2006年09月15日14:119月15日海外トップニュース
9月15日（ブルームバーグニュース）：
今日の海外トップニュースは以下の通り。
●８月の米小売売上高：0.2％増に鈍化−自動車除く項目は予想以下
米商務省が14日に発表した８月の小売売上高（速報、季節調整済み）
は前月比0.2％増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめた８月小
売売上高のエコノミスト予想中央値は0.2％の減少だった。７月は1.4
％増と速報値と変わらず。 ８月の小売売上高は変動の大きい自動
車を除いたベースで前月比0.2％増加と、前月の0.6％増（速報は１％
増）を下回った。エコノミストの予想中央値は0.3％の増加だった。
４キャスト・ドット・コム（ニューヨーク）のエコノミスト、ルデ
ィ・ナーバス氏は、「これは連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が想定
していた経済状況と言えるだろう。ＦＯＭＣは消費者需要の減速を予
想していた」と語った。 ８月の小売売上高を項目別で見ると、自
動車や自動車部品販売は前月比0.4％増と、前月の4.3％増から伸びが
鈍化した。
●テンプルトンのモビアス氏：原油は40ドルに下落も、新興株は上昇続く
テンプルトン・アセット・マネジメントのマネジングディレクター、
マーク・モビアス氏は14日、香港でブルームバーグ・テレビのインタ
ビューに応じ、石油価格が向こう12カ月のうちに、バレル当たり40ド
ルに下落する可能性があるとした。商品市場に「調整」が起きるとの
見通しに基づく。 テンプルトンで新興市場株式を約300億ドル運用
するモビアス氏は、「商品価格の下落はおそらく、長期的にみて良い
ことだ」と語った。 原油価格は７月14日に付けた過去最高値であ
る78.40ドルから急落。大西洋を襲った暴風雨がメキシコ湾岸の石油生
産施設に打撃を与えるとの観測が後退したことが背景にあった。
モビアス氏は「石油価格は将来にバレル当たり30ドルまで下げること
も十分想定できるが、その水準でも石油会社は多くの利益を稼げる」
と話した。
●フォード：米組合員全員への早期退職勧奨で合意−２幹部が退任
米自動車大手フォード・モーターは14日、米国の組合員労働者全員を
対象に早期退職を勧奨することで合意に達した。また、同社は２人の
幹部の退任も発表した。 フォードと全米自動車労組（ＵＡＷ）は
それぞれ、全米の７万5000人強の組合員すべてを対象に早期退職を勧
奨すると発表した。同社は北米で予定している14余りの工場閉鎖に向
け、人員削減を進めている。 同社は今年１−６月（上期）に14億4
000万ドルの赤字を計上しており、人件費など経費節減努力を進めてい
る。７月には人員削減の迅速化の意向を明らかにした。また、06年10
−12月（第４四半期）に1980年代前半以来最大規模の生産削減を計画
している。 同社はまた、米州部門のアン・スティーブンス執行副社長
（57）ら２人の幹部の退任を発表した。
●ＧＭ、フォードと金融部門債の判断下げ、大幅調整のリスク−ベアーＳ
米ベアー・スターンズは14日、米自動車大手、ゼネラル・モーターズ
（ＧＭ）とフォード・モーター、同社の金融部門フォード・モーター
・クレジットの社債の投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げ
た。「再度上昇に転じる前に、急速な調整のリスクがある」と指摘し
た。 ベアー・スターンズのアナリスト、ダン・イラニー氏とネー
サン・クリタ氏はリポートで、「今売ることによって、大幅な下落の
リスクを回避できる。一方で、当面の上昇の見込みはわずかしかない
」と指摘している。 ベアー・スターンズはＧＭの金融部門ゼネラ
ル・モーターズ・アクセプタンス（ＧＭＡＣ）債の判断は「マーケッ
トパフォーム」に引き下げた。
●米ベアー・スターンズ：６−８月期16％増益−アナリスト予想上回る
証券大手の米ベアー・スターンズが14日発表した2006年６−８月（第
３四半期）決算は、前年同期比16％の増益だった。トレーディング収入
が増加した。 ベアー・スターンズの発表資料によると、６−８月期
の純利益は４億3800万ドル（1株当たり利益3.02ドル）と、前年同期の
３億7800万ドル（同2.69ドル）を上回った。１株当たり利益は、調査
