早慶間のW合格者の選択について考察します。
具体例としてはプレジデント2011年10月17日号のデータを用います。
大学の比較をする際に、
W合格者の選択という点を重視する人は珍しくありません。
しかし、科目数や入試日の関係などが選択に影響を与えるので、
あまりその結果を重視するのも問題だと考えられます。

入試科目が特殊な大学と一般的な形式の大学のW合格者は、
入試形式が特殊なほうの大学を志望している場合が多いはずです。
特殊な入試形式の対策のために時間を奪われるのは、
その大学が第一志望でない場合は合理的ではないからです。
また、仮に8:2という割合である大学が選ばれていたとすると、
数字の上では圧倒的という印象を与えますが、
W合格者の選択で負けている大学のほうを選ぶ人も、
5人に1人はいると考えると、さほど圧倒的でもないと感じる人もいるでしょう。

プレジデント2011 10.17号によるW合格者の選択の扱い

2011年10月17日発売のプレジデントは、
早慶間のW合格者の選択について、
「総合政策以外は慶應が圧勝!」という表現を用いました。
具体的な数字は以下の通りです。

早稲田政経41.7% 58.3%慶應経済
早稲田政経27.8% 72.2%慶應法
早稲田政経100% 0%慶應総合政策
早稲田法15.4% 84.6%慶應法
早稲田商15.4% 84.6%慶應商
早稲田文27.3% 72.7%慶應文

確かに一つの組み合わせを除いて、
慶應大学が勝っているのですが、
法学部と商学部以外は、4人に1人以上が早稲田大を選んでいると考えると、
圧勝というほどでもないのではないかと思います。
もちろん、勝ちは勝ちなのですが、
この手の数字はある程度冷静に見る必要があるでしょう。