昨日、舘野泉さんのコンサートを聴きに、新潟往復しました。
友人Sさんのクルマに乗せてもらって、片道3時間弱でした。


「舘野泉ピアノリサイタル」〜with平原あゆみ・ピアノとリハビリテーション

舘野泉さん、プロフィールよりごく簡単にご紹介します。
「1964年よりフィンランドヘルシンキ在住。
 2002年脳溢血で倒れ、右半身不随となる。
 2年半に及ぶリハビリの結果、2004年、左手による演奏会で復帰を果たす。」

日本のクラシックのアーティストとしては初めての、そして
最も長続きしているファンクラブを各地に持つくらい、人気のあるかたです。


今日のプログラムはこちら。

☆バッハ/ブラームス編曲 シャコンヌ ニ短調BWV1004より

☆スクリャービン/左手のための2つの小品 前奏曲と夜想曲Op.9

☆吉松隆/タピオラ幻景Op.92「舘野泉に捧げる」
1.光のヴィネット 2.森のジーグ 3.水のパヴァーヌ
4.鳥たちのコンマ 5.風のトッカータ

☆セヴラック/鉛の兵隊 本当にあったお話から3つのエピソード
(三手連弾 共演:平原あゆみ)
第1曲:とだえたセレナード
第2曲:箱の中の4日間(悲しみの4日間)
第3曲:結婚式の行列

☆coba 記憶樹「舘野泉に捧げる」
1.深遠な予感 2.果敢な叫びを上げよ 3.嘆きと自負 4.宿命
5.回廊 6.バルカロール 7.信頼 8.果敢な叫びを上げよ BIS
9.カオス 10根源的な回想



右手が動かない、ということは舘野さんの音楽にマイナスになるどころか、
磨き、深め、高めることなのだとハッキリ思いました。
左手だけ、というのは単なる手段であって、
表現そのもの、表現すべき魂そのものには何の障害もないんです。

…感動しました…

全ての音のドラマが終息したのちのアンコール、
「アヴェマリア」の珠玉の演奏に、涙が止まりませんでした。


左手の作品を次々委嘱され、
先日は委嘱作品ばかりを集めたコンサートを開かれたばかり。
新曲を演奏する難しさなど難なく乗り越えて、
熱いエネルギーが凝縮しては渦巻き、あるいは襲って来るような作品に、
真正面から取り組まれています。
吉松隆さんの、叙情的な「タピオラ〜」
アコーディオン奏者cobaさんの、衝撃的な「記憶樹」、
どちらの作品も、心のなかに、すとんと落ちて来るものがありました。

ごくシンプルに分かりやすい音楽でも、
舘野さんの、多彩に弾き分ける音色によって、深い陰影を見せてくれます。
複雑にからみあった音でも、鋭い分析によって、
注意深く選り分けられ、強いメッセージとなって迫って来ます。

すごいなぁー……





終演後、楽屋にて舘野さんにお会いすることができました。
山形交響楽団第二ヴァイオリン首席・ヤンネ舘野さんのお父さまです。
ヤンネくんの雰囲気そのままのかたでした。
逆か。泉さんの雰囲気をそのままヤンネくんが受け継いだのね。

ふところの深い、優しい笑顔のかたでした。

一流の芸術家とはこうしたもの…
じかにお話できて、とても光栄でした。




南相馬市(元原町市)の市民文化会館館長ですね。
実家に行くと、時々舘野さんの話を聴きます。
身近にすごいひとがいるって、すごいことです(ヘンな言い方だけど)

元気をいっぱいもらってきました。



Kさん、Sさん、お世話さまです。心から感謝致します。
Sさん、道中とっても楽しかったデス。
彼女(=どうしても右車線に行かせたがるナビちゃん)によろしく。