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2006年12月04日

寫眞廣告(新製品メモ 「一眼レフ“フェニックス”」)

新製品メモ 一眼レフ“フェニックス” 1954年
 (アサヒカメラ記事)
 「値段も割りに安い」

 先週のこと、以前同じ課で働いていた、会社の後輩が相談にやってきた。  続きを読む

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2006年11月18日

寫眞廣告(新製品メモ 「ニコン新レンズと複写装置」、「レオタックスF型」)

新製品メモ ニコン新レンズとレオタックスF型 1954年
 (アサヒカメラ記事)

 *ニッコール180mmF2.5、250mmF4、500mmF5
 *ニッコール25mmF4
 *小型複写装置(日本光学)

 *レオタックスF型(昭和光学精機)


 一眼レフ全盛期の、まさに前夜がこの頃だろうか。黄昏のレンジファインダー。  続きを読む
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2006年11月15日

寫眞廣告(これに決めた! 高級品を合理化したウィンザー)

これにきめた!高級品を合理化したウィンザー 1954年
 「これに決めた! 高級品を合理化したウィンザー」
 (東興写真株式会社)

 プロが使うカメラは、何より耐久性が優れている。酷使されるからだ。ファインダの視野率や、測距精度などにも留意して作られる。大伸ばしすることを前提として撮影するときには、レンズは高画質なものが選ばれる。すべて必要に応じた機能性能と言える。

 ただし、その代償として、重く、高価になる。  続きを読む
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2006年11月13日

寫眞廣告(いつまでも正確快調なシャッター)

いつまでも正確快調なシャッター セイコーシャラピッドのカメラ 1954年

 *ロード35(岡谷光学機械株式会社)
 *プレスバン(鈴木光学工業株式会社)
 *ローレルフレックス(東京光学機械株式会社)

 「いつまでも正確快調なシャッター セイコーシャラピッドのカメラ」
 (株式会社 服部時計店)


 三つの、まったく別形態のカメラの共通点は、シャッタ。  続きを読む
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2006年11月09日

寫眞廣告(連動カメラの決定判 ペトリースーパー)

新発売ペトリスーパー 1954年

 この広告には一切書かれていないが、このカメラのフォーマットは、ファインダの対物窓の形状とレンズの焦点距離から判断すると、6×4.5だろう。「ペトリースーパー」は、小さく写真が出ている「ペトリRF」を一眼距離計に改良したもののようだが、その関係にも特に触れられていない。

 そういう不親切なところとか、所々で日本語が変なところも、今となっては、かえって味わい深いと言えなくもないのだけれど、中堅メーカが1ページをとって載せる広告としては、いささか質が低い。

 辛口になってしまったが、もし、栗林写真機械製作所(ペトリカメラ株式会社)が今も存続していて、デジタルカメラを製造していたら、きっとオモシロイものを作っているだろうな、などと思ったりもする。  
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2006年11月06日

寫眞廣告(「シックス系」のマイナーカメラ)

ウェスターカメラバロンカメラ 1954年


 当時は、カメラ名に「フレックス」がついていれば二眼レフ、「シックス」がついていればブローニー判スプリングカメラと相場が決まっており、「シックス系」も百花繚乱。  続きを読む
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2006年11月02日

寫眞廣告(マイナー二眼レフ、再び)

アイレスオートマットマリオフレックス1万円 1954年

*アイレス・オートマット、アイレスフレックス厳拭奮式会社 アイレス写真機製作所)
 アイレス・オートマットは、ニッコール75mmF3.5、セイコーシャラピッドつき、オートマット、クランク巻き上げの高級品。

*マリオフレックス(製造:大城光学株式会社 発売:マリオ商会)
 「当社は一貫作業に依り生産コストの切り下げに成功した」
 マリオフレックスF型は、定価1万円という安さが売り。もっとも、当時の1万円ですから、高級品には違いないというところでしょうか。レンズはローゼック80mmF3.5。  続きを読む
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2006年10月31日

寫眞廣告(コロン三脚とデルタ雲台)

コロン三脚研究二十年余の成果Delta tripod head

 1954年
 *コロン三脚(ミカド商会)
 *Delta tripod head(株式会社 ジイド社)
 「研究20年余の成果」

 名は体を表すというか、商品名の印象ってけっこう大事なはずで、ジイド社のデルタ雲台はがっちり留まりそうだけれど、コロン三脚というのはいかがなものでしょうか。  
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2006年10月26日