会社トムソン・ファイナンシャルがまとめたアナリスト14人の予想平
均値（2.87ドル）を上回った。 住宅ローン担保証券の引き受けな
どを含む債券部門の収入は、６−８月期に前年同期19％増の８億7800万
ドル。株式営業・トレーディング収入は同31％増の４億3600万ドル。
投資銀行収入は同23％減の２億3200万ドル。 ベアー・スターンズ
の13日株価終値は前日比3.07ドル(2.3％)高の136.22ドル。
●カナディアン・ナチュラル、アナダーコの加部門を40億ドルで買収へ
カナダの天然ガス２位、カナディアン・ナチュラル・リソーシズは14
日、米石油会社アナダーコ・ペトロリアムのカナダ部門を40億8000万
ドル（約4780億円）で買収することで合意した。これによりカナディ
アン・ナチュラルの埋蔵量は45％増加する。 カナディアン・ナチ
ュラルの発表資料によると、同社の天然ガス生産量は日量約25％増加
し、確認埋蔵量は５兆500億立方フィート（約1430億立方メートル）に
増加する。 アナダーコは６月、米同業のカー・マギーとウエスタ
ン・ガス・リソーシズ買収の際の債務を削減するため、カナダ部門売
却の意向を明らかにした。カー・マギーとウェスタン・ガスの買収額
は計210億ドル。 14日のトロントの株式市場でカナディアン・ナチ
ュラルの株価は午前10時48分現在、前日比1.18カナダ・ドル（2.3％）
安の50.11カナダ・ドル。
●バイズＦＲＢ理事：商業用不動産融資のリスク管理は低下している
バイズ米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）理事は14日、商業用不動産融
資における米金融機関のリスク管理は低下していると指摘した。
バイズ理事はこの日、銀行の自己資本比率をめぐる国際決済銀行（Ｂ
ＩＳ）の新基準（バーゼル２）について米下院金融委員会で証言し、
このなかで商業用不動産融資についてのＦＲＢの調査結果に触れた。
ＦＲＢの定義では、商業用不動産融資とは、土地開発と事務所・住宅
用ビル建設資金の融資と、土地や集合住宅、住宅以外用途不動産を担
保とした融資を指す。 同理事によると、資産１億−100億ドルの商
業・貯蓄銀行の融資に商業用不動産融資が占める割合は1992−2005年
の間にほぼ倍増した。この種の融資の拡大は大手銀行で顕著だという
。 バイズ理事は「一部金融機関のリスク管理手法は、商業用不動
産融資への資産集中のペースに照らして改善が不十分だ」として、「
監督当局者は基本的なリスク管理分野に弱点を発見した」と述べた。
さらに、融資の条件は「1980、90年代ほどではないものの、過去数年
の間に緩和されてきた」と指摘した。
●加産金会社イアムゴールド：カンビオール買収で合意−約1400億円
カナダの産金会社、イアムゴールドは14日、同業でカナダのカンビオ
ールを11億9000万ドル（約1400億円）で株式交換を通じ買収すること
で合意した。年間100万オンス以上の金を産出する大型産金会社が誕生
する。 イアムゴールドの発表資料によれば、カンビオールの株主
は１株につきイアムゴールド株0.42株を受け取る。13日株価終値に基
づけば、カンビオールの株主は31％上乗せした額を受け取ることにな
る。ブルームバーグがまとめたデータでは、今回の買収は産金業界と
しては10番目の規模となる。 13日のトロント証券取引所でのカン
ビオールの株価終値は、前日比3.1％高の3.67カナダ・ドル。イアムゴ
ールドは１％高の11.49カナダ・ドルで引けた。時価総額はカンビオー
ルが10億1000万カナダ・ドル（約1060億円）、イアムゴールドが20億2
000万カナダ・ドル。
●ナイジェリア主要石油労組の警告スト−予定より１日早く終了
ナイジェリアの２つの主要石油業界労働組合が行っていた警告ストは
、予定より1日早く終了した。 ナイジェリア石油労組（Ｐｅｎｇａ
ｓｓａｎ）とナイジェリア石油ガス労組（Ｎｕｐｅｎｇ）に加盟する
２万人余りの労働者は、組合員の労働環境の安全性向上を求め、13日
にスト入りしていた。ストの影響は生産、輸出、精製など同国石油産
業のあらゆる面に及んでいた。 Ｐｅｎｇａｓｓａｎのルムンバ・
オクバワ事務局長代行によると、政府当局者との13日の交渉を受け、
組合員は14日に会合を開き、スト終結の採決を行うことで合意した。
