私の仕事は、
コンサートに行ったり、作曲者・編曲者として紹介して頂いたり、
外に出て華やかな場所に出ることはあるにはあるんです。
けど、私にとっての本当の意味での「本番」は
地味にこつこつと書いていく普段の譜面書きの仕事です。
楽譜を書く作業は非常に時間が掛かりますし、神経も体力も使います。

少し前のブログをざっと読み返しますといつでも
「忙しく」「時間がない」「とても疲れていて」「大変」
ばかり書いていたように思います。

でも、この時点でアップアップするのはもうスッパリ止しにしましょう。
だってね、この「忙しい」状態がずっと続いていて慣れっこになってしまったし
その中でも作品の一応のクオリティを保てるようになったかなーと思うし、
それでもちゃんと本番に出かけ、お世話になった方々にご挨拶するくらいに
スケジュールと体力など、物事を何とかさばけるようになったと思うのです。

大変大変、と大騒ぎするのはみっともないですよ。
私はもうひとつそこから先に行きたいんだから。

最近(といっても1年ほどの“最近”ですが)山形の外で仕事をする機会が増え、
たくさんの音楽家やマネージメントのひととお会いして、
いろんな状況や情報を見聞きするにつけ、勉強したいなぁ…と思うのですよ。
外に出たらすぐヘタってしまって使い物にならないような、
ちゃちな知識や経験しか身につけて来なかったとは思いませんが、
それでもスゴいひとはスゴいぃぃぃぃ〜〜ことが一瞬で感じ取れるので、
間近でお会いしただけで身が引き締まる思いをするのですよ。
一流と呼ばれる方々は、常に謙虚です。
しかもどんなに忙しくても丁寧に真摯に仕事をします。
しかも迅速なことが多いです。

私も謙虚に参りましょう。
私はもっと先に行きたいもん。

と、決意表明してみました。笑。

とりあえず今夜の勉強はメシアンです。
理論と感情のバランスや、「歓び」の表現のすごさもさることながら、
ピーター・ゼルキンの、ピアノの音の密度のあまりの濃さに感涙中。
うるうるうる〜



(あんまりブログに音楽そのものを書かない理由はですね、
 私が聴いているのが全然軽いものじゃないから…ハズカシいんですよ。
 書くにしても解説や知識でなくて、感想というカタチにしています。
 音楽好きな一般向けのブログという設定にしてる…つもり。つもりだってば。)