2017年12月11日

佐世保と言えば・・・

 今年最後の旅公演で、佐世保にいます。(前回の記事の続きはまた今度書きます。つづく、と書きつつなかなか続きを書かない私、ごめんなさい。)

 さて、佐世保と言えば佐世保バーガー。

 前回来たのはいつだっけ?と、自分の記事を、佐世保バーガーというキーワードで検索してみたらわかった。なんと、2012年の12月15日。もう、五年も前なんだ。

 昨日、飛行機でやってきて(トラックの運転の人たちはその前の日にでて二日かけてくる。それ以外の人は飛行機で一気に来る。)、今日公演して夜の飛行機で帰るのだが、昨日の夕方おいしいもの食べる気満々で到着した。

 その五年前は、『赤ひげ』という芝居の、文化庁が関係している生徒たちも少し舞台に出る企画で、そのスタッフとして参加した。(詳しくは2012年の12月の記事で)

 安田さんとMさん(男性)と一緒に、ひかりバーガーという佐世保バーガーを食べて、思いのほか小さかったのでもう一か所ミサロッソという店に行ったらそこでMさん(女性)と後輩の女の子に会った。
 Mさんはその前にちゃんぽんも食べてきたそうだ。

 それをきいたとき私が悔しそうな顔をしていた、と安田さんが言っていた。

 だからというわけではないのだが、今回、ぜひ、そのちゃんぽんも試してみたくて。
 
 長崎空港に着いてバスに乗る前に時間があったが何も食べずに我慢した。

 空港からのバスの中でMさんと、ちゃんぽんから食べるか佐世保バーガーから食べるかについて議論していた。

 ちゃんぽんをすぐ食べて夜、バーガーにするか、でも、ちゃんぽん屋の方が先に閉まってしまうかもしれないから先にバーガーにするか、ちゃんぽん食べて、そのまま、ミサロッソはわりと遠いので歩いているうちにおなかが減って佐世保バーガー食べられるかも、とか。

 が、バスが思いの外時間がかかり、(2時間くらい)もうはらぺこ。駅から近いホテルから近いっちゃんぽん屋にすぐ行くことにした。そして食べてから先のことを考えようと。これは、香蘭という店で佐世保駅のすぐ近くにあります。

 そして、牡蠣の季節は、すべてのメニューに牡蠣が入っているのだ。
 
 おいしかった~!!

 でもまだ満腹じゃない。

 前に行った店もいいけどほかの店にも挑戦してみたい、というわけで、ホテルでもらった佐世保バーガーマップを見て相談。
 Mさんはマヨネーズが好きだそうで、こだわりの手作りマヨネーズを使った喫茶ローザという店のを食べに行くことにした。
 それは地図によると玉屋というデパートの中にある。すぐに見つけられないのでサービスカウンターの店員さんに、Mさんがきくと、「四時半で喫茶はもう閉店しています。」とのこと。早い!しかも、佐世保バーガーマップには19時までと書いてあるのに。
 同じ店のやっているパン屋さんはまだあいていて、そこのサンドイッチなどもおいしいですよと言ってくれているのだが、佐世保バーガーしか頭にない私たちはきく耳持たず。

 佐世保バーガーマップを出してこの近くのおすすめをきく。

 「らりるれろ」という店もおいしいですよ、と店員さん。らりるれろはどこですか、と地図を出してきくと、なぜか店員さんはごまかす感じで、「ああ、このビッグバーガーも有名人が来ていますし、」とほかの店を教えてくれた。

 うーん、らりるれろって気になる。

 Mさんとらりるれろってどこなんだろ、と話しながら別の佐世保バーガー屋で食べているとき、Mさんが店の一点をじっと見つめていた。
 そこには佐世保のまちなかマップがあった。

 『サンドイッチろん』だ!とMさんが叫んだ。

 つまり、喫茶ローザの系列のパン屋さんの名前。それが玉屋デパートにあって、喫茶ローザは閉店していたがサンドイッチろんもおいしいですよ、と店員さんは教えてくれていたわけだ。
 
 それなのに私たち二人はそれが佐世保バーガーの店の名前と思い込んでしまった。しかも、なぜか二人とも『らりるれろ』ときこえたわけ。

 大笑いしながら佐世保バーガーを食べたのでさらにおなか一杯になった。まあ、普通に食べてもちゃんぽんのあと、佐世保バーガーを食べればおなか一杯になるだろうが。

 というわけでしっかりおいしいもの食べたし、今日の公演がんばろう! アズサ

 
 

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2017年11月15日

くどうちゃんに怒られる

 久々に書きます。

 しばらく書かなかった理由。いつも、忙しい、というより、心に余裕がないと書かなくなる、という感じだったが今回は、もっと理由がはっきりしている。

 書かなきゃいけないものがあったから。いや、過去形ではないのだが。

 実は来年のunit saneidoの企画は私が書くことになりました~!というか、しました~!
 