投資：海外ファンドのユニバーサルデータ
今日の海外トップニュースは以下の通り。
●８月の米小売売上高：0.2％増に鈍化−自動車除く項目は予想以下
米商務省が14日に発表した８月の小売売上高（速報、季節調整済み）
は前月比0.2％増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめた８月小
売売上高のエコノミスト予想中央値は0.2％の減少だった。７月は1.4
％増と速報値と変わらず。 ８月の小売売上高は変動の大きい自動
車を除いたベースで前月比0.2％増加と、前月の0.6％増（速報は１％
増）を下回った。エコノミストの予想中央値は0.3％の増加だった。
４キャスト・ドット・コム（ニューヨーク）のエコノミスト、ルデ
ィ・ナーバス氏は、「これは連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が想定
していた経済状況と言えるだろう。ＦＯＭＣは消費者需要の減速を予
想していた」と語った。 ８月の小売売上高を項目別で見ると、自
動車や自動車部品販売は前月比0.4％増と、前月の4.3％増から伸びが
鈍化した。
●テンプルトンのモビアス氏：原油は40ドルに下落も、新興株は上昇続く
テンプルトン・アセット・マネジメントのマネジングディレクター、
マーク・モビアス氏は14日、香港でブルームバーグ・テレビのインタ
ビューに応じ、石油価格が向こう12カ月のうちに、バレル当たり40ド
ルに下落する可能性があるとした。商品市場に「調整」が起きるとの
見通しに基づく。 テンプルトンで新興市場株式を約300億ドル運用
するモビアス氏は、「商品価格の下落はおそらく、長期的にみて良い
ことだ」と語った。 原油価格は７月14日に付けた過去最高値であ
る78.40ドルから急落。大西洋を襲った暴風雨がメキシコ湾岸の石油生
産施設に打撃を与えるとの観測が後退したことが背景にあった。
モビアス氏は「石油価格は将来にバレル当たり30ドルまで下げること
も十分想定できるが、その水準でも石油会社は多くの利益を稼げる」
と話した。
●フォード：米組合員全員への早期退職勧奨で合意−２幹部が退任
米自動車大手フォード・モーターは14日、米国の組合員労働者全員を
対象に早期退職を勧奨することで合意に達した。また、同社は２人の
幹部の退任も発表した。 フォードと全米自動車労組（ＵＡＷ）は
それぞれ、全米の７万5000人強の組合員すべてを対象に早期退職を勧
奨すると発表した。同社は北米で予定している14余りの工場閉鎖に向
け、人員削減を進めている。 同社は今年１−６月（上期）に14億4
000万ドルの赤字を計上しており、人件費など経費節減努力を進めてい
る。７月には人員削減の迅速化の意向を明らかにした。また、06年10
−12月（第４四半期）に1980年代前半以来最大規模の生産削減を計画
している。 同社はまた、米州部門のアン・スティーブンス執行副社長
（57）ら２人の幹部の退任を発表した。
●ＧＭ、フォードと金融部門債の判断下げ、大幅調整のリスク−ベアーＳ
米ベアー・スターンズは14日、米自動車大手、ゼネラル・モーターズ
（ＧＭ）とフォード・モーター、同社の金融部門フォード・モーター
・クレジットの社債の投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げ
た。「再度上昇に転じる前に、急速な調整のリスクがある」と指摘し
た。 ベアー・スターンズのアナリスト、ダン・イラニー氏とネー
サン・クリタ氏はリポートで、「今売ることによって、大幅な下落の
リスクを回避できる。一方で、当面の上昇の見込みはわずかしかない
」と指摘している。 ベアー・スターンズはＧＭの金融部門ゼネラ
ル・モーターズ・アクセプタンス（ＧＭＡＣ）債の判断は「マーケッ
トパフォーム」に引き下げた。
●米ベアー・スターンズ：６−８月期16％増益−アナリスト予想上回る
証券大手の米ベアー・スターンズが14日発表した2006年６−８月（第
３四半期）決算は、前年同期比16％の増益だった。トレーディング収入
が増加した。 ベアー・スターンズの発表資料によると、６−８月期
の純利益は４億3800万ドル（1株当たり利益3.02ドル）と、前年同期の
３億7800万ドル（同2.69ドル）を上回った。１株当たり利益は、調査
