この記事においては、MARCHと関関同立の就職先の違いについて考察します。
大学によって情報の公開の程度が異なるため、
この記事においては、同じような条件で比べることが出来る組み合わせである、
青山学院大と関西学院大の文学部、法学部、経済学部で比較してみます。
★=男子の就職者数が0の企業

青山学院大文学部

1位全日本空輸★
2位三井住友銀行★
3位三菱東京UFJ銀行★ 3位ANA成田エアポートサービス★ 3位日本航空★
6位JTBグループ 6位みずほフィナンシャルグループ
8位JALスカイ★ 8位エイチ・アイ・エス 8位あいおいニッセイ同和損害保険★
8位ソフトバンクグループ★ 8位東日本旅客鉄道 8位野村證券

関西学院大文学部

1位三菱東京UFJ銀行★
2位兵庫県教育委員会
3位三井住友銀行★
4位紀陽銀行
5位りそなグループ
6位新生ホームサービス 6位大和ハウス工業 6位ライフコーポレーション★
6位池田泉州銀行 6位三井住友海上火災保険★ 6位みなと銀行
6位ゆうちょ銀行★ 6位大阪府教育委員会 6位日本郵便
6位神戸市人事委員会★

文学部での比較

一番わかりやすい違いは、航空会社への就職でしょうか。
青山学院大では、3位以内に全日本空輸や日本航空がランクインしていますが、
関西学院大の場合は6位以内には航空会社は見当たりません。
また、地方銀行の有無という点も対照的です。
関西学院大では、紀陽銀行や池田泉州銀行などが上位にランクインしていますが、
青山学院大では地方銀行が見当たりません。
東京に位置しているため大手企業が地元企業となる影響とも考えられますが、
横浜銀行などがランクインしてもおかしくはないはずです。
教育関係への就職という点でも対照的ですね。
関西学院大は教育委員会への就職が多いのに対して、
青山学院大では教育関係の就職先はランクインしていません。
教育人間科学部の上位就職先として都道府県別の小学校がランクインしているので、
青山学院大が小学校などの就職先を外して示しているわけではないようです。
共通しているのは、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が3位以内にランクインしており、
男子の就職者数が0である点ですね。

青山学院大法学部

1位三菱東京UFJ銀行
2位三井住友銀行 3
3位全日本空輸★ 3位りそなグループ
5位SMBC日興証券 5位みずほフィナンシャルグループ 5位警視庁
5位神奈川県庁 5位日本郵政グループ

関西学院大法学部

1位国家公務員
2位三菱東京UFJ銀行
3位神戸市人事委員会
4位三井住友銀行
5位兵庫県人事委員会
6位山陰合同銀行 6位三井住友信託銀行 6位国税専門官

法学部での比較

関西学院大では、比較的公務員への就職が多いのに対して、
青山学院大は民間への就職が多いですね。
またもや航空会社が上位にランクインしていますが、
これは青山学院大の特徴と言えるかもしれません。
三菱UFJ銀行と三井住友銀行が上位に入っている点は共通していますが、
採用数自体が多いので当然とも考えられます。
さすがに法学部では、メガバンクへの男子の就職者が0ということはないですね。

青山学院大経済学部

1位
三菱東京UFJ銀行
2位りそなグループ
3位みずほフィナンシャルグループ
4位三井住友銀行 4位三菱UFJモルガン・スタンレー証券
6位日本生命保険
7位横浜銀行 7位あいおいニッセイ同和損害保険 7位三井住友信託銀行
7位大和ハウス工業 7位野村證券

関西学院大経済学部

1位三菱東京UFJ銀行
2位三井住友銀行
3位日本生命保険
4位池田泉州銀行
5位大和証券グループ 5位日本郵便 5位神戸市人事委員会
8位大和ハウス工業 8位ユアサ商事 8位野村證券
8位福岡銀行 8位三井住友海上火災保険 8位オリックス

経済学部での比較

三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が4位以内に入っている点は共通しています。
日本生命、大和ハウス工業、野村證券などへの就職も共通点です。
どちらの大学も、男子の就職者数0の企業はランクインしていません。
経済学部は比較的似たような就職先となっているようです。
青山学院大でも、7位に横浜銀行がランクインしており、
地方銀行の有無と言う点も違いを生みません。
青山学院大では、大和ハウス工業以外が全て金融系の企業であり、
より金融志向が強いという点は違いと考えられるかもしれません。
関西学院大では、日本郵便、神戸市人事委員会などの公的な性質の就職先も入っています。

青山学院大と関西学院大の三学部を通しての比較

関西学院大は、青山学院大と比べると、
地方銀行や地方公務員など、地域に根差した団体への就職が多いようです。
これは、青山学院大が東京に位置しているため、
東京に本社を置く大企業への就職者数が増えるのに対して、
関西学院大は東京の企業に集中的に就職するということがないという点が、
影響しているのかもしれません。
業種としては、
どちらも採用規模自体の大きい金融系企業が上位にランクインしがちです。
青山学院大では航空会社が、関西学院大では公務員への就職が多いのが、
比較的分かりやすい違いでしょうか。
青山学院大と関西学院大の違いが、地域性による部分が多いのであるとすれば、
関関同立とMARCHとの違いも同じように考えられるのかもしれません。

明治と同志社の比較からMARCHと関関同立の違いを探る

青山学院大学 学部別就職決定者数 上位企業・団体

関西学院大学学部別就職状況