 来年のサンエードーをどうするかについて、安田さんとも三人で話した、安田さんの言葉を大雑把にまとめると、「私自身のために言えばまた書いた方がいいんだろうけど、次は改めて二人でやった方がいい」ということで。 



 それで10月のある日がくどうちゃんと約束の締切日で、その日の23:00頃、今日中に間に合わないとわかってくどうちゃんに0時までに無理そう、朝の6時までになんとかへなちょこでも送る、とメールした。

 それから11月のある日、くどうちゃんと会って話をする。

 くどうちゃんはメールでは、とにかく書いたのはえらい、というような感じで優しかったが、感想をきくと、「何が言いたのかわからない」というお答え。

 そしていきなり怒り出した。

 「まず、最初のシーンは何のシーンなの?場所も書いてないしわからないよ。」

 「夢のシーンだよ。このあと、『サチコ、目覚める』って書いてあるじゃん。」

 「夢ならもっとわかるように、ふぉわわわわ~ンと音がなる、とか、書いた方がいいよ。それから、変に面白くしようとしないでまじめな話になってもいいから、もっとアズサさんの言いたいことをはっきり出した方がいいよ。」など色々言ったが、怒りながら言うのである。

 私はショックとか悲しいとか腹が立つ、とかいう感情よりも先に「書く、ということはまずは怒られることなんだなあ」とくどうちゃんの顔を眺めながら思っていた。

 くどうちゃんが書いた時私はどうだったけ?怒っているつもりはないが、言いたいことをどんどん言っていた気はする。

 そういうのとも違うし、私の努力不足を怒っているわけでもなさそうだった。
 
 そのうちある先輩があらわれた。今回私たちはこの人に演出を頼んだのだが、「俺は演出は無理だよ」と言われた。「でも手伝えることは手伝えるよ」と言って、この日も来てくれたのだ。アズサ(つづく)

 
 

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2017年09月20日

自転車置き場の若者

私は和光市駅が好きだった。

理由は無料の駐輪場があることと、地下鉄に乗り入れていて都心まで安く行けること。

うちから、バイト先の病院や劇団までの途中にある。劇団とバイト先は、うちからほとんど同じ道のりで、最後の10分か15分くらいが違う道である。

 

だから、バイトのあとに夜、都心まで用があるときは、朝は自転車で行き、帰り、途中の和光市駅にとめて電車に乗り、またそこに帰ってきてそこから自転車で帰る。そこからも、一時間くらいかかってしまうのだけど。

でも、とにかく、ここに無料の駐輪場があることと、都心まで安く行けることを発見した時は感動した。これでだいぶ交通費が浮くのだよ。

なぜ無料の駐輪場があることを知ったかというと、、。あるとき、バイトに行く途中で自転車がパンクした。どうしよう、どこかでタクシーを拾わなくては。でも、そうそうタクシーって走っていないものである。

見渡すと人が同じ方向に向かって歩いている。ということは駅がある。駅に行けば駐輪場があるしロータリーがあってタクシーにも乗れるだろう。と、人の流れについていった。そしたら途中に、自転車がかたまっている場所があった。よく見れば自転車置き場。しかも、お金を払う場所が見当たらない!つまり無料。

あとで知ったが、和光市駅周辺には合計3か所の駐輪場があった。私が初めに発見した場所の駐輪場が一番しょぼかった。

 

無料だから、ドサ~っと自転車があるし、一番駅に近いところにいつも停められるわけではない。あまりにも満杯の時は別のところに移動する。

 

和光市ってえらいなあと常々思っていた。でもそのおかげで私のように、和光市に全く関係のない人がわざわざこの駅を利用している。ついでにここらで買い物したりもするから、無料にするメリットはあるぞ。だけど、大宮駅を利用する人で、駐輪場が無料のために一時間近くかけて和光市駅まで行くような人は私のほかにもいるのだろうか、そこはわからない。

 

ところが、いいものというのはいつか終わりが来るのだろうか。

ついに今年の四月から、「ただの」スペースだった自転車置き場が、立派な駐輪場に変わり、お金を取られるようになってしまった。それからはこの駅を敬遠していたが、先日久々に行き、初めてお金を払って和光市駅の駐輪場を使った。

それからふと、初めに見つけた、あの一番しょぼい場所も立派な駐輪場になったのだろうか、と思い、先日、バイトのあと六本木の俳優劇場にこんにゃく座の芝居をみに行くので、行ってみた。そしたら何とそこはまだ「ただの」自転車置き場だった。