寫眞廣告(最高級の幻燈機 デラックス)

最高級の幻燈機デラックス 1954年
 (日本視覚教材株式会社)

 「画面の明るさは断然最高 解像力特級の優秀6吋レンズ付」

 有機的なスタイリングの躯体のボリューム感と、光り輝くクロームの鏡胴が、悪魔的で、「何だかスゴイ感」を醸し出す感じ。

 やっぱりこれは「プロジェクタ」ではなくて「幻燈機」と呼ぶべき代物ですね。  
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2006年10月22日

寫眞廣告(フジカフレックスの消息)

新製品メモ フジカフレックス 1954年
 *新製品メモ フジカフレックス
 *国産カメラ使用記 フジカフレックス

 (当時のアサヒカメラ記事)

 「本誌にフジカフレックス出現を報じたのは26年12月、それから二年以上たった今日、やっと販売ルートにのせられることになったのだから、本機の誕生は実に難産であったわけ。」

 (この蓮っ葉な口調は、いったい何?)  続きを読む
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寫眞廣告(陶磁器感光材料 はと印画)

はと印画 1954年
 発売元:株式会社 三青社
 「これに直接引伸して額皿 額が出来るお皿のブロマイド プレゼントに最適品」

 これは要するに、乳剤が皿に塗布されているもので、たぶん食器としては使えない。当時、かなり売れていたらしい。

 一種のアイディア商品ですが、似たようなカラーの絵皿印画を作るサービスは今もありますね。  
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2006年10月21日

寫眞廣告(キヤノン・レポート2種)

キヤノンレポート10キヤノンレポート12 1954年
 (キヤノンカメラ株式会社)

 *レポート10:キヤノンのシャッター検査
 *レポート12:キヤノン複写装置

 毎号このページを切り離してファイルすれば、君もキヤノンカメラ博士だ!
 (この裏面がキヤノンの広告になっている)  
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2006年10月20日

寫眞廣告(青少年向カメラの決定版)

青少年向カメラの決定版 1954年
 HOBIX(製造発売元:豊橋 東郷堂)

 青少年向カメラはエツチな寫眞は撮れぬやうになつて居ります

 
 冗談です。

 あれ、S祁燭辰討匹海で見たような形......。  
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2006年10月19日

寫眞廣告(逆光でもすっきり撮れる!!)

逆光でもすっきり撮れる!! 1954年
 (千代田光学精工株式会社)

 そういえば以前、「古いレンズでも、マルチコーティングされたUVカットフィルタなどを装着すると逆光に強くなる」と、勘違いしている人がいた。  続きを読む
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2006年10月17日

寫眞廣告(百花繚乱 マイナー二眼レフ九番勝負)

 1954年

OFUNAFLEXカメラファンに贈るプリンスフレックス先鋭な映像・滑かな操作・豪華なる外観 マルカフレックス

 文献をあたってみると、国産二眼レフの最盛期は1950年から1955年あたりまでのようだ。それらはリコーやヤシカのような、割合規模の大きなメーカだけではなく、いわゆる四畳半メーカと呼ばれる小規模のメーカも大きく関わっていた。  続きを読む
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2006年10月15日

寫眞廣告(ドルカ35供

 最近、Camerapedia.org(http://www.camerapedia.org/wiki/Main_Page)に、「寫眞廣告」の記事がいくつか引用されていることに気づいた。

 もともと、Web上の情報に寄与することを意図して作っていた記事だったので、そういうふうに役に立っているのはうれしい。過去の写真雑誌を紐解けば、いくらでも目にすることのできる広告類だが、それらのすべてがインターネット上に載っているかどうかというのは別の話で、発売年次や当時の価格、すでに現存していないメーカの情報など、海外のカメラ・ファンにはなかなか得にくいデータだろう。

 なんとなく励まされた気分で、いくつか記事を追加してみる。

ドルカ35況 1954年
 販売:ケンコー写真用品株式会社
 製造:東京光研株式会社
 ・連動距離計付
 ・シンクロ・ドイツ式ターミナルボディ内蔵
 ・速写堅牢固定鏡胴
 ・優美なクローム梨地メッキ総仕上

