とその評価が必要と思いました(ms)。

 ★先日の憲法塾に参加させていただきありがとうございました。当日もお話しできず、アンケートも送れずすみません。

 子どもの意見表明の権利のところで、たつのこの保育実践が話され驚きました。大人が困ったときに子どもに話してみる、子どもの声を聞くことは、この実践を通して私たちが、子どもたちから学んだことです。
 以来、困りごとだけではなく、暮らしのあらゆる場面で子どもの声を聞き取って、かなえていく暮らしを大事にしています。
 今回の大宮先生のお話は、乳幼児期の子どもと暮らす私たちにとって、心に刻みたいお話だったと思いました。ありがとうございます。 F.O

 

 ★今回のオンライン憲法塾は、「子どもの権利条約と日本国憲法ー乳幼児の保育の視点からー」と題し、大宮勇雄先生(福島大学名誉教授)から講演がありました。私は、先生が福島大学に教員として在職されていたとき、確か教職員組合関連でご一緒させていただいた記憶がございます。これまでに先生の講義や講演などを拝聴した経験はありませんでしたが、温厚で博識な紳士というのが私のイメージでした。現在も全国保育団体連絡会会長等の重要な職務を担われ、海外での研究も継続されるなどその精力的な活動に頭が下がる思いです。
 事前に配布されたレジュメを拝見しました。概要はつかめたものの、法律や条文内の字面だけでは理解できない文言が多々あり、ネットのAIを用いて少し調べてからこの講演に臨みました。
 講演が始まると、レジュメに沿って、難しい内容をかみ砕いて丁寧に解説して下さり、その真意をかなり汲み取ることができました。大きく二つの点、一つ目は子どもの権利条約の精神及びその政策、二つ目は子どもの意見表明権の具体化でした。前者では、2023年のこども家庭庁発足までの歴史的背景を踏まえ、「保護の対象」から「権利の主体」へと子どもの権利条約の四原則が提示されました。後者では、国連の子ども権利委員会の条文でしょうか。四つに焦点を絞り解説が加えられました。特に、イタリアでの幼児の事例が紹介され、幼児の認識はやや深読みのように感じられましたが、おそらく幼児は大人が考えている以上に多くを感じ取っていると思います。最後に、子どもの権利条約に関わり、「人権は平和の基礎」とまとめられ、私もまったく異論はございません。個人的には、小学校から大学まで、子供の人権に関してはほとんど考えたことはなく、私の幼少期は人権などほぼない家庭

環境で育ったので、今回の講演に強い衝撃を受けました。
 今回のご講演、ありがとうございました。普段、ほぼ意識することのないこのテーマに関して、今後も注視していきたいと考えております。A.N


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