 

今まで三か所あったときだってコミコミだったのだから、一か所になった今、ここだけが無料とかぎつけてみんながここに来たら大変なことになる。

 

もう夕方なのに相当量の自転車があった。が、たまたまぽっかり一台分空いていた。この日見た芝居はとってもよかった。面白かったし感動した。よかったなあと思いながら夜、自転車置き場に戻ってくると自転車はまだごちゃ~っとあった。

 

私が自分の自転車を出していると、がちゃがちゃにぎやかにやっている人がいる。何をやっているかというと、自分の自転車を取り出そうとしているのだが、ほかのがひっかかって出せないのである。

 

高校生くらいの男の子である。

 

自分のだけ取り出そうとするから出せないんだよ。

私もよく、劇団で先輩(や後輩)に怒られるけど。焦ってそこだけやろうとするとかえって非効率なのである。

 

「お年寄りには親切にしましょう」と習ったことはインプットされているからお年寄りが困っていると気になる。が、若者に親切にしましょう、と習っていないので特に気にならない。

 

なので、私は親切心というのではなく、あ、こういうのをまさに、老婆心、というのかしら、自分のだけ取り出そうとしている若者に、手伝いましょうかと声をかけた。

 

彼は、少しびっくりしたが、助かったという顔をして素直に、ありがとうございます、と言った。

 

私が前の自転車を起こして押さえてあげて、彼が自分のを引き抜くようにしようとしたのだが、簡単に行かない。私の起こした自転車も前の自転車にひっかかっている。見ると、そこは傾斜になっていて、彼の自転車は一番下、ドミノ倒しのようになっているのである。

 

めんどくさいなあと思ったが、ここは若者に手本を見せねば、と気合を入れて、このぐちゃぐちゃの連鎖の一番上から順番に自転車を「ほどいて」行った。そして、最後の二台を私が押さえてあげて、やっと彼の自転車を引き抜くことができた。傾斜になっているので私はずっと押さえていなければいけない。彼は、自分の自転車にカギをさした。私はまさか、と思った。

 

これを大げさなテレビ番組風に言うと、

「このあと若者は意外な言動に出たのである」とナレーションが入ってCMになるところである。

 

で、どんな言動かというと、「ありがとうございます」と言って立ち去ろうとしたのである。

何だ、大げさな、とおっしゃるかもしれないが、そう書いたではないか。それに、やっぱり驚きの言動だ、私にしてみれば。

 

私が手を放したらこの自転車はまた倒れてしまう。自分のが出たらさっさと行ってしまうなんて。

私は、「おいおい若者よ、私を置いて行くつもりか!」と心の中で叫んだ。

 

「ちょっと待って。まず、自分の自転車を倒れないところにおいて」と私は言った。

彼は素直にそうした。

「この自転車、持って」と私は自分の押さえていた二台の自転車を若者に持たせた。それから応急処置でほどいていった上の自転車を自立する向きに直した。それで若者は二台の自転車も自立するように置きなおした。上の方でまだねじれて倒れている自転車があった。どうしようかと思ったがそのころには彼も応援する空気になっていたので、その自転車も直した。

「これでいいんじゃない?」と言って私は自分の自転車を持ってきた。彼は、あ、ちょっと待ってくださいと言って、道をふさいでいた自転車をどかし、私に、お先にどうぞ、と合図した。

 

なんだ、この若者の成長の速度の速さは。数分間で紳士になっている。

 

それで私もさわやかな気持ちで帰ることができた。

 

ところで帰りながら考えた。

劇団の人がたとえば4,5人いたらこういう時、ささっと手伝うんだろうな。そういう風潮がある。

その中に、いやだなと思う人がいてもやろうとする人の意見が優先される。

 

みんなが、トラブルに会ったときやけに生き生きしだしたり、テキパキテキパキ音がするくらいに張り切るのを、時々、あまり好きじゃないなと思ってしまうこともある。

私はぼーっとしていることが時々あるから、例えばだれかが通るとき、「アズサ、じゃま!」と言って突き飛ばさんばかりのこともある。いや、もちろん私が悪いんです。でも、そういうの、ちょっといやだなあと感じてしまうこともある。

 

が、こういう場面に出会ってみると、正義感に満ち溢れ、フットワークも軽い劇団の人たちとその風潮はやはり基本的には好きだな、と思う。そういう場所に自分がいられることが嬉しいなと思った。

 

まあ、そんなことも再認識させてもらったり、最後はさわやかな気分にさせてくれた若者に感謝した夜であった。アズサ

    

 

 



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