 「ドルカ」というのは、「ドルを稼ぐ」とかそういうニュアンスなのだろうか?当時、カメラは重要輸出品だった。

 このカメラのオモシロさというのは、カメラ名だけでなく、レンズが「ニッポール」なのである。ニッコールではなくニッポール。NIPPONから来ているのかと思わせるが、製造元の東京光研株式会社の所在地が、荒川区日暮里となっていることから、日暮里のニッポールだということが推測される。

 この日暮里ネーミングは徹底しており、シャッタ名は「ニポル」(コパル風)となっている。  
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2005年08月04日

寫眞廣告(マツダ閃光電球)

05f7d9dd.jpg 1954年
 
 「新品種発売!」
 (東京芝浦電気株式会社・東芝商事株式会社)

 電球の中で、アルミやマグネシウムなどの金属箔を燃焼させる、いわゆるフラッシュバルブは、大光量を得ることができるのだが、基本的には、一度きりの使い捨て、である。

 そう安価なものでもなかったので、現在のフラッシュライトのように気軽に発光させるというわけにはいかなかったようだ。

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寫眞廣告(海に!山に!)

b21e47fc.jpg 1954年

 「海に!山に!素晴らしい魅力を発揮する」
 「御婦人にはスマートなワルコンが新しいアクセサリーになつて居ります」
 (株式会社ワルツ商会)

 このモードイラストは素晴らしい。流行が何回か輪廻して、今でも一応はお洒落、となるのではないだろうか。

 さて、ワルツ商会全盛期には、「ワルコン」というスプリングカメラと、「ワゴーフレックス」という2眼レフがラインナップされていたようだ。

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2005年06月23日

寫眞廣告(レンズ交換できる二眼レフ)

4b29fef3.jpg 1954年

 「時の話題 レンズ交換できる二眼レフ」
 (アサヒカメラ記事) 

 マミヤのカメラは、独創的で、合理的で、実用的なものが多い。そして、写真機愛好家の遊び心をくすぐる、ちょっとした仕掛けがあって、独特の世界を持っている。

 設立者の間宮精一さんは、日本で初めてキャッシュレジスタを開発した有名な設計者でもあり、人まねを嫌う発明家でもあった。そういうところが、マミヤのカメラに影響を与えているのだろう。  
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2005年06月07日

寫眞廣告(オートマットでないと)

4c62064f.jpg 1954年

 「御愛機がオートマットでないと恥をかきます」
 (マミヤ光機株式会社)

 オートマットとは、なにか?

 ブローニー判の装填をする際に、通常であれば、フィルムに記されたスタート位置とカメラのそれを一致させるべく最初の巻き上げを行って、コマ目の位置合わせの作業が必要になる。

 これは、ブローニーフィルムの構造上(パトローネではなく、遮光紙と共巻きになっている)、必要な措置なのだが、カメラによっては、その最初の位置合わせが不要なものもある。この、自動フィルム位置認識装置を称してオートマットと呼ぶのである。実際には、フィルムを厚さの変化で検知している。

 操作的にいうと、とにかくフィルムをセットして、その一端を適当に巻き取り、あとは蓋を閉めて巻き上げ操作をしていれば、自動的に一コマ目で停止する、というものだ。

 文章にすると、わかりにくいですね(笑)

 便利だが、なくて非常に困るというほどの機能ではない。


 さて、「恥」という言葉は、現代ではあまりにも記号化しているが、これに対比して語られる「罪」との違いは、あくまで罪というものが絶対的基準に照らし判断されるのに対し、「恥」というものは、あくまで他者(ないしは自己の理想像)との相対的な差異に基づき起こる感情である、というところだろうか。

 周囲の人間が、みな非オートマットのカメラを使っていれば、別に恥ずかしくも何ともないのである。逆からいうと、みんなが茶髪だと、自分だけ黒髪では恥ずかしいような人もいる。使い古された論だが、いたって「日本文化」的な発想である。

 この脅迫的なコピーを、現在に置き換えると、子どもの運動会における、「一眼レフでなければ、恥をかきます」になるのか、あるいはもっと別のものになるのかはわからないが、バカバカしい話ではある。むしろ、このようなコピーを発案することのほうが、よっぽど恥ずかしい。

 ところで、機材がプアゆえに恥をかくということと同列に、機材があまりに豪華であるがゆえの恥というものもある。道具負けしているというわけだ。これもまた日本人的な発想のように思えるのだが、諸外国ではそういう概念はあるのだろうか。  続きを読む
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2005年06月01日

