逆境を乗り越える心構えは
「もうすぐ逆境を乗り越え、希望に満ちた
儲かる経営の道へ確実に進んでいる」
という確信を持った態度と言動で、振る舞い
勝者になったつもりで、社員とも取引先とも
接することだ。
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布川 立 〓 希望へ突き抜ける 21世紀の新しい経営
経営再建スペシャルコーチ
布川 立(ヌノカワ リュウ)です
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今日のテーマ
逆境の中小企業は、原理原則を学ぶ
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私は、飛行機の窓から、下界を見下ろす景色が好きです。
ですから、出張で飛行機に乗る時は必ず窓側の席を取ります。
このメルマガは、天空へ突き抜けた雲一つない真っ青な空の景色を見ながら、
北九州空港へ向かう飛行機の中で書いています。
社長さん、いくら荒れてる空でも、雲の中を突き抜けると、そこは真っ青で
素晴らしい世界が広がっています。
もし社長さんの会社が、今逆境でもそれはいい会社になるための、必然の
プロセスです。
経営の原理原則を学び、逆境の先にある素晴らしい経営をイメージして
進む先には、必ず永続的発展経営の道が広がってきます。
将来の経営への疑念や恐れ、自身の無さが心を占領してしまうと、一瞬で
存続の道は閉ざされてしまいます。
気弱な心で、逆境に対峙した中小企業経営者がいかに多く倒産しているかは
社長さんもご存じのように、倒産率のデータが示している通りです。
今の経営の逆境は、突然に表れたことではありません。
長い間の間違った経営の蓄積が表面化しているんです。
ということは、経営の根本の原理原則がな違っていて、経営土台がぬかるんで
いるんです。
栄養を吸収する根っこが痛んでるんです。
ですから幹はやせ細っています。
そこからやっとの思いで、枝が折れずに枯れそうな葉っぱつけている。
こんな状況で花が咲き、果実が実るでしょうか。
社長さんもわかると思います。
このようなことで起こった逆境時に、枝葉末節のノウハウやテクニックで
経営を改善させようとしても、経営を悪化させるだけでうまくいくものでは
ありません。
会社が順境な時は、時流に乗るコツであったり、枝葉末節のテクニックを
学んでも、何らかの経営に効果をもたらすことはあります。
社長さん、例えば回らない資金繰りを改善したい、ということがあります。
資金繰りの目先的解決はせいぜい下記の5つくらいのものでしょう。
1、支払いを伸ばす
2、支払いを停止する
3、借入をする
4、売上げを上げる
5、経費を圧縮する
資金繰りに世間でよくあるような「裏技」なんてありません。
あってもそんなのはインチキです。
資金繰りの改善の原理原則は、営業の黒字化以外にはありません。
そして営業黒字化の原理原則は、粗利益以内の費用で経営することです。
こんなことは誰でもが分かる原理原則で、経営の本質ではないんでしょうか。
赤字経営とは会社が適正な状況ではないということです。
どこかに無理や無駄があるんです。
会社がなんとなく惰性で回っていると、この無理や無駄が人間でいうと
ぜい肉や、宿便のようにたまっていても社長は気づきません。
無駄な仕事、生産性の乏しい時間の使い方、これらが改善されると適正な
社員数が見えてきます。
例えば営業の仕事とは何でしょうか、それはお客さんとの商談、折衝でしょう。
しかし、営業マンの行動実績を分析すると、驚愕な事実が浮かび上がって
きます。
ある会社では、商談時間が週平均6時間、1日平均1時間15分しかありま
せんでした。
馬鹿げた話をしましょう。
ある会社の営業マンが昼休みに「将棋」を指していました。しかし昼休みが
終わっても勝負がつかず、2時近くまで将棋をやっているところに社長が
戻ってきました。
もちろん社長は、烈火のごとく注意をします。
社員はすいません勝負がつかなかったものですから、と言い訳をしながら自分の
机に戻っていきます。
そしておもむろに、パソコンを立ち上げ、ネットサーフィンを始めます。