会社トムソン・ファイナンシャルがまとめたアナリスト14人の予想平
均値（2.87ドル）を上回った。 住宅ローン担保証券の引き受けな
どを含む債券部門の収入は、６−８月期に前年同期19％増の８億7800万
ドル。株式営業・トレーディング収入は同31％増の４億3600万ドル。
投資銀行収入は同23％減の２億3200万ドル。 ベアー・スターンズ
の13日株価終値は前日比3.07ドル(2.3％)高の136.22ドル。
●カナディアン・ナチュラル、アナダーコの加部門を40億ドルで買収へ
カナダの天然ガス２位、カナディアン・ナチュラル・リソーシズは14
日、米石油会社アナダーコ・ペトロリアムのカナダ部門を40億8000万
ドル（約4780億円）で買収することで合意した。これによりカナディ
アン・ナチュラルの埋蔵量は45％増加する。 カナディアン・ナチ
ュラルの発表資料によると、同社の天然ガス生産量は日量約25％増加
し、確認埋蔵量は５兆500億立方フィート（約1430億立方メートル）に
増加する。 アナダーコは６月、米同業のカー・マギーとウエスタ
ン・ガス・リソーシズ買収の際の債務を削減するため、カナダ部門売
却の意向を明らかにした。カー・マギーとウェスタン・ガスの買収額
は計210億ドル。 14日のトロントの株式市場でカナディアン・ナチ
ュラルの株価は午前10時48分現在、前日比1.18カナダ・ドル（2.3％）
安の50.11カナダ・ドル。
●バイズＦＲＢ理事：商業用不動産融資のリスク管理は低下している
バイズ米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）理事は14日、商業用不動産融
資における米金融機関のリスク管理は低下していると指摘した。
バイズ理事はこの日、銀行の自己資本比率をめぐる国際決済銀行（Ｂ
ＩＳ）の新基準（バーゼル２）について米下院金融委員会で証言し、
このなかで商業用不動産融資についてのＦＲＢの調査結果に触れた。
ＦＲＢの定義では、商業用不動産融資とは、土地開発と事務所・住宅
用ビル建設資金の融資と、土地や集合住宅、住宅以外用途不動産を担
保とした融資を指す。 同理事によると、資産１億−100億ドルの商
業・貯蓄銀行の融資に商業用不動産融資が占める割合は1992−2005年
の間にほぼ倍増した。この種の融資の拡大は大手銀行で顕著だという
。 バイズ理事は「一部金融機関のリスク管理手法は、商業用不動
産融資への資産集中のペースに照らして改善が不十分だ」として、「
監督当局者は基本的なリスク管理分野に弱点を発見した」と述べた。
さらに、融資の条件は「1980、90年代ほどではないものの、過去数年
の間に緩和されてきた」と指摘した。
●加産金会社イアムゴールド：カンビオール買収で合意−約1400億円
カナダの産金会社、イアムゴールドは14日、同業でカナダのカンビオ
ールを11億9000万ドル（約1400億円）で株式交換を通じ買収すること
で合意した。年間100万オンス以上の金を産出する大型産金会社が誕生
する。 イアムゴールドの発表資料によれば、カンビオールの株主
は１株につきイアムゴールド株0.42株を受け取る。13日株価終値に基
づけば、カンビオールの株主は31％上乗せした額を受け取ることにな
る。ブルームバーグがまとめたデータでは、今回の買収は産金業界と
しては10番目の規模となる。 13日のトロント証券取引所でのカン
ビオールの株価終値は、前日比3.1％高の3.67カナダ・ドル。イアムゴ
ールドは１％高の11.49カナダ・ドルで引けた。時価総額はカンビオー
ルが10億1000万カナダ・ドル（約1060億円）、イアムゴールドが20億2
000万カナダ・ドル。
●ナイジェリア主要石油労組の警告スト−予定より１日早く終了
ナイジェリアの２つの主要石油業界労働組合が行っていた警告ストは
、予定より1日早く終了した。 ナイジェリア石油労組（Ｐｅｎｇａ
ｓｓａｎ）とナイジェリア石油ガス労組（Ｎｕｐｅｎｇ）に加盟する
２万人余りの労働者は、組合員の労働環境の安全性向上を求め、13日
にスト入りしていた。ストの影響は生産、輸出、精製など同国石油産
業のあらゆる面に及んでいた。 Ｐｅｎｇａｓｓａｎのルムンバ・
オクバワ事務局長代行によると、政府当局者との13日の交渉を受け、
組合員は14日に会合を開き、スト終結の採決を行うことで合意した。
投資：海外ファンドのユニバーサルデータ