寫眞廣告(キヤノン ユニバーサル ビューファインダー)

ee6d7a83.jpg 1954年

 「キヤノン・レポート8」(キヤノンカメラ株式会社)

 以前も採りあげた、「キヤノン・レポート」。

 今回は、万能ファインダー。同種の製品は、ライツやツァイス・イコンから既に販売されており、それらのコピー製品にあたる。

 35mmから135mmまでの可変視界、パララックス(撮影距離による視差)補正、さらに、視度も調整可能。かつ、実像ファインダで、マスクもくっきり。アダプタをかぶせれば28mmの視界もカヴァしてくれるという盛りだくさんの仕様である。

 これは便利!レンズやプリズムなど、光学系も凝っていてスゴイ!

 と、いうのが、凡人の感想。

 ただの覗き穴にこんなに労力をつぎ込んで、俺、何やってんだろ。

 と、いうのが、「気づくことができる」人の感想になる。ここで、気づきがあれば、たとえば一眼レフの開発にシフトするという判断もできるだろう。

 ライツには、かつて、この「気づくことができる」人がいなかったため、歪な製品の袋小路に迷い込んでいった。

 物事を根本から合理的に考えるということは重要である、と、いう教訓を、このビドム、というかユニバーサル・ファインダーは思い出させてくれるというわけだ。

 もちろん、現代の趣味人のおもちゃとしては、有用な逸品ではある。  
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2005年05月30日

寫眞廣告(富士の純良薬品)

3b85a86b.jpg 1954年

 「写真のねらいはその人の感覚に依って定まり、仕上げの美しさはその人の技術と薬品が決定します」
 (富士写真フイルム株式会社)

 感材つながりで、富士写真フイルムの薬剤3兄弟。

 この、ミクロファイン、コレクトール、フジフィックスの3ブランドは、現在も存続しており、三つとも、まつもとの常用薬である。  
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2005年05月29日

寫眞廣告(カラー写真はアグフア・カラー)

2467cbdc.jpg 1954年

 「アグフアカラー・ネガ・フイルムさえあれば」
 (株式会社東京アグフア現像所)

 アグフアは、1867年に設立された。「Actien-Gesellschaft fur Anilin-Fabrikation」(アニリン染料製造企業)の頭文字4つをとり、「AGFA」である。名称からわかるように、もともとは、化学染料メーカであったようだ。これはベルリンでの話。

 一方、ゲバルトは、1894年に設立された感材メーカである。これは、アントワープでの話。

 後に、この2社が合併し、アグフア・ゲバルトが誕生する。現在は、マンモス化学メーカ、バイエルの傘下にある。(ちなみに、日本語表記では、「アグファ」ではなく、「アグフア」というのが正しい。富士フイルム、とか、キヤノン、みたいなお約束で、どうでもいいといえばそうだが、こういうところで押さえが甘いと、万事に渡って脇が甘いと判断されるからご注意。気をつけたい・笑)

 近年は、デジタルカメラの隆盛に押され、当然不採算であろう写真感材部門は、「アグフア・フォト」として分社化、切り売りされ、不遇を託っていたが、ついに破産というニュースが入ってきた。

 これは、アナログフィルムのユーザとしては、対岸の火事といっていられない話で、状況は、日本のフィルムメーカも同様のはずだ。他部門があげた利益で何とか息をついているが、不採算部門の切り離しなど、いつあってもおかしくない。

 さて、アグフアは、コダック、富士フイルムと並んで、写真感材メーカとして有名だが、1970年代まではカメラ製造部門もあって、それらのカメラは、日本では地味でメジャーはないが、マニアックなファンがいる。高級機ではなく、一般ユーザ向けの普及機がほとんどである。

 歴史的にいうと、内式カラーリバーサルを開発したのが、アグフアで、外式のフィルムに比べ現像処理が簡単なこの方式は、現在では、ほとんどのカラーリバーサルフィルムに使用されている。

 つまるところ偉大なメーカで、世界ではメジャーなブランドなのだが、日本では、「ウルトラ」などのド派手な発色のフィルムなどの影響もあって、キワモノ的扱いを受けているような印象もある。

 日本市場で、「他の人とちょっと違ったモノを使って高く評価している、見識のある自分」が好きな訳知り衆か、何も知らずにワゴンセールで買う一般ユーザしか、顧客として取り込めなかったのは、ブランド戦略の失敗だろう。  続きを読む
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寫眞廣告(使用する立場で設計)

22778230.jpg 1954年

 「使用する立場で設計した高級二眼レフ」
 (株式会社服部時計店・興和光器製作所)

 当たり前だろうがっ!使用しない立場で設計したカメラなんてどこにある?