ネットサーフィンも将棋と何ら変わらないんですが、社長や周囲はそれが仕事だと
勘違いをしています。
こんなのは中小企業では当たり前の風景です。
ある会社の受付の女性が、会社を退職することになりました。
「あなたは2年間どんな仕事をしていたんですか」
「ハイ、2年間たくさんの本を読みました。」
経営は、人、モノ(売り上げの事です)金の3つが経営の土台をつかさどる
資源といわれています。
逆境の会社に、社員さんや、取引先さんが夢や希望を持つ将来のビジョンが
ありますでしょうか。
給料が上がったりボーナスが出る仕組みがありますでしょうか。
社員さんのやる気のない会社は、これからの経営ではうまくいきません。
社員さんのやる気は、社長さんも分っている通り、重要な経営の土台です。
逆境にあえぐ会社が、お客さんに感動や圧倒的な満足を提供してきたでしょうか。
社長さんの会社は、お客さんに選ばれる価値、同業他社を凌駕する圧倒的な
卓越した価値を提供できているでしょうか。
お客様に喜ばれて、選ばらなければ経営は傾きます。
お客様に選ばれることもまた、経営の土台です。
先ほどの資金繰りの話ではありませんが、社長が営業黒字を絶対の信念として
徹底的に無駄を排除し、計画的な資金計画を組み先手先手で資金対策を
しているでしょうか。
ある程度の負債がたまっていても、営業収支が黒字化できれば資金繰りは
何とかなるもんです。
これは基本中の基本です。
粗利益の会社は、たぶん世の中に存在していないと思います、
営業黒字とは、この粗利の範囲の経費で売上を確保する経営をする、ということ
くらいのことは、社長さんも知っているはずではないんでしょうか。
営業赤字が続いて経営が傾いている会社は、社長さんが経営の黒字化に対する
覚悟が足らないだけです。
逆境を乗り越える原則は、たった3つです
1、社員さんが満足でき、一生懸命前向きに働いてもらえる仕組みを社長さんが
とことん考えることです。
2、お客さんに選ばれる、同業他社を凌駕する圧倒的な卓越した選ばれる価値を
創造し、提供することで。
3、粗利益の範囲で今の売上を確保する会社の形へ組織、業務を改革して、覚悟を
もって黒字化に取り組むことです。
この3つを徹底的に実行することで、必ず逆境脱出の光明は見えてきます。
多くの社長さんは、本質を見抜けずに枝葉末節の事を、あっちへふらふら、こっち
へふらふらと横道にそれたことをしています。
そしてからの井戸にバケツを下し、一生懸命に水をくみ上げようと労多く益のない
無駄なことを行っています。
逆境を乗り越える心構えは
「もうすぐ逆境を乗り越え、希望に満ちた儲かる経営の道へ確実に進んでいる」
という確信を持った態度と言動で、振る舞い勝者になったつもりで、社員とも
取引先とも接することです。
最後の社長さんに素敵な教訓のある言葉を送ります。
出来ないと思ったことは、絶対に出来ない
出来ると信じた時、それは出来る
逆境にある社長さんにとって、今回のコラムのような概念的な話ではなく、
どうしたら資金繰りの苦痛から解放されるのか。
社員さんは、覇気がなく会議をしても積極的な意見など全くない状況は分って
いるが、そのうえで売り上げをすぐに上げるテクニックが知りたいでしょう。
瞬間的に社員さんのやる気を引き出す心理テクニックもあります。
瞬発的に売上を上げるテクニックもあります。
しかし、そんな小細工を使うと、その後の売上向上にもっと苦労をする状況が起こる
事になりかねません。
根が腐り、幹が痩せている木についている今にも枯れそうな葉に、水や栄養を
与えても葉は育ちませんし花が咲き果実が実ることはありません。
逆境という辛い状況だからこそ、本質を見抜き原理原則に立ち返った対策が無ければ
逆境という危機は乗り切れないんです。
まあ、今回のコラムのような概念的な話は、なかなか理解されないと思いますが、
原理原則の大切さをわかってる社長さんは理解すると思います。
近々に逆境を乗り切るためになぜ原理原則が重要なのかというセミナー動画を収録し、
社長さんにお届けいたします。
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