 などと、50年前に遡って、大人気ない突っ込みをしたくなるコピー。要は、使いやすさに留意しました、と、いうことなのだろう。

 アスカニアの光学ベンチ、欲しいな。この測定機器は、広告に登場するほど偉大な存在で、光学メーカは、これを持っているだけで威張りが効いたものらしい。

 「プロミナー」は、今ではスポッティングスコープのブランドとして有名ですね。  
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寫眞廣告(35mmカメラのレンズではどれがよいか)

1b37a90b.jpg 「まつもと君、君はどこのレンズを使ってるの?」

 「特に、どのメーカーのっていうのはありませんけど、古いのが多いですかねえ」

 「まつもと君、コンタックスはいいよ。やっぱりツァイスだね」

 「いいっていうのは、何がいいんですか?」

 「とにかく写りが凄いんだよ、ツァイスは」

 「どうスゴイんですか?」

 「それは、ほら、解像力とか色乗りとかね」

 「でもほら、見てくださいよ。こっちのプリント。これすごくシャープで、こっちのほうが解像しているでしょう。それに、レンズ光学系による着色の傾向も似ていますよね、区別できないくらい」

 「比べると、確かにそうだな。これもカール・ツァイス・レンズ?」

 「いや、これは、ニューニッコールの35mmですねえ。30年前のレンズですよ」

 「ニコンか。まあ、シャープなのはいいけど、やっぱり空気感が出ていないというか、雰囲気が写っていないなあ」

 「ハハハ、シャープじゃないほうが雰囲気が写るんですか?」

 「まあ、総合的な描写力はツァイスが上だよ。ボケとかね。特にこの初期のドイツ製のがいいよ」

 「ふーん、そういうもんですかねえ」


 今日も、日本のどこかで与太話が繰り返されるのであった。


 1954年  
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2005年04月28日

寫眞廣告(絶好のシーズンに)

55c6e1de.jpg 1954年

 「絶好のシーズンに」(ケンコー写真用品株式会社)

 写真用品業界では、ここのところのデジタル化の潮流で、主力商品が入れ替わりつつある。

 一方で、従来の銀塩写真関係のマーケットが消滅したかというとそうでもなく、引き続き押さえていかなければならない。

 これは、在庫管理や物流フローに大きな影響を与えるもので、写真用品商社は現在、多くの経営課題に直面している。


 もともと写真用品というのは、地味に利幅の大きい商品が多く、また、小売店の立場が強いため、少量/多品種/多頻度配送に対応しなければならないという側面もあり(つまり、効率の悪い物流体制にせざるを得ない業界で、自社の都合で効率化をはかるのが難しい)、物流面でのコスト削減というのは緊急課題ではなかったのだが、今後はロジスティクス分野にも取り組む必要が出てくる。

 と、いうのが当面の問題だが、本質的には、流通フローの合理化を突き詰めれば、商社じたいの存亡にも関わる卸統合の方向に向かうのは時間の問題で、業界内での淘汰が進みつつある。

 商品の入れ替わりはともかくとして、決して市場規模は縮小していないから、ここで事業・業務改革に成功した企業が業界を制覇していくことになるだろう。もっとも、最近の製造業関係者は、口を揃えてスピード化、ローコスト化を課題として挙げるのだが、それ以前の問題として、消費者にとって魅力のある製品でなければならない、ということが基礎になるのは言うまでもない。

 ところで、まつもとは、本業の関係で、(ケンコーではない)写真用品製造/卸売商社の経営者の方と面談したことがあるが、やはり、この業界で生き残る企業は積極的な経営姿勢を持っているものである。  
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寫眞廣告(あなたの愛機の眼を護る)

a4dc5e6a.jpg 1954年

 「あなたの愛機の眼を護る」(合資会社エス商会)

 クラシックレンズを購入する際に、愛好者がまずチェックするのは、レンズエレメントの傷とカビの有無だろう。

 レンズ前面に痛々しい傷のあるオールドレンズは非常に多く、取り扱い方を知らない人間の手にかかったものと推測するが、ひどい傷があると購入をためらってしまう。

 実際には、レンズ前面の傷というのは、細かい傷が多数ついて白濁したように見えるものは別として、その写りには深刻な影響は与えない。これに対し、最後面(もっともフィルムに近い側)の傷は望ましくないというのが一般論である。

 古いレンズは、硝材の質や素材選択、コーティングの質が現在とは異なり、クラシックレンズの中には、最前面にごく柔らかい硝材を用いているものがある。また、初期の反射防止膜は、ソフトコーティングと称される、拭けば落ちるようなもので、レンズ内面のみに施された。  
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寫眞廣告(写しよいマミヤの最新普及型)

8d615561.jpg 1954年

 「写しよいマミヤの最新普及型」(敷島写真要品株式会社)

 まだ、経済的に貧しい時代、「普及型」というのがキャッチコピーとして有効だった。「進学のお祝いに是非!」というコピーが、この商品のターゲットがどこになるのかを示している。

 「普及型」だけど、機能は十分、良い写真が撮れますよ、というのが古き佳き時代の美徳というもので、とにかく多機能なものを買わないと損をしたような気になる、現在の消費行動とは少し異なる。

 もともと写真というものは、露出とフォーカスとフレーミングを決めれば撮れるもので、単純な話なのである。現在の高機能カメラは、少しの便利さと引き換えに、逆に物事を複雑にしている。

 しかし、このカメラ、ピラミッドから出土しそうな商品名(笑)  
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寫眞廣告(ニッコール)

8afa2dca.jpg 1954年

 「ニッコール」(日本光学株式会社)

 この頃、D.D.ダンカンの逸話などで、既にニッコールは一流のブランドとして確立されていたし、また、日本光学もその名声に違わぬ品質で応えた。

 ニコンFや、昔のニッコールレンズの設計や品質については、いずれ書いていきたいと思っているのだが、ニコンの厳しくも正しい検査基準は、多くの下請け業者を泣かせたに違いない。

 さて、この広告は、おそらく35mmF2.5の構成図と思われる。何のひねりもない、ダブルガウス型だが、コピーによれば、当時もっとも明るい35mmだったようだ。

 F2.5というのは、今ではどうということのない、むしろ、どちらかといえば暗い口径比だが、広角レンズの大口径化は、当時の計算設備では困難だった。

 ニッコール35mmF2.5は、実は水中カメラ・ニコノス考僂凌緡ξ祥僖譽鵐困坊舛鯤僂┐童什澆任眸稜笋気譴討い襪ら、もう50年以上もの間作り続けられていることになる。

 この事実から推測するに、相当な名レンズなのだろう。ニコンのレンジファインダー系は、今まで個人的に縁のなかったシリーズなのだが、興味引かれるレンズである。  
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2005年04月22日

寫眞廣告(アルポレンズは)

c529487c.jpg 1954年

 「アルポレンズは」(八陽光学工業工業株式会社)

 これは、一見どうということのない広告に見えるのだが、実はスゴイ広告なのである。

 まず商品名がスゴイ。あるぽレンズ。引伸ばし用レンズなんて、E-アルポ。いーあるぽ。このレンズはいーあるぽ。なんていうのはもちろん冗談である。

 スゴイというか面白いのは、テストチャートフィルムを広告にしてしまっているところで、こういう広告は見たことがない。

 実際には、テストチャートを撮影したフィルム(ないしはそのベタ焼き)というのは緻密な画像なので、広告記事の原紙面を見ても、よく写っているのかそうでないのか判然としないので、「どうせわからないだろう」と開き直った心理作戦なのかもしれない。

 そういえば、かつてのレンズの中には、実際にレンズ現物のテストで使ったチャート撮影済みフィルムのひとコマが化粧箱に同梱されているものがあった。当時の技術レベルでは、硝材や加工の精度にバラツキがあり、1本ずつ、このような実写試験を行っているメーカーもあったのだろう。

 また、当時の購買層というのは、今よりも性能にうるさいユーザが多かったため、こういったレンズ性能のアピールというのはある程度の効果があったのではないかと推測する。

 今では、レンズの結像性能というものは、工業製品として既に一定の信頼を得ているので、むしろズーム比など素人にもわかりやすい部分がアピールポイントになっている。  
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